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客寄せ道化

2004年09月10日 02:30


 めっちゃ頑固な道化たちだ。何人もの連中がアンタがたの世界につけこんできたもんだ。連中の輝かしい能力やアンタがたの良心に対する経験を生かすように急かすなんて、必要もないし実際殆どないさ。なんて物分かりのいい大人なんだろう! 眼は真夏の夜みたいに赤と黒で、三色旗の色で、黄金の星たちのチクチクするような鋼みたいにボォーっとしてる。歪んで、鉛色で、青褪めていて、焼き払われたみたいな赤い顔つき。陽気なハスキー声! 安っぽいケバケバしさの惨めな足取りだね! ――若いのも何人かいる、――連中はケルビーノちゃんをどんなふうに見るんだろう?――気味の悪い声色とアブナイ性質を兼ね備えた連中だからな。趣味の悪い豪華さを身に纏わされて、街に尻を出しに投げ出されるのさ。
 あぁ猛り狂ったしかめっ面の、最悪に蛮行なパラダイス! アンタがたの幻術師やらその他舞台の道化なんて較べものにならないぜ。悪夢の味がするナンチャッテ衣装で、連中は哀歌や、盗人と、歴史や宗教が今まで決して為し得なかったような精神性のある半身半獣たちの悲劇や、支那人、ホッテントット、ジプシー、愚者、ハイエナ、モロク神、昔馴染みの白痴、不気味な悪魔などを演じるのだ、連中は人気のママっぽい仕草に、ドーブツ臭いポーズと愛情をごちゃまぜにする。新しい芝居と「イイ娘」の唄を歌うだろう。芸人の巨匠だぜ、場所と人物を次々変えて、魅惑的な喜劇を使うんだ。眼は燃え立ち、血は歌い、頭蓋は肥大し、涙と赤い糸が滴り落ちる。連中の嘲りや恐怖は続く、ほんの数分、あるいはまるまる何ヶ月かの間ね。
 俺は、このクレイジーな客寄せ道化の鍵を、唯一握っている。
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アンティーク

2004年09月02日 02:27

 牧神の優雅な息子! 小さな花々と果実で飾られた額の周りに、あなたの瞳が、宝石の球(たま)が動く。褐色のワインの糟に汚されて、あなたの頬がくぼんでる。あなたの牙が輝いている。あなたの胸はシタールのようで、褐色の腕の内側で、余韻がくるくる廻ってる。あなたの心臓は両性の眠る腹部で高鳴る。夜になると彷徨うんだ、そっとその腿を、もう片方の腿を、そしてこの左の脚を動かせて。


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