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La mer melee au soleil.

2005年11月30日 01:37

ToyTRIP5

海に沈む夕日を想うと、いつもいつも思い浮かぶ、
ランボオの「永遠」。「見つかった。何が? 太陽へと溶け入る海のことさ。」で始まる、あの有名な作品。責苦と忍耐は必定。――生きているとは、こういうことかぁ? …ってね。
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水面に煌く星たちは…

2005年11月29日 01:09

ToyTRIP4


 インドの古代文字で、解読されていない、有名なインダス文字。
 その象形文字の中のひとつに、河の中の魚を示したものがあるらしい。河の中の魚と書いて、その意味は「星」。太陽の光が河の水面に反射して、魚が跳ねると、煌くさまが、夜の星に似ているから……らしい。こんなにも煌く星が夜に見られるなんて――いったい、どんな星空を、古代の人は眼にすることができたのだろう……?

波はえらいわ…

2005年11月27日 21:47

ToyTRIP3

 小さいころ、アンデルセンの「野の白鳥」が大好きだった。特に、兄さんたちを探しに出た末のちい姫が、兄さん探しをくじけそうになりながら、打ち寄せる波に向かって言った台詞が、大好きだった。

 「波はえらいわ。何度も何度も打ち寄せて。どんなに大きなものでも、諦めずに小さく柔らかな形にするのね。私も同じように、何度も何度もやりましょう。打ち寄せる綺麗な波よ、ありがとう。いつかあなたたちが、私を兄さんたちのところへ連れて行ってくれるだろうって、思うわ。」

 確か、こんなような言葉だった気がする。母に読み聞かせてもらった、忘れられない物語。「波はえらいわ。何度も何度も打ち寄せて。」
 海が、大好きな理由の一つかもしれない。

駿河湾の波間に

2005年11月26日 23:36

ToyTRIP2

この船の痕跡も
跡形もなく消えるのか
私の存在の記憶も
跡形もなく消えるのか

真冬の紫陽花

2005年11月26日 23:30

LUFSV

真冬の霧に包まれて
紫陽花のかけらがかじかんでいる
真っ白な陽に染められて
ペイルブルーも失われ

美しい花のかけらたち
真っ白の中に いちまい にまい……
感覚なぞは もう まるでない
ただそこに在るのみ――

闇夜に白く浮かんでは
すぅっと夜空に消えてゆく
真冬の霧に包まれて
紫陽花の匂い 立ち込める―― 
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「愛の始まりってどんなもの?」

2005年11月26日 00:46

「愛の始まりってどんなもの?」って!――あぁ、貴女は
 どうしてそんな酷な質問を、ぼくにしたりするのかな?
愛があなたを見詰めては、ドキドキし始めているのを、
 僕の瞳に、いっぱいに、貴女が見つけるそのときに。

愛の終わりを、僕は貴女に知らせます。
 僕の心が予感する、僕の恐れが予言する。
愛は静寂の嘆きの中で、長い間彷徨うだろう、
 それでも愛は生きている――僕が亡びてしまうまで。
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蒼い駿河湾の夢

2005年11月25日 01:35

ToyTRIP1


波間に揺れる白い帆は
あれは私の希望でしょうか?

リア王シリーズ⑧エドガーの傍白。

2005年11月23日 22:22

 弟エドマンドの策略によって、両目を失った父グロスターと遭遇するエドガーの台詞。

<第三幕第四場>
 あぁ神様! 誰がどん底だ、なんていうことが出来るだろう? 僕は少し前よりも堕ちている。
 そして更に堕ちることも必定だ。「どん底だ」なんて言えているうちは、どん底なんかじゃない。
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Saya mau makan bebek goreng.

2005年11月21日 01:16

 バリ・インドネシア語も、いよいよ熱を帯びてきまして。
 「CDエクスプレス インドネシア語」を図書館で借りてきました。
 CD付き。バリをメインにしてないから、ユリアティさんの言葉とはすこし違うかもしれんが、まぁ、しっかり文法をやりましょう、ってことで。

 これも一重に「アヒルの唐揚げ」と「豚の丸焼き」をバリで食べたい一心。。。肩凝り・腰痛が酷いので、SPA体験もしてみたい…けど、まずは「アヒルの唐揚げ」!!☆>▽<☆鳥インフルエンザのために、今はヤバイと思うけれど…でも、是非是非食べてみたいっ!!

 今夜はSaya mau...の言い方。「私は~したいです。」の文をいろいろ作ってみました…。
☆Saya mau makan bebek goreng.(私はアヒルの唐揚げが食べたいです。)
☆Anda mau minum teh panas.(あなたはホットティーが飲みたいです。)
☆Dia mau kopi Bali.(彼女はバリコーヒーが欲しいです。)
☆Kita mau minum dua teh dingin.(私たちは二つのアイスティーが欲しいです。)
☆Kamu mau ambil foto.(あなたたちは写真を撮りたいです。)
☆Mureka mau duduk di sini.(彼らはここに座りたいです。)

 奇妙な文が出来ました…。今日は一日人称代名詞を覚えようとしていましたので、こんなことになりました。要は、「Saya mau makan bebek goreng.」が言えればいいわけで。
 しかし…、バリに行く予定もお金もないのに、何でアヒルの唐揚げ食べたさに、インドネシア語やってるんだろう、私…?(汗)

霊がひとつ僕の前を過ぎりました。(ヨブ記から)

2005年11月21日 00:45

   1
霊がひとつ 僕の前を過ぎりました。
僕は不死の顔が 剥き出しなのを見詰めていました――
僕の目以外の全ての眼に 深い眠りが落ちて来ました――
そしてそいつは立ち尽くしました、――すべてはかたちを失って
――けれども神聖なものでありました。
骨の上をずずずと這い出す肉がふるえ。
そうして湿った髪の毛が がちがちこわばったときに
そいつは喋り出しました。

   2
「人は神以上なのか?
人は脆い熾天使を想うものより純粋なのか?
土塊のいきものよ――塵に住まう虚しき住人よ!
蛾がおまえを喰い尽くして生きる、それでもおまえは高潔か?
ひねもす生きるものどもよ! おまえは夜が訪なう前に
枯れ果ててしまうさ、叡智の虚しい光に目もくれないまま!」
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岬 (『イリュミナシオン』から)

2005年11月13日 01:12

Shallot画ランボオ


エイペロスやペロポネソスの半島か、或いは日本の巨島かアラビア半島ほどに拡がっているのは、一つの岬、その岬を形作っているこの別荘と対屋に面した沖合いに漂っている僕たちの舟を、金色の暁とそよぎ渡る夕暮が見出している! 寺院、それが照らし出すのは使節団の帰還、現代的な海岸線の防壁という、果てしない景観との再会。熱い花々と酒宴によって描き出された砂丘。カルタゴの大運河や怪しげなヴェニスの築堤、力のないエトナ山の噴火や、花々と、凍てついた水の罅、ドイツのポプラに囲まれた洗濯場。「日本の樹」の梢へと傾いている風変わりな庭園の傾斜、それからスカボローとかブルックリンにありそうな「ロワイヤル」とか「グランド」とかいうホテルの、円形をした正面の構え。そうして、歴史の中から、イタリア、アメリカ、アジアの、最も優美で巨大な建造物の中から選ばれたこのホテルでは、その鉄道が、これらの配置物を並べ、掘り下げて、突き出させている。今となっては、炬火と酒とゆたに吹く爽風に溢れる窓とテラスが、旅人と貴人の精神に開かれている――昼には海岸のすべてのタランテラ舞曲に、――そして巧みさで有名な谷合のリトルネロ旋律にさえ、彼らは正面の構えを素晴らしく飾り立てることを認めているのだ、「岬寝殿」の。 
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泣いてる貴女へ

2005年11月13日 00:44

泣いていいぜ、高貴な家系のお嬢さん、
 父親の堕落を、領土の荒廃を。
あぁ! もしも貴女の涙の一粒ずつが
 父親の過ちを洗い流してくれたらいいね!

泣いていいぜ――貴女の涙は美徳の涙だものね――
 苦悩の諸島への吉兆さ。そして
これからの歳月、貴女の家族の微笑みで
 その一雫ずつが贖われますように!

1812年3月
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a rainy night

2005年11月07日 00:07

こんな雨の夜には
ホットミルクでも飲もうよ
こころの芯まで温めて
乾いた枯葉もやわらかに

夢の中まで霧の中
根から惨めさだけを吸い上げていた
立ち枯れた木の枝や
爛れた樹皮へと降り注ぐ

雨はやさしく包み込む
罅割れたアスファルトを
波へと届かなかった小石を
海へと注ぐことのない川を

地下の枯渇した大いなる湖を
湧き上がる熱い泉を
凍りついた櫻を
朽ち果てた太陽を

穏かな海の底から

2005年11月06日 00:08

テナガエビくんたちは
深い深い 駿河湾
潮に乗って漂いながら
遠くの太陽 憧れて

ある日 テナガエビくんたちを
捕らえる網が下りてきた
光のくにへと 神様が
連れてくださる網なのさ

 太陽が 光が
 あぁ! 近づいてくるよ!
 選ばれたエビだけが昇れる
 光のくには もうすぐそこ……

今 私のまえに 硝子の器
きれいなきれいな テナガエビ
二匹ならんで 眠っています
 蛍光灯の 灯りの下で
 黒くて大きな瞳は 一体
 何を焦がれていたのでしょうか

中原中也 「春の日の夕暮」に寄せて

2005年11月05日 20:44

<中原中也 「山羊の歌」初期詩篇から>

 【春の日の夕暮】

トタンがセンベイ食べて
春の夕暮れは穏やかです
アンダースローされた灰が蒼ざめて
春の日の夕暮れは静かです

吁!案山子はないか―――あるまい
馬嘶くか―――嘶きもしまい
ただただ月の光のヌメランとするままに
従順なのは 春の日の夕暮か

ポトホトと野の中に伽藍は赤く
荷馬車の車輪 油を失ひ
私が歴史的現在に物を云へば
嘲る嘲る 空と山とが

瓦が一枚 はぐれました
これからの春の日の夕暮は
無言ながら 前進します
自らの 静脈管の中へです
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覚えていなさい! 覚えてなさい!

2005年11月05日 00:43

覚えていなさい! 覚えてなさい!
 忘却の河が いのちの燃え立つ流れを呑込み、
悔恨(くやみ)と含羞(はじらい)が 貴女にからみ、
 熱を帯びた夢のよう 貴女に憑いているうちは!

覚えていなさい! あぁ、疑っちゃダメ。
 貴女の旦那があんまりに 貴女を想っていることを!
貴女に忘れられさせないように、
 貴女は奴にはマチガイで、貴女が僕には悪魔ってことで。
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霜の月

2005年11月03日 00:09

凍えた蛹の中で
生えない翅がかじかんでいる
がたがたがたがた
慄えながら
月の雫に立ち濡れて

リア王シリーズ⑦エドガーの独白。

2005年11月02日 23:02

<前回までのお話>
 娘たちに城を追い出され、荒野へと飛び出した国王リア。忠臣ケントさんと、道化と三人で彷徨っていた。一方、異母弟エドマンドの策略によって、父親に勘当されたグロスターさんの倅エドガーくんは、キチガイ乞食のフリをして、追っ手の眼をくらましていた。
 嵐をしのごうと、あばら小屋に入ったリアさん一行は、そこでキチガイ乞食の「トム」を名乗るエドガーくんと遭遇。(だれもそれがエドガーくんだとは気付いていない。)しかも、リアさんは本当に狂い始めていた…。その狂った哀れで惨めな国王を目の当たりにして、内心では同情するエドガー。そこへ更に父のグロスターさんがやってきて(これまた自分の息子に気付かない)、グロスターさんの屋敷のすぐ傍へと場所を移したが、リアさんの娘たちの追っ手が、彼らのにおいをかぎつけたことを、グロスターがみんなに知らせる。
 「トム」と名乗るエドガーを除くリアさん一行は、協力してリアさんが眠っている間に、味方のいるドーヴァーを目指して出発する。
 第三者という立場でその一部始終を見守っているエドガーは、みんながいなくなった後、独白する。

【第三幕第六場。エドガーの独白。】
 身分の高い人たちが、我々と同じ悲嘆に耐えているのを見ると、自分の惨めさも敵だとは思えないよ。自由で幸せな過去が見せたものを忘れられずに、独り苦しんでいる人こそ、心の中ではいちばん苦しい。でも、悲しみにも仲間がいて、忍耐にも友人があるとき、こころはとっても苦しくなくなってしまう。いまや、僕が屈している状況に、王も屈しているのだと思うと、僕の哀しみなんて軽いもので、難しくないみたい。僕は父に、王は子に! トム、逃げるんだ! 宮廷の噂に気をつけろ。そして僕を損なっている誤解が、僕から剥がれ落ちて、正しい証明が僕と父とを仲直りさせてくれたなら、トムよ、正体を現すんだ。今夜は更に何が起こっても、王が無事に逃げられますように! 隠れろ、隠れるんだ。
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