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臨終

2007年11月28日 02:01

鎌倉晩秋2(1)

【臨終】 中原中也

秋空は鈍色にして
黒馬の瞳のひかり
  水涸れて落つる百合花
  あゝ こころうつろなるかな

神もなくしるべもなくて
窓近く婦の逝きぬ
  白き空盲ひてありて
  白き風冷たくありぬ

窓際に髪を洗へば
その腕の優しくありぬ
  朝の日は澪れてありぬ
  水の音したたりていぬ

町ゝはさやぎてありぬ
子等の声もつれてありぬ
  しかはあれ この魂はいかにとなるか?
  うすらぎて 空となるか?


鈍色(にびいろ)
瞳(ひとみ)
涸(か)れ
百合花(ゆりばな)
婦(をみな)
逝(ゆ)き
盲(めし)ひ
澪(こぼ)れ

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篝火

2007年11月28日 01:38

鎌倉晩秋2(3)

篝火が消えない

ぼぅ と暗闇の裡深く
静寂の湖面に浮かぶ
野営の炎
深い緑は鋭い
針葉樹の葉群
薄い網膜を
透明な皮膜を

つぅ と白い爪痕
静寂の湖面を割く
暗い天は
燃え立つ緑の炎に煽られる

針葉樹林の深く
空き地に囲まれた篝火
ツンドラの凍てついた空気に
響き渡る教会の鐘の音

誰か -Someone Else?-

2007年11月11日 02:14

秋のあしあと

【誰か】 Shallot B.訳
 クイーンズライチ「Someone else?」『Promised Land』より)

神に見放されたとき
どれだけ水が押し寄せていたか
わからなかった
苦闘の人生は
炎にかけられた薬鑵のよう
熱湯が俺に傷を残した

俺は今 己を知る
束の間でもいい
違いがわかれば
魔法が痩せ細り
「穢れの儀式」が始まるまえに
とっくに穢れてた気がするよ

「人間よ おまえはどこにも
見られなかった」と言われてきた
転落こそ
俺の人生だった
でも 誓っていい 昨日
俺じゃない誰かがいたんだ

永遠に手を出すことに脅えて
この交差点の端に立ってる
一歩 見下ろせば
俺じゃない誰かが見える

振り返れば
誰かがいるんだ

俺の人生は何もかも
転落続きだったらしい
でも俺はまだ立ってる
強靭に 誇らしく
そして今日 己を知る
俺は どうにでもなれると
ついにわかったと思う
交差点の端 立ってるとこから
海へと続く小径があると
そして こころの深みの
どこからか
湧き立ちあがる歌い声
水の精の 惑わせ歌
人魚たちは この歌しか歌えないから
けれど ふと振り返って思う
俺じゃないだれかがいる
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October -十月-

2007年11月10日 23:34


十月    Shallot B.訳 U2「October」
         (アルバム『October』より)

狩人の月よ
樹々は身に纏うものをさらわれ
剥き出しの幹
どうしたらいいの

収穫の月よ
国が興り
国が滅び
きみは生き……続け……
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猿猴捉月

2007年11月10日 15:15

猿猴捉月

冬の夜、雨がしとど降りしきるなか、
私は背後に金絲猴がのしかかるのを感じた。

そいつは、ひどくずぶぬれで
酔って、くだをまいていた。
――あんたは偽善者だ、誰もあんたを信じまい。
漆黒の瞳は赤く、怒りに燃えていた。

冬の夜、雨がしとど降りしきるなか、
私は背後に金絲猴がのしかかるのを感じた。

そいつは、戦場から帰還した暗殺者だった。
漆黒の砂漠では、沼地に映った満月でさえ
彼の手には届かなかった。

冬の夜、雨がしとど降りしきるなか、
私は背後に金絲猴がのしかかるのを感じた。

――I had a monkey on my back. 
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冷たい夜

2007年11月04日 18:33

靴は口よりももの語る

A Chilly Evening By Chuya NAKAHARA
(Translations by Ry Beville)

This winter night
My heart is grieving
Is grieving, without a reason.....
My heart is rusting, turning purple.

Beyond a sturdy door
A day of long ago loses itself in the moment.
On a hilltop
A cotton bud is bursting open.

The logs are smoldering here
And the smoke is rising
Almost as if it knows itself.

Neither tempted
Nor in need
My heart smolders on.....




注)
1 grieving<grieve:(死者を、死を)深く悲しむ、嘆く、悲嘆する。
 →過ぎ去ったものを予感させる言葉。
2 rusting<rust: 錆びる
3 turning<turn: ここでは「~になる」の意味。
4 sturdy: 頑丈な、頑強な。
5 A day of long ago: 「遠い昔日」
6 bursting open<burst open: (蕾などが)ほころびる、ぱっと開く
7 logs: 丸木、薪
8 smoldering<smo(u)lder:くすぶる、いぶる。
  (怒り・不満などが)くすぶる、抑えきれない感情を示す。
  →最後の行では、主語がmy heartとなっている。
9 as if~: まるで~かのように
10 tempted: 誘われる
11 in need: 必要な状態で、求められて
12 neither A nor B: AでもなくBでもなく
13 on: (副詞)~し続けている

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Lost Highway -道なき近道-

2007年11月04日 15:14



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道なき近道 Shallot B.訳
(Bon Jovi『Lost Highway』より「Lost Highway」)

バックミラーに
見えてくる人生
溜息ついて消えゆく太陽
大事だったちっぽけなもの
お天気みたいに変わる人生
大人になれよ 大人に でなきゃこの道
この道蹴っ飛ばしてくか
だから行くんだ
分離線が過ぎてくのを横目に
待っててくれるオモチャのイエス様
ダッシュボードにいるのさ

やあ やあ! 僕は道を見つけたのさ
昨日にサヨナラ
アクセル踏んで ブレーキはイラナイ
ここは道なき近道
ああ、解き放たれて、進んでくのは
この開けた路上で
この道なき近道での独立記念日なのさ
やあ やあ やあ やあ!

どこへ行くのか知れないけれど
来た道はわかってる
戻るのはイヤだ
だから行くんだ
歳月も道程も 速い 速い
でも、待っててくれるオモチャのイエス様
ダッシュボードにいるのさ

やあ やあ!
やあ やあ!僕は道を見つけたのさ
昨日にサヨナラ
アクセル踏んで ブレーキはイラナイ
ここは道なき近道
ああ、解き放たれて、進んでくのは
この開けた路上で
この道なき近道での独立記念日なのさ
やあ やあ
やあ やあ!

あぁ 孤独な魂の神様よ
どうかこの子にお導きを
車を進めろ 鍵はあんたの手の中
ありきたりにサヨナラ
速度規制なんか蹴っ飛ばし
ラジオの音量は最大
敬虔さも充分
タンク半分のガソリンも
さあ
行こう!

僕は道を見つけたのさ
昨日にサヨナラ
アクセル踏んで ブレーキはイラナイ
ここは道なき近道
ああ、解き放たれて、進んでくのは
この開けた路上で
この道なき近道での独立記念日なのさ
やあ やあ!
[ 続きを読む ]


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