mute green

2007年09月28日 15:13

mute asphalt

熱風にさらされて
輝く芝草から昇る水蒸気が
遠く 月面
静かの海に たどり着く

そして そっと触れた
ぼろぼろの皮膚は膿み
破裂した プラスチック爆弾

遠く 空から 落ちてくる
焼け焦げた欠片は耀う
真昼の星屑のように
陽の光を浴びて

声なき季節はずれの熱風よ
あなたは狂い咲く紫陽花をよこめに
岸辺のさざなみをよそに
色褪せた枯葉に
何を求めるのか

大伯皇女の秋

2007年09月24日 01:28

夏の森の光へ5

男子禁制の伊勢に斉王として派遣されている姉・大伯皇女に、姉ちゃん大好きっ子の大津皇子がとある決心を胸に、こっそり会いにきて、一晩過ごしてから帰っていくときに、孤独に弟を見送る姉が作った歌。


わが背子を 大和へ遣ると さ夜深けて
暁露に わが立ち濡れし

【大意】
 弟を都に帰し、見送り佇んでいると、夜も更けて明け方の露に
すっかり濡れてしまった。


二人行けど 行き過ぎ難き 秋山を
いかにか君が 独り越ゆらむ

【大意】
二人で行っても越えにくい寂しい秋の山を、
今ごろはどうして彼は一人越えているのだろうか。
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木のまより

2007年09月17日 18:39

森の中の腰掛け

木のまよりもりくる月の影見れば 
心づくしの秋は来にけり
  (よみ人しらず 『古今集』秋上)
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アイスティー

2007年09月16日 23:05

夏の終焉(夜の海)

石造りの中庭に
現代的な細い枝を
狭い四角の空へ向けて
精一杯拡げて
小さな葉が 高く 影を落としてる

午後

テーブルの上のアイスティー
飲み終わったグラス
底にたまった茶色
溶けて小さく丸まった氷
びちゃびちゃの水滴

ひとりぼっちの数分間
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青春の記憶

2007年09月15日 17:10

夏の終焉

十年ぶりの だだっぴろい空
あの光の感覚が まだ頬に残ってる

不思議ね
あのころの私と
いまのあなたたちが
いっぺんに見えるよ

微かに揺れるブーゲンビリア
風のざわめきと
青い空と

ひとりの時間――

蒼天の深さ
照りつける光
抜けてゆく風
木々の緑

それから

渡り廊下の陰
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空色コットン

2007年09月13日 01:44

火傷の痕跡

やわらかな 秋の空色コットン
どこまでも透明な輝く水色 底深く
やさしさの泉が湧いてます

夕暮れどきは バレンシアオレンジの
金色の雨が降りそそぎ
熱くえぐられた胸の傷痕
真っ赤な炎の焼け痕を
やさしく癒してくれるのです

レモングラスとオレンジピールの
やさしい香りのハーブティー
青藍きらめく深い闇
月明かり奇麗なこんな夜には
やさしいためいきひとつばかり
微笑む余力が湧きあがるのです

言葉は消しゴムで消せない。

2007年09月08日 21:00

amiamibranch


LiccaさんのBlogにShallotの記事からのテーマが…(大歓喜☆)

というわけで、こちらも引用しつつお返事をば…。
>相手をほめたり、いいことを口にすることは、自分自身にとってもプラスが大きい
>言葉は消しゴムで消せない。

最近、「嫌ぁ~!><;」しか言ってない気がする…
自分が嫌いになってる…(汗)

反省。…そして自己嫌悪。

大学院のときはこんなじゃなかったんだけどなー…私。
Liccaさんに励まされました☆
明日っから気をつけます!><

アラシ

2007年09月07日 11:14

水澤から緑の空へ

波止場に打ちつける波が
地獄の炎にも似て
  押し寄せる 絶え間なく
  街を 焼き尽くすように

アラシガヤッテクル

あなたの睡みは 永遠の静寂
わたしの睡みは 果てない偏頭痛
   焼き焦がす 黒い雨
   真っ白な アスファルト

アラシガスギテユク

言葉の断片を拾い集め
蛹になる惨めな毛虫の夜
  カップラーメンの残骸
  騒がしいニュースキャスター
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田村正樹展@K's Gallery

2007年09月02日 22:28

田村正樹展2007@K’s Gallery

[ 崩 ] Shallot B.作
  ――田村正樹さんの作品を見て

錆びついた意識
焦げた想いはもう とおく
優しい網膜に包まれて

どこへ投げ出されるの?

光が泡となって
立ち昇る


夢を見た
もはや色を失った若葉が
ばりばりと
音をたてて 罅割れるのを

裂け目から
真っ白な光が溢れるのを

そして
夜が明けて
凍てついた冬の朝
アスファルトに張りついた
真夏の痕跡を




3月以来です☆o(*^-^*)o田村正樹さんの個展です~☆☆
今回は東京銀座にあるK's Gallery。小さな画廊なんですね♪
スペースに合わせて、作品も小さなものが多かったです
2007年8月31日(金) ~ 9月5日(水)会期中無休
12:00~19:00 (土・日 11:30~17:30)
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juxtaverdure

2007年09月02日 01:34

juxtaverdure

花咲かぬ芝草の絨緞
谷底へ拡がる光も薄れ

燃え立つ緑葉を焦がす
朝の涙も消え

湿った冷たい空気とともに
脳髄を涸らす霧が訪い

ある夜 ひとりの考古学者が
月明かりの下
碧の波間に発掘した都の廃墟
その玉座から出土した
甘い翠玉の毒液に刻まれた
血塗られた歴史の記憶
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北の海

2007年09月01日 01:47

ひかりの溢れる扉

[北の海] 中原中也 作 (『在りし日の歌』より) 

海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にゐるのは、
あれは、浪ばかり。

曇つた北海の空の下、
浪はところどころ歯をむいて、
空を呪つてゐるのです。
いつはてるとも知れない呪。

海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
あれは、浪ばかり。

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