このまえ田舎の不動産のことを言い出したのは、それがどうこうということじゃないんだ。俺にとっても、子供たちはかわいいし、彼らの将来も彼ら自身が望むように切り開いていくべきだと思っている。 彼らがこっちに住む、ということは想像もしていない。彼らの将来のために、最低教育に関するかぎりはできるだけのことをしてやりたいと思う。 将来がどうなっていくか、まったく想像できないけれど、もしその時の状況が可能なら、田舎の資産を東京に移したっていいと俺は考えているんだ。 おまえの考え方は素晴らしい。この日本では、それはまだまだ少数派だとも思うけれど、俺もそういうおまえの生き方・考え方にこれまでもずいぶん啓蒙されたと思うよ。俺はおまえと一緒になって、本当によかったと思っている。 今のこういう生活がいいとは俺は少しも思っていない。自分の人生は、親たちの世代を代表する価値観にひとつのけりをつけるための過渡期だと感じている。おまえや子供たちには、まだしばらくつらい時間がつづくだろうけれど、我慢してがんばってもらいたいんだ。 じゃ、また暮れに戻る。 Your husband, S