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Reading Baton

2005年06月26日 22:43

tenjo_minabe-izumi.jpg

 いつもこっそりお邪魔させて頂いていたブログの管理人さんである、イーゲルさんからReading Batonを頂戴仕りました。僭越ながら、書かせて頂きますっ!(めちゃ緊張。)

☆お気に入りのテキストサイト(ブログ)☆
 ネットを接続すると、必ずチェックしているのは、AKINONAさんのところと、イーゲルさんのところと、はろるどさんのところです。

☆今読んでいる本☆
①筑摩文庫の『ロートレアモン全集』(イジドール・デュカス著)
  やっと『マルドロールの歌』が第五歌まできました。もう4ヶ月くらい、少しずつ読んでいます。
② 新潮文庫から、太宰治の『もの思う葦』。
  新潮文庫のYonda?Pandaのマグカップがほしくて、太宰を全部買い揃えてしまった都合上、既に10ヶ月目に突入。こちらも、夜寝る前に少しずつ読んでいるので、まだまだ終わらなそう。ちなみに、先週までは『きりぎりす』を読んでました。

☆好きな作家☆
①小説家→オスカー・ワイルド、ボーヴォワール、バルビュス、コレット、ユルスナール、カミュ、夏目漱石、太宰治
②詩人→ランボオ、バイロン、ロートレアモン、中原中也、金子みすず

☆よく読む、または思い入れのある本☆
  よく読む、というのはなくて、だいたい一回読むと、気に入ったのは愛蔵版となり、たまに引用するときに引っ張り出すことに…。「思い入れのある本」は、けっこうあるかも。
①バルビュスの『砲火』。
  2004年は私にとって「第一次・第二次大戦について詳しく知ろう年」だったので、この作品は本当に忘れられません。戦争というものがどういうものか、思い知らされた感じがします。
②永井路子の『あかねさす』。
  自分の人生を考え出したころに、自分を重ね合わせて読んだので、今思うと大きな影響があったような…。
③Michael and Melissa Bakewellの『Augusta Leigh』。
  バイロンを好きになったのは、十中八九この伝記のせいです(笑)。本当に切ないラブコメ。しかもリアル(伝記だから当然ですが…)。まだ日本語が出てないから、絶対私が翻訳したい、と心ひそかに願っている作品だったりします。
④マルタ・トラーバの『陽かがよう迷宮』。
  ワールドカップの時に、アルゼンチンにハマリ、彼女の描写には頭がさがるような心持になった覚えがあります…。

☆この本は手放せない☆
  ミーハーでゴメンナサイ…。里中満知子の『天上の虹』です…。(←漫画!/滝汗)(注:上絵参照。)

☆次にバトンをお渡したいのは、『はろるど・わーど』のはろるどさんです。どうか宜しくお願い致します!!(切実&哀願)あと二本…どうしましょ??

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Pete Sandberg's JADE ―夏の朝―

2005年06月26日 21:47

petesandberg.jpg

 甘ったるい朝が来る。むっとするような膿んだ空気。熱帯夜の後の空気。体中の皮膚には、夜のうちに、星灯りがべたべたの蜂蜜を塗りたくったみたいだ。北側の窓から、光が薄く差し込んでいる。
 キッチンからコーヒーの匂いが漂ってくる。もぞもぞとタオルケットを足でのける。
 風呂場の観葉植物と挨拶をして、シャワーを浴びた後、キッチンへ降りていくと、兄貴の入れた珈琲が湯気を立てていた。――暑い。グラスに氷を入れる。カラカラと音がする。
 「やっとこ起きやがったな。どうだぃ、よく眠れたかぃ。」
 横文字の新聞を高慢ちきにも開きながら、兄はメガネ越しに俺を見た。眼が笑ってやがる。珈琲の香りが立ち上る。ふぅーっ、とため息をついて、俺は一気に飲み干すと、「行ってくる」とだけ呟いた。
 「どこへ?」
 そんなことは、俺だって知らない。でも、ここにいれば兄貴の法螺話が始まるだろうし、部屋で腐ってんのも嫌だ。――クーラーがないんだから。とにかく、俺は夢捕り網でも持って、陽炎でも追いかけてみよう。…できればクーラーのあるところへ。
 ――結局、また図書館かなぁ?
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涙のおもみ ―『ハンス・アルプ展』―

2005年06月26日 21:11

alpsanns.jpg


 佐倉市にある、川村記念美術館で開催されていた『ハンス・アルプ展』では、とても素敵なインスピレーションを受けることができました。
 すべすべした形たち。苦しそうだったり、楽しそうだったり、もの思いにふけっていたり。形が生きている、というとどこか変かもしれませんが、アルプさんの作品にはどれも生命が宿っているような錯覚を見せられました。
 涙をモチーフにした彫像がありましたが、「こんなに大きな涙、でも人のなみだって、これくらい深い意味を込めて流れているものが、きっと多いのではないかしら…」などと思ったり。いつものごとく、ランボオのイリュミナシオンの「熱い涙の永遠でつくられた海の沖には、いくつもの雲がつみかさなっていた。」ってのを思い出したり。涙に関するメッセージはいつの世でも、本当に深いものがありますから。――それにしてもでかかったなぁ…(笑)
 「美の三美神」の絵画の歴史的変遷が面白いのですけれど、このアルプさんの作品をそれに入れると、更に世界史の教材が面白くなるかもしれない。…なんちゃってね。

沈みゆく太陽へ(『マンフレッド』第三幕第二場)

2005年06月26日 00:32

[ハーマン]
殿、日没ごろにお伺いするようにとの御命令でしたが、
間もなく陽が山際に沈みます。

[マンフレッド]
あぁそうか?
見てみよう。 <マンフレッドは広間の大窓へと歩み寄る>
    素晴らしい天球!原始の偶像、
健全な人類の力強い種族の神だったものよ、
性別があるがゆえに天使たちより美しくて、
二度と引き返せない身を誤った精霊たちを引き寄せた、
そんな天使の抱擁から生まれた
巨人族の子孫たちの神だったものよ。――
最も輝かしい天球!あなたの創り出した伝説が
解明されてしまうまでは、崇拝の対象だったものよ!
全能の神の第一の使者よ、
カルデアの羊飼いたちが、
その身を祈りに捧げてしまうまでは、
彼らの心を楽しませていたものよ!あぁ形ある神よ!
未知なるものの代表よ――
彼らは己の影にとあなたを選んだのだよ!主なる星よ!
幾つもの星々の中心軸よ!あなたはこの世の苦痛を
耐えられるものにして、あなたの陽の光に歩むものはみんな
表情とこころを和らげてしまうのだね!
季節を司るものよ!大地と
その地に住むものたちの主君よ!ここそこに、
土着の精霊たちはあなたの色彩を持っている、
ちょうど俺たちの見せ掛けの姿と同じように。
――あなたは昇る、そして輝き、栄光のうちに沈みゆく。
さよなら!俺はもうあなたを見ることがないだろう。
愛と驚愕という俺の最初の一瞥は、あなたに向けたものだった。
だから最後に俺のあなたへの眼差しを、受け止めてほしい。
だって生命と優美の賜物が悲運の素だなんて言う人間に、
あなたが光を投げかけるなんて思えないもの。
あぁ、沈んでしまう。俺も後を追うよ。

あらうんど・ふぃふてぃーん

2005年06月25日 01:39

ストレートに「好きだよ」って言えなかったころ、
いっしょうけんめい伝えようとしていたころ、
でもなかなかそのまま言えなくてもどかしかったころ、
伝わらなくて、あいつがドンカンなのがいけないんだって、
そんなふうに相手のせいにしていたころ、
それでもあたしなりに必死だったころ。

俺にはあいつらが何言っているのかさっぱしわからなくて、
仲がわるいわけでもなく、仲はよかったんだけど、
やっぱりあいつらの話にはついていけないところがあって、
みんなで遊んでんのが楽しかったころ。

これからどれくらい時が流れたら、
みんなこんなことを懐かしいだなんて思うんだろう?
あと三年もしたら、もうセーシュンなんておわっちゃうじゃん。

  *  *  *

わがままなガキども。
でも、今しかなかったガキども。
現在が過去と未来から出来上がっていることを、
まだ何にも知らない、
安っぽいメロンゼリーみたいなころのことさ。

La Lune Noire

2005年06月24日 01:08

平原の むこうに見える
あのお城はだれのでしょうか?
高く 高く 聳え立つ
あの尖塔はだれのでしょうか?

どこまで 聳えて 立っている
塔のてっぺん 尖りはね
赤い夕暮れ 夕焼けに
朧に昇る 黒い月
少しばかり その頬を
突き刺し 突き刺し しています

傷つきやすい 黒い月
やがてはじけて 涙を落とす
黒い涙が 降り注ぐ
爛れて塔は 溶けてゆく
私の皮膚も 溶けてゆく

人は言葉を 失って
私は 何も聞こえない
私は あなたがわからない

平原の むこうに見える
あのお城はだれのでしょうか?
高く 高く 聳え立つ
あの尖塔はだれのでしょうか?

マンフレッドによる枯れ果てた生の告白(第三幕第二場)

2005年06月18日 00:31

[マンフレッド]
俺の性根が生を酷く嫌っているからです。
それでも惨めなわけではない。
だって俺が廃墟を作ったのではなく、見つけただけです。
――風のように、砂漠にのみ息衝いて、
吹き付ける潅木も茂ることがない
荒れ果てた砂の上を吹き急ぎ、
激しく乾ききった砂模様の上を暴れまわり、求めることもなく、
ゆえに求められることもなく、それでも出くわせば命取りの、
そんなもっとも孤独なシムーム旋風の
灼熱の息吹のように。
俺が存在していることは、そういうものだったのです。
けれど俺の人生に、もはや存在しないものが現れたのです。

[僧院長]
あぁ!
私はあなたが、私や私の義務感では及ばないところに
いらっしゃるような気がしてきました。けれど、
とても若くていらっしゃる上に、私はまだ――

[マンフレッド]
俺を見てください! 若いうちから老いさらばえて、
戦死という凄惨さもなしに、中年前に死にいたる、
地上にはそういう人間の理もあるのです。
戦死でなくとも、喜びに滅びるもの、――学問に滅びるもの――
労苦に磨り減ったり、――単に疲労感から亡くなるものも――
或いは心が枯れ果てて、壊れて亡くなってしまうものもある。
この最後のものが、あらゆる形をとり、多くの名称を残して、
運命というリストのうちに数えられる以上に、
人を殺してしまう病害なのです。

Destination Anywhere ―波間の僕―

2005年06月17日 01:35

destinationanywhere.jpg

 
 しばらく行くと、突然真っ青な海が潮風と共に現れ、打ち寄せる波が遥か西の果てを思わせる音を響かせていた。白い飛沫が水面を飾り、穏やかな匂いの向こう側には人々の夢を描き出しては消してゆく。
 「行く先はどこへでも」と波が囁いている。きっと、この海の上に小船を浮かべれば、波がどこへでも連れて行ってくれる。お金がないとか、時間がないとか、そんな誰でも言える言い訳なんて通用しない。そうさ、ここに小船を浮かべるだけなんだ。
 隆起した岩盤が波を砕いては返す。あの遠くの砂浜に寄せる僕の夢はもう、海底から嵐の夜に引き千切られて、漂い疲れた海藻のようだ。それでも、今僕は魂となってこの青い海へ漕ぎ出さずにはいられない。なぜかな? 抑えられない鼓動が僕の胸を打ち始めているんだ…。
 やがて僕の街には夕暮れが訪れるだろう、みんなは僕を探そうとするだろう…。無駄さ。僕はもうここにはいないんだもの。そう、遠く遠くへ、夢の枯れ果てて、砂浜に惨めに打ち寄せられるまで、僕は波間を彷徨うだろう。砂浜には雨が降り注ぎ、雨は意味を失うだろう…。
 岩盤に波は打ち寄せ、飛沫となって砕け散る。「行く先はどこへでも…」砕けた飛沫の一片が僕の生きている証さ。
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James Ensor展(東京都庭園美術館)

2005年06月13日 00:39

Ensor.jpg

 オペラ=コミックの小屋の裏側で、滝が響いている。曲がりくねったアジアの川マイアンドロスに傍近い果樹園と並木道へと、――祭りの灯りは夕方の赤と青を引延ばす。ナポレオン時代風に結い上げた髪の、ローマ時代の水の精たち、――シベリアの円舞曲、ブーシェの描く中国女たち。


 突然ですが、これは、アルチュール・ランボオの『イリュミナシオン』に収録されている詩の一篇、『冬の祭り』です。実は先日東京都庭園美術館で開催されていたJames Ensor展を見に行ったとき、《シノワズリーと団扇と布》という作品をはじめ、シノワズリー・シリーズを見ていたときに、この詩を、ふっ、と思い出しました。
 Ensor展は、はじめの風景画の数々を含め、中盤のシノワズリー、後半の悪魔的絵画(しかも予想外にかなりカラフルでパステルカラー。こんな悪魔絵画は初めて見ました)に至るまで、本当に興味深く、見事でした。
 帰りにちらっと庭園美術館にあるカフェエに立ち寄りましたが、こちらもVery Good!! とても美味しくシアワセな感じで。子供のころ、大人になったらこういうところで御飯を食べるのだと思っていたのですが、実現したのかしら・・・?ギャルソンのお兄さんもいい感じでした☆(それを見てたんかい?/爆) 

Culture Crash ―雨の夜―

2005年06月12日 00:49

SSCulCra.jpg

 踏み切りの遮断機が下りる、列車が轟音を響かせて通り過ぎる…。
 雨の夜。車も人も、誰一人この遮断機の登るのを待ってはいない――私を除いて。列車には誰も乗っていない、貨物列車が通り抜ける。――疲れた…。存在していることに、夢を持ち続けることに。いや、そんなふうに思ってはいけない、ただ他人と接することに疲れただけだ。踏み切りの遮断機は下りたまま、列車が轟音を響かせて通り過ぎる…。他人と接すると自分を見失わなくてはいけない。仮面をつけたまま、私はすでに私ではなくなる。他人と接しているときの自分はたまらなくわがままで、そのもう一人の私の存在が疎ましくて、耐えることができない、ただそれだけだ。踏み切りの遮断機は下りたまま、列車が轟音を響かせて通り過ぎる…。年配の家族を持った男性たちが、ハードスケジュールを生きがいにしている、そんな神経がどうしても理解できない。もっと大切なものを持っているはずだ、家族、妻、子供、そう、子供はかけがえがないじゃないか、それなのに家に帰らずに仕事に明け暮れているなんて、どうかしている。家族、妻、子供、趣味の時間。列車は轟音を響かせて通り過ぎ、遮断機がやがてのそのそと這い上がる…。土砂降りの雨に、お気に入りのスニーカーがずぶ濡れている。重たい足をひきずって、私はやがてみずぼらしいアパートの自分の部屋にたどり着く…。誰も待っていない部屋。暗い部屋。どこか黴臭い。
 この世に存在すること、それは創造主の奴隷であること。――炎天下、熱病にかかった地球の表面で、滅亡寸前の動物たちの呪いを身に感じながら、そして私はどこへ向かえばいいのだろうか…?
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罪深い愛の再会 (『Manfred』第2幕第4場)

2005年06月12日 00:30

[マンフレッド]
聞いてくれ、聞いて――
アスタルテ! 俺の愛しい人! 話してほしい。
俺は本当にたくさん耐えてきたよ――本当に今もたくさん――
俺を見てくれ! 墓ってのはあなたに較べて俺が変貌するより、
あなたを変えなかったんだね。あなたは俺を愛してくれた、
あまりにも愛しすぎるくらいに、俺があなたを愛したように。
俺たちはこんなふうにお互いを苦しめるために生まれてきたんじゃない、
俺たちが愛し合ってきたように愛することは最悪の罪だったけどね。
俺が嫌いじゃないって言って――俺は二人のために
この罰に耐えてるんだって――あなたは天国にいる人たちの
仲間になって――そして俺は死ねるんだって。
だって今まで過去みたいな未来――不滅から俺を逃れさせる生活に、
――実生活に俺を縛り付けるように
不愉快なものがなにもかも積み重なっているんだよ。
眠れやしない。
何を頼みにするのか、何を探しているのかも、自分じゃ判らない。
あなたの存在と――そして俺の存在だけを感じてるんだ。
だから俺にとっては音楽だったその声を、失ってしまう前に
もう一度聞きたいんだよ――話をして!
だって静かな夜には俺はあなたを呼び続けてきた、
眠っている鳥たちを大きな枝から飛び立たせるほど驚かせて、
山の狼を掻き起こして、洞窟に
あなたの虚しく響き渡る名を知らせてきたものだ、
木魂は俺に応えてくれた――たくさんのものが俺に応えた――
精霊も人間も――そしてあなただけが黙ったままだった。
だから話してよ! 俺はあなたを探して
星を見つめ、虚しく天を仰いできたんだよ。
口を訊いてよ! 俺は地上を彷徨い歩き、
結局あなたのような人を見つけなかった――口を訊いて!
周りの悪魔たちを見てくれよ――連中は俺に同情してるのさ。
俺は連中なんて怖くないよ、あなただけに情を寄せるの――
話をして! 怒っているならそれでもいい。――だから言って――
何だって構わないから――だけどもう一度あなたの声をきかせて――
もう一度――もう一度!

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若草の睡み

2005年06月09日 01:25

雨の匂い
 草いきれ
  どこまでつづく
   雲の道

霧の影から
 薔薇の声
  白い頬を
   少し染め

小舟は水面に
 浮かべられ
  ひんやり冷気は
   樹々の吐息

銀色に月は
 輝いて
  夏の姫巫女
   連れてくる

雨から醒めて

2005年06月08日 01:18

金色に光る滴がぽたり
紫陽花の葉から落ちまして
どうやら雨はあがったようです

海の上 藍の夜空をひきずって
東の空にはオレンジ色の
朝焼けが雲を羽織ってさ

金色滴が呼んでるよ
きみが夢から覚めるのを
都会のアスファルトの上に
陽炎が優しく立ち昇るのを

通勤列車の音が聞こえる
街が少し動き出す
公園の片隅 紫陽花の葉には
ほら 一匹のかたつむり

エイヤ=リーサ・アハティラの世界

2005年06月01日 01:36

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 現在六本木ヒルズ森タワー53階の森美術館で開催されている『ストーリーテラーズ アートが紡ぐ物語』展。先日行ってきました。
 実は、私、エイヤ=リーサ・アハティラさんの大ファン(というと大げさですが、かなり好き)なので、彼女の作品があると聞き、ぜひとも行かねば、ということで行きましたが、大々的に上演されていたのは、以前どこかでお目にかかった『慰めの儀式』でした。残念。でも、あの氷がバリッと割れて、そこで展開されるナレーターの詩的な表現はかなり素敵。この作品の中でいちばんの見せ場だけに、好きなシーンでもあります。
 この作品の上演会場の前には、ビデオが三台順番に映るようになっていて、こちらの三作品はどれも初めて見るものでした。心を打つ台詞が本当に巧みに用いられていて、映像とバッチリ合っていて、相変わらず「ふむ、上手いなぁ」と感心。交互にであれ、独白であれ、映像を見せつつも延々と喋り続ける登場人物たち。ここが彼女のアートに私が惹かれるところなのかもしれません。 


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