2005年10月30日 15:59

上弦の赤い月が 立ち上り
燻ってるのは 柳 柳
絡みつく痰が 焼き焦がす
喉の奥には 雫 雫

どこへ どこへ 見知らぬ町へ
届かぬ光を 追い求め
煙っているのは 霙 霙
裂けてゆくのは 夜の闇

上弦の 細い月が 立ち上り
数え切れない 星たちは
裂かれた夜へと 溢れ出す

[断章] アネズリイの丘よ…

2005年10月30日 00:42

[断章]
<メアリー・チョワース嬢の結婚後すぐに書かれた断章>

アネズリイの丘よ、寒々とした、荒涼とした、
 そんなところを、無鉄砲な、幼いころは彷徨っている。
どんなに北国の嵐が、あがいているか、
 ボサボサな影の上で、吠え立てるのか!

今はもはや、慰めのときを、
 昔好んだ隠れ家を、僕は見たりしないのさ。
今はもはや、僕の微笑むメアリーが
 きみを僕の天国みたいに、したりはしないのさ。

1805年
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セビリャの理髪師(新国立劇場)

2005年10月22日 01:32

セビリヤ


 新国立劇場で公演中のオペラ、ロッシーニ作曲『セビリヤの理髪師』を先週の日曜日に見てきました。個人的にはボーマルシェの三部作の劇作『セビリヤの理髪師』『フィガロの結婚』『罪ある母』が大好きなので、このオペラもかなり期待していました☆ クラシックにはあまり詳しくないのですが、いろいろと事情もあり、けっこう見に行く機会に恵まれていて、他にもこの手のどたばた劇で好きなのは、『ファルスタッフ』も面白かったです。(実は隠れワグネリアンです。)

 今回は、演出がとっても面白くて、フランコ政権下の設定。しかも舞台装置がカワイイので、少女漫画ちっくな雰囲気もありました。くるくる目まぐるしく、飽きさせない歌手さんたちの振り付け(?)で、眠くなる暇もありませんでした(爆)。ホント、飽きなかった。
 歌手も、一応アルマヴィーヴァ伯爵は色男っていう設定どおり、垂目の長身美形の若い歌手(フェルディナンド・フォン・ポートマーさん)で(おじさんだったら台無しだと思っていました)、フィガロもサラサラ金髪ヘアーが素敵なダニエル・ベルチャーさんでした(こちらも背が高くって、正統派の面白&爽やか美形)。正直、焦げ茶の革ジャンがめっさ似合ってました(爆)。「頭がきんきんするよぉ!」という一幕最終場の合唱シーンでは、頭を抱えるフィガロが、かなりカワいかったです♪ フィガロって、シニカルで調子がよくて、それでいて素敵なので、ぴったりだったと思います。登場のシーンの「フィーガロフィガロフィガロ♪」の歌も、かなりいい感じで歌ってましたし。憧れのロジーナ様は、リナート・シャハムさんで、カワイイ感じでした☆ バルトロ役の柴山昌宣さんは、あまりにも演出にぴったりすぎ。バジリオさんは、個人的に『魔笛』のザラ爺役か、『リング』のヴォータンでも見てみたかったです。スレンダーのクール系でカッコよかった♪
 みんな、歌もとても上手で、声も出ていたし、満足でした☆

 う~ん。今回の公演は、演出のケップリンガーさんに拍手かな??

結婚記念日のエピグラム

2005年10月22日 00:41

ペネロペさんへ

この日は、僕らの日々のすべてのうちで
きみと僕とにとりまして、最悪な日となっております。
僕らがひとつであった日から、もう早6年が過ぎまして、
僕らがふたつであった日から、もう早5年が過ぎました。

1821年1月2日
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神様のいない月

2005年10月15日 01:30

見詰めないで そんな眼で
蝙蝠たちは飛び交って
それは真夜中の蝶のよう
後ろめたさと後悔と
怠惰ゆえの自己嫌悪
緋色に塗られた日常が
夜中の空に 宙吊りで

見詰めないで そんな眼で
湿った樹々が噂する
後ろ指をさしながら
あいつは悪魔の血筋だと
堕天使サタンの涙から生まれた
どうしようもない娘だと
緋の満月が シードルに酔い

刺すような眼を
私の背中に投げつける…

ゴネリルさんの夢

2005年10月13日 01:41

King Lear(『リア王』)第四幕第二場、85-87行目のゴネリルさんの台詞。

[Aside]One way I like this well;
But being widow, and my Gloucester with her,
May all the building in my fancy pluck
Upon my hateful life: another way,
The news is not so tart.

ここが最高にオモシロイ。
ゴネリルさんが少し前に、エドマンドくんに向かって、
一方的に自分の一途な愛を語るところもかなりワクワクだったけど、
ここもスゴイ。

「妹が未亡人であることと、彼女と一緒にいる私のグロスタア(=エドマンド)が、私の夢に見た建物を、私の厭わしい人生の上に、崩してしまうかもしれない。」ってさ、「妹が未亡人である」という状況と、「彼女と一緒にいるエドマンド」が、自分の妄想してきたエドマンドくんとのラブラブ生活を、厭わしい現状の生活のうえに崩す…。

ゴネリルさん、あなたのエドマンドくんへの愛は一途で激しいものなんですね。それゆえに健気さ余って妹を毒殺するところまで行っちゃうなんて…。エドマンドとの夢の人生は、エドマンドによって壊されるわけです。悲劇もここまでいくと、ぐぅのねも出ない…。

祖父とユトリロ

2005年10月11日 00:15

Utorillo de Montmartre


 日本橋高島屋の美術館で開催されている、ユトリロの展覧会に行きました。ユトリロの絵画を見るのは、本当に久しぶり。以前はたしか高校生のときだったような。あの時は家族で見に行ったんだけど、あまりぴんと来なかった…ですが、今日は違います。大好きだった祖父が愛した画家の一人であるユトリロ。その気持ちが少しわかるような気がしました…。

 ヨーロッパの木々は枝が細く、葉や花も小さなものが多いように思うのですが、ユトリロの絵画もまたその雰囲気がとてもよく出ていたように思います。最初に眼を惹いたのは、『コルシカ島の通り』という、並木道の作品。初夏か夏の通りの、葉の青い様子が本当に爽やかです。『ムーランの大聖堂』にも、圧倒されたと同時に、絵の下のほうに描かれている白い壁、その上に乗っかっている赤い庇。芸がとても細かくて、職人技だなぁ、と独りで感心していました。勿論、大聖堂も青空にそびえたっていて、建築的な美しさを充分に見せてくれています。
 ユトリロの描いた花も何点か展示されていましたが、どれも花。余計な意図が入ってこなくて、見ていて気が楽になりました。(癒し系?)百合の花を描いたものがイチバン素敵でした。ピンクと白の合わさった様子が儚げで…。
 モンマルトルを題材にした作品はいくつかありましたが、私は雪の景色に身を纏ったモンマルトルの作品が素敵だと思います。

 時代的には、戦争の時代であり、ボーヴォワールの小説に出てくるカフェや通りがたくさんあるんだろうと思うと、胸がいっぱいになりました。ユトリロの作品からは、戦争の雰囲気は微塵も感じられません。ただパリの街の風景の中に、光が差し込んでいる。それだけなのです。セリーヌやボーヴォワール、カミュやバルビュスの思いは、この街にあったのだ、そう思うと、絵の中の光や葉の鮮やかさに胸がいっぱいになりました。そして、日本では同じ頃、太宰や中也が生きていて、その時代にもみくちゃにされながらも必死に生きてた人たち――祖父もその頃に青春を送っていたのだ、と思うと、祖父がこの絵を見たとき、この年号の書かれた頃を戦後見たとき、きっとほっとするような心持だったのではないか――そんな風に考えていたら、自分の張り詰めた肩が、少しだけ柔らかくなったようにも感じられました。
 ユトリロ。白に優しい光をいっぱいに込めた、素敵な作品を有難う。Merci a tes tableaus fantastiques!!

シェイクスピアの素敵キャラたち

2005年10月10日 23:50

 シェイクスピアの数ある作品の中で、私が読んだものは、本当に数少ないのだけど、どうしても好きでしょうがないキャラたちがあるのです。これについて、数日書きたくてウズウズしてたので、書きます。

<女性キャラ>
OPHELIALEA

オフィーリア
 『ハムレット』に出てくるめっちゃ有名な女性キャラ。数々の名画の題材にもなっています。恋人のハムレット王子が去ってしまったことで、気が狂ってしまう、って言うといかにもって感じなのですが、彼女の気が違ってしまったのには、確かにハムレットが自分のもとを去ったというのもあるんだろうけれど、もうひとつ、父親がハムレットに殺されたというのもあると思うのです。父親と兄の言うことと、ハムレットを愛する気持ちの鬩ぎ合いの中で、哀しく散った彼女は、本当に美しいと思うのです…。

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プラート美術の至宝展

2005年10月09日 00:52

Jejus et maria magdaraine

 今日は、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の『プラート美術の至宝展』に行ってきました。最近、新約聖書とヨハネ黙示録をにわかに読み始めたので、発言が奇怪になりつつあるShallotが、こんな宗教絵画を見たらどうなることやら…。と、ちょっぴり自分を危惧しつつ、訪れた会場には、けっこうたくさん人がいました。中には、教会の尼僧さんらしき方もいらっしゃり…。不真面目な私の内心を見られたら、きっと神様の罰があたります、といわれそうなイキオイで…。ですが、根がねじくれ曲がっているので、不真面目に見ずにはいられない…(汗)。どうかお許しを…。
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僕の結婚記念日に

2005年10月09日 00:40

幸せな新年がやってきた! でもね、冷静になって
僕に言わせてほしいのさ――願ってください、
あの季節が幾度も僕に戻るように、
でもきみがその日を喜んでくれるのと同じくらいに少なくね。

(1820年1月2日)
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傷痕

2005年10月09日 00:30

 バッティステッロ・カラッチョーロの『キリストとマグダラの聖女マリア』を見て
========

テンガロンハットかぶった あなたは素敵
磔にされたはずのあなたは どうして
そんなに素敵になって 戻ってきたの
びっくりするじゃぁありませんか

それでも右の胸には 傷の痕が
赤く 赤く 迸った
色鮮やかな血液 流れた
傷の痕は 消せないのですね

その傷痕が消えぬのと同じ
あの日の私の悲しみも
決して消えることはありません
もうどこへも行かないで

そう願っても あなたは行くの
私の願いなど 知らぬように
遠いところへ 消えるのね
朝の露が 消えゆくように

秋の歌(額ちゃんと鏡さん)

2005年10月07日 01:24

二人姉妹の秋

君待つと わが恋ひをれば わが屋戸の
 すだれ動かし 秋の風吹く
             額田 王

風をだに 恋ふるは羨もし 風をだに
 来むとし待たば 何か嘆かむ
             鏡 王女



 二人の姉妹、同じ中大兄皇子を愛して、鏡さんは鎌足の正妃となって…。額ちゃんは大海人と離縁して中大兄のもとへ…。
 生活も落ち着いたとき、姉妹は共に秋の風を詠ったのね。大好きなワンセットの歌。「風でさえ恋しいなんて羨ましい。風でさえ来てくれるなら、どうして嘆かわしいなんて思えるのかな?」って、鏡さんの哀愁たっぷりの歌が、私は大好きでした…15歳の時から…。
 額田は、大海人も中大兄も、どっちも大好きだったのよね。さすが、当代一流の詠み手だわ。。。

しののめの

2005年10月06日 02:47

しののめの 夢の消えゆく 薄明かり
 海のむこうに 月は曳かれて

リア王シリーズ⑥ ☆父と息子の再会?☆

2005年10月05日 03:59

 リア王第三幕第四場。
 嵐に向かって恨みつらみを叫んでいたリアさんは、忠臣ケントさんによって近くのあばら小屋へと案内された。そこには、狂人で乞食のふりをしているグロスターの息子エドガーがいた。
 エドガーは、何一つ悪いことはしていないのに、異母弟騙された父グロスターの怒りによって追放、指名手配の悪人に仕立て上げられている。本来の品格と身分を貶めて、自ら狂人のフリをすることで、難を逃れていた。そして、娘たちに追い出された老王リアと、その連れである道化、ケントと遭遇。その場所であるあばら小屋に、なんと父グロスターがリアを助けるためにやってきた。


<グロスターが松明を持って登場>
[エドガー]
こいつぁ邪な悪魔のフリベティジベットだ。晩鐘と共に目覚め、一番鶏が鳴くまで、うろうろし続けている。奴め、白内障をもたらして、斜視にして、三口をもたらす。実りかけの麦に黴を生やし、地上の惨めな生き物をいたぶりつけるのさ。
 聖者が三度 荒野を巡り、
 九人の子連れた 夢魔に出会った。
  憑くな、そして
  襲わぬと誓え、
  そして消えろ、魔女め、消えうせろってんだ!

[ケント]
どうかなさいましたか?

[リアさん]
あれは誰だ?

[ケント]
そこにいるのは誰だ? 何を探している?

[グロスター]
そこにいるのは誰だ?名前は?

[エドガー]
惨めなトムだよ! アマガエルとかヒキガエル、おたまじゃくしにイモリにヤモリを食べてるのさ。意地悪悪魔がお怒りの時は、奴の憤怒の真っ只中で、牛の肥やしをサラダにするのさ。老いた鼠と犬の屍骸を飲み込むぜ。淀んだ水の緑に浮かんだのを飲んでさ。税のために村から鞭で打たれてさ、足枷にかけられてブタ箱行きさ。前は着物を三枚と、肌着を六枚持ってたよ。それから馬と刀とさ。でもね七年もの長きに渡り、トムのご馳走ってったらさ、鼠と溝鼠、そんな小さな生き物だったよ。背後の悪魔に気をつけて! 静かに、スモルキン、落ち着けってば!

[グロスター]
なんと、あなたのご身分で、もう少しマシなお供もないのか?

[エドガー]
闇の王子は紳士ですぜ。モードーって呼ばれてるよ、マーフーって。

[グロスター]
陛下、我々の血肉は、とても卑しむべきように育ちまして、創り出した者を憎んでさえおります。

[エドガー]
惨めなトムは寒い。

[グロスター]
私と一緒に行きましょう。私の義務は、陛下のお嬢様方の酷い命令に、何もかも従うことは耐えられません。私の屋敷の扉には閂をかけ、この暴虐的な夜に陛下を委ねるようにとの御命令でしたが、私は敢えて陛下を探し、火の気と食べ物のあるところへ、あなたをお連れしようと、出てきました。

[リアさん]
まずはこの賢者と話をさせてくれ。雷は何ゆえに生じるのか?

[ケント]
陛下、まずこの御方の申し出を受け入れて下さい。家へ行きましょう。

[リアさん]
私はこの学識あるテーベ人と話がしたいのだ。あなたの研究は何ですか?

[エドガー]
どうやって悪魔を制するか、そして蚤を殺すか。

[リアさん]
内密にもう一つ伺わせてくれ。

[ケント]
もう一度陛下に、行くように頼んでください、旦那。陛下の思考力が揺らぎ始めている。

[グロスター]
おまえは陛下を責められるかね? お嬢様たちが陛下の亡くなるように求めておられるのだ。あぁ、立派なケントよ! 彼はこうなることを言っていたのだ、哀れな追放者よ! おまえは王がキチガイになっていると言った。おまえに言ってやろう、同志よ、私自身、殆ど狂いそうなのだ。私には息子がいた、今は血筋から切り離してしまった。というのは、奴が私の命を狙ったからだ。しかしもう遅い。本当に手遅れだ。私は奴のことを愛していたんだ。同志よ。私ほどに息子を愛しく思わない父もないだろう。実は、悲しみが私の思考力を狂わせたんだ。なんという夜だ! (リアに)お願いいたします、――

[リアさん]
ああ、失礼致しました。あなた。賢者さま、お供させてください。

[エドガー]
トムは寒いんだ。

[グロスター]
入りなさい、きみ、小屋の中に。暖を取りなさい。

[リアさん]
来い、みんなで入ろう。

[ケント]
こちらです、陛下。

[リアさん]
彼も一緒に。私はこの賢者殿と一緒にいたいんだ。

[ケント]
旦那、こやつの気持ちを和ませて、仲間として連れて行きましょう。

[グロスター]
こいつはきみが連れて来たまえよ。

[ケント]
坊主、来るんだ。俺たちと一緒に行こう。

[リアさん]
来たまえ、佳きアテナイ人よ。

[グロスター]
何も言わないで、声を出さないで。静かに。

[エドガー]
貴公子ローラン、暗いお城へ着きました。合言葉は同じ――
おゃおゃ、まぁまぁ、あらららら、ブリトン人の血が匂う。<退場>
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私のひとりぼっちの枕さんへ

2005年10月02日 00:39

 あぁ! 私のひとり――ぼっち――ひとりぼっちの――枕さん!
私の恋人はどこよ? 私の恋人はどこよ?
私のわびしい夢が見つかる そのカヴァーの中ですか?
 遠く――遠くへ飛んでった! 独りでうねりに乗っかって?

 あぁ! 私のひとり――ぼっち――ひとりぼっちの――枕さん!
なんで優しい表情を浮かべてる私の頭が痛むんですか?
どんなに長い夜が愛もなく 長すぎてだらりと垂れ下がり
 私の頭は柳のように 君の上へと枝垂れたことか!

 あぁ! きみ、私の悲しい孤独な枕さん!
私が眠れずきみに流した涙のお礼に、
私の胸が壊れぬように 優しい夢を送ってください。
 彼がうねりに乗っかって戻って来てくれる迄、どうか私を死なせないで。

 それで、もしもあなたが――もう私だけの枕さんじゃないなら、
ひとつの抱擁の中で私の腕をもう一度彼の腕と組ませてちょうだい、
そして喜びの中で死なせてちょうだい、彼を見詰めたまま――
 あぁ!私のひとりぼっちの胸! ――あぁ!私のひとりぼっちの枕さん!
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イサム・ノグチ展 

2005年10月02日 00:37

イサムノグチの蟻さん


 東京都現代美術館で開催中の、『イサム・ノグチ展』に行きました。とても惹き付けられるカタチの数々。私個人的には、石でできた作品が面白かったです。

 『オリジン』『この場所』『砥石』の三つは、光の具合や見る方向によって、様々な姿を見せてくれます。『オリジン』の丸みを帯びた石は、どことなく力を蓄えて、これからこっちに向かって何らかの力を放出しようとして、深呼吸をしているような気がしました。

 どれも共通していることは、ある線を中心軸にして、横(正面?)から見てみようとしても、ゼッタイどこか線がずれて、面になってしまうのが興味深かったです。平行線を使ったカタチはないんですねぇ。対称にみえて対称でもなく、平行に見えて平行ではなく、直線に見えて直線でもなく。まさにオリジナルなカタチと言うか。「ミョーンミョーン」とか「ガチャガチャ」とか「ずりずり」とかいう音を立てて、動きそうなカタチばかりでした。(参考に表現してみると、以前鑑賞したアルプさんの作品は「ぴょんぴょん」「ぼてぼて」とかいう音で動きそうでした。/参考になってない/汗)

 『エナジーヴォイド』には圧倒されましたねぇ…横から見ると、イビツな三角形か丸まった四角形ですが、正面から見ると、歩いているように見えるんだもの…。あんなモノが歩いてきたら、本当にカワイイやらコワイやら(笑)。陽の光の中で(夏の夕暮れの通勤電車で立ったまま眠りこけてる人のように)やわらかに睡んでいるようにも見えました。

 最後に。上の画像(↑)は、展示室に入るときに、作品一覧と一緒にもらった、子供用のための鑑賞ガイドなんですが、私、この蟻のキャラクターがめちゃめちゃ好きで、以前原美術館に行った際、フィギアを二つほど買ってしまいました…。予想だにしていなかった場所で遭遇できたので、本当に嬉しかったです♪☆>▽<☆


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