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おなじみの肉

2008年08月29日 22:19

ぷかぷか
Kくんが、こんな訳をつくりました~

≪次の英文を訳しましょう≫
The earliest human beings were hunters and ate a diet mainly of meat.

Kくん:「最も初期の人類は狩人で、主におなじみの肉を食べていた☆……えっ?ちがうの??」(←本気だったらしい/汗)
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兄と弟

2008年08月28日 23:37

志賀高原山を望む
「何か、兄さん何?」
「馬鹿、高い高いしてやらう来い。」
私は転んで両足を弟の腹にあてがつてずつと突き揚げてやつた。弟は悦んだ。私が畳の上へ下ろして手を離して弟の顔を斜に見てゐると、チヨコンと丘に忘れられた小犬のやうに淋しさうな顔をしてゐた。

     (中原中也「その頃の生活」より)
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記憶の消滅

2008年08月24日 21:30

志賀高原へびいちご
突然
脳の片隅に預けていた
記憶が消滅した

意気込みをこめた思惑も
あの子のかわいい晴れ姿
遠い過去の残像や
連れのやさしい眼差しも

神様は
このことをはじめから決めていたのだ
ただ 誰もしらなかっただけ
神様を除いて

消えてしまえば
はじめからなかったようなもの
ただ
その存在を知る私は
その存在の喪失を悲しみ
その存在のぬくもりを
忘れられずにいるばかりなのです
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海の上のハロルド

2008年08月15日 21:05

志賀高原ストライプ1
【チャイルドハロルドの巡礼】第1編より、11連と12連
        バイロン作  Shallot B.訳
11
館も、故郷も、財産も、土地も、
長らく奴の若い情欲を満たしてきた女たち、
隠者にして聖者を名乗る者でさえもグラつかせちまうような、
大きな青い瞳で綺麗な金髪と白い雪のような手をした
奴が大いに味わった女たちも、
どれも高い酒で溢れかえるゴブレットも、
豪奢へと誘うものをみんな
奴はためらいもなく置き去りにしたのさ、海を越えて
異教の地へと横断し、赤道を渡るそのために。

12
順風満帆、軽やかな片雲の風が吹いている。
生まれ故郷から漂泊させるのを喜んでいるようだ。
あっという間に視界からは白亜の岸壁がかすんでしまい、
すぐに取り巻いている泡へと消え入ってしまった。
そしてそれから、奴め、放浪したいと願ったことを
後悔していたかもしれないが、胸のなかでは
思想が静寂に包まれて眠っていたし、悔やみの一言だって
口をついたりはしなかった。他の連中は座ったまま泣きぬれて、
無神経なそよ風に吹かれて、しくしく嘆き続けていた。
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女に依存するハロルド

2008年08月15日 20:55

志賀高原白花
【チャイルドハロルドの巡礼】第1編より、9連と10連
        バイロン作  Shallot B.訳
9
そして誰も奴を愛さなかった! ――大邸宅やら私室やらに
そこかしこから酒盛り仲間を呼び集めたが、
連中ときたら楽しい時間のおべっかつかいで
軽薄なたかりどもだと知れただけだった。
そうさ! 誰も奴を愛さなかったんだ、奴の愛しい情婦でさえも。
けども、女の関心事など煌びやかさと権力だけさ、
力と金のあるところにゃ、軽薄な愛の神さまがお仲間を見つける。
女の子たちなんて、蛾みたいなもんで、眩しい光にクラクラきちまう。
結局、金持ちの神さまが勝つところじゃ、熾天使さまが絶望してるのさ。

10
貴公子ハロルドには母親があった。あの母親から餞別をうけるのを
彼は避けたが、忘れちゃあいなかった。
奴には大好きな姉ちゃんがいた、でも旅立ちの前には
彼女に会わなかった。
友達がいたにしても、誰にもサヨナラを言わなかった。
だからって、奴の胸が鋼でできてるなんて思わないでくれ。
ひとにぎりの大切なものを愛するひとは、
悲しみのなか、そんな別れに
本当に癒したいと願う心の傷が、裂けてゆくのを感じるだろう。
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ハロルドの出立理由

2008年08月15日 20:45

志賀高原黄花2
【チャイルドハロルドの巡礼】第1編より、7連と8連
        バイロン作  Shallot B.訳
7
奴は親父の館を出た。
その館はだだっ広くて風格のある建物だった。
ひどく古かったが、ただ崩れ落ちそうなだけでなく、
薄汚れた回廊にはそれぞれ強い柱が支えていた。
修道院の円蓋よ! 悪徳に使われるなんて、なんて運命!
かつて迷信が巣食っていたところに
今は淫らな女のコたちが歌って笑ってると知られていた。
だから、もしも昔の話が本当で、聖者たちを中傷するんでなければ、
修道士たちはまた自分らの時代が来たんだと思うのかもしれない。

8
でも時々、狂おしいほどの狂喜の雰囲気にありながら
変な激痛が貴公子ハロルドの額をよぎったものだ。
それはまるで致命的な争いの記憶や
萎えた情熱が低く沈んでゆくように。
でもこのことは誰も知らなかったし、たぶん気にもしなかった。
だって奴は悲しみを口にすることでホッとするような
あけっぴろげでやぼったい心根の持ち主ではなかったし、
抑えられないこの悲しみが何であれ、
相談したり慰めたりしてくれる友達をほしいとも思わなかった。
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ハロルドの初恋

2008年08月15日 20:39

志賀高原くれがた
【チャイルドハロルドの巡礼】第1編より、5連と6連
        バイロン作  Shallot B.訳
5
なぜって、奴は罪悪の長い迷宮を駆け抜けてきたのさ。
罪を犯したときも贖いもしなかった。
愛していたのはたったひとりだったのに、たくさん女を誑しこんだ。
そして、あぁ! 愛したひとは、奴のものにはならなかった。
幸せな女だ! 奴のキスときたら、どんなに貞淑なものだって
汚しちまうんだからさ、逃れられてよかったよ。
奴はきっと、すぐに卑猥な悦びを求め、彼女の魅力を棄て去って、
財布の穴を埋めるために、彼女の美しい土地をだめにして、
穏やかな家庭の安らぎを神妙に味わうことさえなかっただろうね。

6
そして今、貴公子ハロルドは心底嫌気が差していて、
酒盛り連中から逃れたかった。
欝な涙が流れ出したときも、
プライドが眼の中で涙を凍らせたんだと言われている。
奴はひとり、虚しくあれこれ想いながら、さまよい歩き、
生れた土地から出て行って、
海を越えて灼熱の風に吹かれようと決めた。
快楽に麻痺して、ほとんど悲嘆を求めてさえいた。
そして見慣れた景色を変えるためなら、死者の国さえ求めただろう。
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志賀高原9首

2008年08月13日 18:48

高原の紫
【志賀高原 9首】

川縁に 咲く花小さく ひめやかに 
   涼しい風に 揺られて笑う

夕暮れの 畳の上に 横たわる
   変わりし母の 夢のかけらが

わがままは 若さがゆえに それぞれの
   思いからまる 十五の夜なり

憧れる 男〈ひと〉はそこに 仲良しの
   男〈ひと〉はそばに 青春の夜

露天風呂 ものまねの芸が 笑い呼ぶ
   強さ 優しさ オン・ザ・ステージ

初めての 二晩徹夜で 眠りこけ
   朝の食堂 美人台無し

東京の 親友思う ここかしこ
   彼女がいたらと 仮定法過去

夏の日の 蒼深き空よ 悲しみよ
   濃い影落とす 緑の葉明よ

ぬばたまの 闇の深くに 飛び交うは
   頼りなき蛍か 太郎の未来〈ゆめ〉か

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Genesis

2008年08月03日 13:58

Genesis
(田村正樹さんの絵画『Genesis』に寄せる歌)

Ⅰ nothing

天から降り注いでは
はねあがる光玉
砕け散る個体
ぼろぼろと

降りしきる雨の
はねあげる泥濘
剥げ落ちる個体
ぼろぼろと

闇の奥深く
霧と雲の合間で
消滅する自意識
ついえたのは 野心

混沌の奥深く
濁流にのまれ
降りしきる雨の
遠く はるかに

Ⅱ something

遠く はるかに
隆起する山影が浮かぶ
霧と雲の
むこう

ああ 雨があがる
渦を巻く濁流の
深みから湧き上がる
何か

やがて濁流は
硬い硬い岩盤に衝突し
砕けて
ばらばらと

泥濘の破片のいくつかから
生れてくる光の粒子
崩落した見果てぬ夢の
残骸から横溢する光よ

あかく ひとすじ ふたすじと
女《め》の神さまの 頬 伝い
流れて落ちる涙は
あかく

Ⅲ 

さて
真夏の画廊の一室
誰もいない真っ白な空間で
クーラーの低い声が歌う

一枚の絵画の 音のない世界に
轟々と叫び続ける瀑布
滅びてしまいそうな
地球の片隅でのできごと

「田村正樹展」@羅針盤

2008年08月03日 13:48

湧
アートスペース羅針盤で開催されていた、「田村正樹展」へ行ってきました!
田村正樹さんは、Shallotが前から注目しているアーティストさんです☆

今回は、羅針盤の(画廊としては)かなり大きなスペースを生かして、
大型の作品がたくさん並べられていました。
ひときわ眼を惹いたのは、やっぱり「Genesis」です。
田村さんの魂の叫びかなぁ~、なんか大変な苦労をなさったんだろうなぁ~と、
のんきに考えながら、でも何時間見ていても飽きない作品でした。

「湧」(上図)では、田村さんの得意な「山」のモチーフが見えます。
田村さんは、奈良の大和郡山ご出身だそうで、それを伺って、田村さんの作品の中にある
「山」のアルカイックな雰囲気を持つモチーフは、大和の、奈良の山々なのだと
奇妙に納得してしまいました。神さまの住む神聖な山なのですね。
ところで、私は古代史(蘇我入鹿)大好きっ子なので、
気持ち的に奈良はかなり近い存在なのですが、
そう思うと、「ああ あれは生駒山、二上山、畝傍山~」などと、具体的な親近感が湧いてしまいました(汗)。
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