詩神を呼ぶ展覧会2007

2007年12月31日 02:13

Mattias Stomer John

今年もまた年末です… 恒例になりつつあるミューズを呼ぶ展覧会ベスト10です☆
今回のポイントは「ロマン派的要素」…かなぁ…?(^-^;)

【詩神を呼ぶ美術展2007】

1 「国立ロシア美術館展」 東京都美術館
2 「都市のフランス 自然のイギリス」 千葉市美術館
3 「鈴木理策 熊野 雪 桜」 東京都写真美術館
4 「川瀬巴水展 - 旅情詩人と呼ばれた版画絵師 - 」 大田区立郷土博物館
5 「川瀬巴水 木版画展」 礫川浮世絵美術館
6 「山種コレクション名品選」 山種美術館
7 「田村正樹展」 アートスペース羅針盤/K’s Gallery
8 竹久夢二伊香保記念館
9 「大回顧展モネ」 国立新美術館
10 「金刀比羅宮 書院の美」 東京藝術大学大学美術館
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オモテとウラ

2007年12月30日 03:17

両親図

古い両親の写真では
ふたり仲良く微笑んで
寄り添っているのに


ふたりの心ははなればなれ
あの頃だって 仲良くなんかなかったのと
母の言葉が どこか寂しい

クリスマスに届いた一枚のカード
雪だるまのカップルの絵は
限りなく両親に似ているのに
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Happy Birthday!

2007年12月23日 22:48

鎌倉晩秋2(2)


この時期 ケーキ屋さんには
いっぱいのクリスマスケーキ
まっしろなクリームが雪を演じ
チョコレートはログハウスを
東の果ての小さな国では
「キリスト様のお誕生日」なんておかまいなし
クリスマス・イブより先んじて
クリスマスパーティを開きます

郊外の小さな家では
小さな小さなパーティー
キリスト様の七面鳥はまだ
冷蔵庫の中で冷えてます
今日はここの男の子の誕生日
テーブルの上にはショートケーキ、でも
どこもかしこもクリスマスケーキで
バースディケーキではありません

それでも
数本の
ありあわせの蝋燭 立てて
「Happy Birthday!!」
ケーキの上の天使さまは
彼の誕生を祝っています
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冬至

2007年12月22日 01:56

鎌倉晩秋2(5)

今日は午後の日差しの中、いいことがありました。
仲良しのNくんがB検定のちょこっと難しい級に合格したのです。
半ば強制的に受験してもらったので、他の人の結果が散々な中、
Nくんだけが合格したのでした。
彼の要領の良さに感服です~

で、これは今日はいい日になるぞと思っていたら、
一年半ぶりにYumiさんという友人が会いに来ました。
彼女もまた非常に優秀な女性で、中学生のときからその雰囲気には
息を呑むものがありましたが、さらにオトナな雰囲気に…
美しくなったなぁ… と、容姿もさながら、中身もヤハリ素晴らしくって。

いやぁ、ビックリびっくり(笑)

月末から渡米して暫く帰ってこないのでご挨拶、ということでした。
スケールがチガウ…(笑)

元気で何より。

なんとなくあったかい一日でした☆

バイロンとメタル

2007年12月12日 01:50

炎蓮

 ↑この写真は、先日お友達のゆっきーさんに頂いたキャンドル立てです。
とても優秀なゆっきーさんから贈り物なんて、もったいなくもありがたくも…(笑)
素敵なので写真に撮ってみました。かっこい~☆☆
なんとなくロマン派とメタルの雰囲気を醸し出しているような(*^-^*)/

 本日は、ロマン派とメタルが主題です。

 先の週末は、mixiにDream Theaterというメタルロックバンドのことが書かれていて、
思い立ち、そのバンドの『Awake』というアルバムを引っ張り出して、
バイロンの詩を久しぶりに訳してみました。9曲目の「Lifting Shadows off a Dream」と、
11曲目「Space-dye Vest」がメロコアっぽくて好きですが、
この11曲目のピアノの音色に合わせてバイロンの詩を(訳しながら)朗読すると、
これまたかなり素敵king(ステキング)。
これがバイロンの詩をやめらんないトコなんですよね~(笑)
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姉への恋心(1)

2007年12月10日 13:32

鎌倉晩秋1(3)

【オーガスタへ】 ロード・バイロン
            1816年4月12日金曜日
1.
まわりすべてがわびしく暗く、
「理性」はなかば光を閉ざし――
「希望」はただもう消えゆく火花を散らすだけ、
かえって僕の寂しい道を、誤り導いたとき。

2.
心の深い闇夜のうちに、
 心の裏の争いのうちに、
優しすぎると思われるのが怖くて
 弱いひとは絶望し――冷たいひとは去りゆくとき。

3.
「運命」が変わり――「愛」が遠くに逃げたとき、
 「憎しみ」の矢々が絶え間なく疾く飛び交ったとき、
あなたは天へと昇り最後まで沈まない
 たったひとつの星だった。

4.
あぁ! その途切れぬ光に幸あれ!
 それは天使の瞳のように僕を見て、
ずっと近くで優しく輝きながら、
 僕と夜との間に立っていた。

5.
そして僕らのうえへ雲がやってきて
 あなたの光を覆っては暗めくしようとすると、
清らに拡がる優しい炎、
 すべての闇をふり払った。

6.
あなたの心がまだ僕の心に棲まわって
 立ち向かうもの、耐えるものなど、どうか教えてくれますように――
あなたの優しいひとことのなかに
 世の中の冷たい非難よりもグッとくる何かがあるから。

7.
あなたは立ってた、美しい樹の立つように、
 それはなおも倒れずに、しかしたおやかに撓んでた、
なおも深いまごころをもち、
 その大枝を石碑のうえに揺すってた。

8.
風が引き裂き――天が雨を迸らせるかもしれなかったのに、
 けれどそこにあなたはいたんだ――そしてなお
嵐のひどいさなかにも、心を尽してくれたものだ、
 泣き濡れたあなたの葉を僕のうえに落とすため。

9.
しかし、どんな運命が僕を襲っても、
 あなたとあなたの運命に枯朽を知らせたりはしない。
陽光に満ちた天は優しいひとに、
 ――そして誰よりもまずあなたに報いてくれるだろう。

10.
それから天は妨げられた愛の絆を毀してしまうだろうけれど、
 ――あなたの絆は毀れぬだろう。
あなたの心は感じるだろうが――動じることはないだろう、
 あなたの魂は情け深くも揺らぎはしないだろう。

11.
すべてが失われても、――絆も心も魂も、
 あなたの中には認められ、なお揺らいではいないのだ――
そしてまだ、ひとつの胸が信じられるものであれば、
 地上は砂漠ではない――この僕にとってさえもね。

冬の日の想念

2007年12月09日 16:32

鎌倉晩秋1(1)

冬の夕暮れ 何思う
遐い 遐ぃい 草原に
たゆたう麒麟の足どりを
そしてその目の柔らかさ
薄紅に沈む陽の
空の蒼さと混じり合い
白く輝く水溜り
水牛の群れは河を越え
地平線へと消えてゆく

冬の夕暮れ 何思う
遐い 遐ぃい 草原に
たゆたう麒麟の足どりを
そしてその目の柔らかさ
優しい木の葉に巻きつける
長い舌の感じるは
遐い 遐ぃい 臨海の
工場が生み出す星の夢
高くみ空へ立ち昇る

やがて夜が訪いて
遐い 遐ぃい 水平線は
地平線とば交差して
ひとつの世界となるでしょう
そのとき麒麟は知るでしょう
遐く 遐くで座礁した
船から溢れた重油の黒が
やがて空をも覆うこと
神さまはもう いないこと
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the damned

2007年12月09日 03:44

聖夜07


大地は限りなく拡がり、雲は陰鬱だった。
そうして私は、墓へ閉ざされた死人のようだった。
そうして果てない虚空の中で聞こえるのは、愛しすぎたゆえに、
心臓が血を流している者どもが呻き泣く声。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうして私は、凍てついた墓から立ち上がり、
彼らの中から、とある息吹に、永遠に連れ去られ、
行ってしまった、狂った流れに逆巻かれ、
愛の地獄に落ちた者が、慟哭しているそのほうへ。

(ルコント・ド・リール『地獄に落ちた者ども』より)

生ひ立ちの歌

2007年12月06日 01:48

私のうえに降る雪は

【生ひ立ちの歌】 中原中也

   Ⅰ

  幼年時

私の上に降る雪は
真綿のやうでありました

  少年時

私の上に降る雪は
霙のやうでありました

  十七-十九

私の上に降る雪は
霰のやうに散りました

  二十-二十二

私の上に降る雪は
雹であるかと思はれた

  二十三

私の上に降る雪は
ひどい吹雪とみえました

  二十四

私の上に降る雪は
いとしめやかになりました……

   Ⅱ

私の上に降る雪は
花びらのやうに降つてきます
薪の燃える音もして
凍るみ空の黝む頃

私の上に降る雪は
いとなよびかになつかしく
手を差伸べて降りました

私の上に降る雪は
熱い額に落ちもくる
涙のやうでありました

私の上に降る雪に
いとねんごろに感謝して、神様に
長生したいと祈りました

私の上に降る雪は
いと貞潔でありました



真綿:まわた
霙:みぞれ
霰:あられ
雹:ひょう
薪:たきぎ
黝:くろむ
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精神の風

2007年12月05日 01:49

秋の残骸07-1

精神の風が、粘土の上を吹いてこそ、
はじめて人間は創られる。

    (アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ『人間の土地』
     堀口大學訳)
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