L'Arc-en-Ciel『BLESS』

2010年02月22日 13:17



久しぶりのラルクさん。
NHKのオリンピック番組で、マイブーム再来?

アルバム出ないかな~…。

<夜>の優しさのなかでの勇ましさ?

2010年02月21日 21:01



【チャイルドハロルドの巡礼】第2編より、70連-72連
    バイロン作  Shallot B.訳

70
寂しいルートラキは、弧を描き、入り江を形作る。
疲れた波が引き、安らかに光るところでは、
真夜中に、風が西からそっと囁き、
青く穏やかな海を、波立たせずに、そっと触れる。
すると、静かな湾の胸のうえ、緑なす丘の小森の葉群が頷く。
なんて(影の)焦茶色だ!
ここでハロルドは丁重に客人としてもてなされた。
また、彼はこの優美な光景に感動せずにはいられなかった、
<夜>のたおやかさから、たくさんの喜びをひとつひとつ拾えたからだ。

71
静かな岸辺に、篝火が赤々と燃え盛り、
宴は済んだ。赤いワインがさっさと回された。
驚きでぽかんとして、気を留めないひとなら、
あっけにとられて見つめただろう。
というのも、夜も真夜中を前にして、もっとも静かな刻限過ぎに、
この一群特有の宴が始まったからだ。
それぞれの闘士たちが己の刀を放り投げ、
手に手をとって、腕を組み、飛び跳ねながら、
野卑な哀悼歌を叫び、外套を着た連中は、長いこと踊っていた。

72
貴公子ハロルドは、少し離れて立っていた。
厭に感じず、その酒宴を見遣っていた。
野卑ではあるが、無邪気な喜びを厭わしくは思わなかった。
本当に、無骨だが見苦しくはない、連中の大歓喜は、
見るに耐えないものではなかった。
そして、炎が顔を照らすとき、
素早い動作、輝く黒い目が閃いた。
長いざんばら髪を腰帯にまで靡かせていた。
その間、声をそろえてこの歌を、半ば歌い、半ば叫び、歌ったのだ。

1.
鼓手よ! 鼓手よ! 遙かなおまえの警鼓が
望みを、戦の約束を猛者どもにやるのさ。
山の民よ、みんなこの音に立ち上がれ、
キマイラ族、イリュリア族、そして黒いスリ族よ!

2.
おお! 雪の襯衣と毛の外套に身を包む
黒いスリ族よりも勇ましいのは誰だ?
狼と鷹を野生の群に残し、岩を落ちる流れのように
奴らは原へと降りてくる。

3.
味方の過ちを決して許さんキマイラ族が
敵を生かしておくもんか。
正確なその銃口に、復讐を遂げさせてやったらいい。
敵の胸板ほど立派な的などあるもんか。

4.
マケドニアは無敵の種族を送り出す。
束の間、奴らは洞窟と狩猟をやめるんだ。
しかし連中の血色の襟布は
刀が鞘に納まり、戦いが済むそのまえに、もっと赤くなるだろう。

5.
それから、波打ち際の住人・パルガの海賊は
蒼白いフランク族に奴隷ってものを教えてやる。
浜辺に長いガレー船と櫂とをうち棄て、
岸辺の捕虜を、隠れ家に追う。

6.
俺ぁ富がもたらす喜びは要らん。
俺の刀は雑魚が買うもん勝ち取るぜ。
長くてきれいな髪をした、若い女を奪うのさ。
数え切れない乙女らの母親どもに涙を流させてやるんだ。

7.
俺ぁ若い女の綺麗な顔が大好きだ。
女の腕が俺をなだめる、女の歌がなだめてくれる。
綺麗な音の竪琴を、女の部屋から持ってこさせ、
女の親父の最期について、女と一緒に歌わせよう。

8.
プレヴェザ陥落の瞬間(とき)を思い出せ。
踏まれる奴の悲痛な叫び、踏み躙る奴の歓喜の大声。
俺らが燃した屋根瓦、俺らの分けた略奪品。
俺らの殺した金持ちや、俺らがとっといた美女を。

9.
俺ぁ慈悲を口にしない、俺ぁ恐怖を声にはしない。
大臣に仕えていた奴も知らないはずだ。
預言者さまの昔から、アリ・パシャのように輝く首領を
新月章は見てはいない。

10.
黒きムクタールはドナウ河に馳せ参じる。
黄色い髪の邪宗徒どもに、畏れをもってその偉さ見せつけてやれ。
騎兵どもが川岸の血の海を駆けてくるとき、
ロシア兵から逃れられる奴ぁほとんどいない。

11.
太刀持よ! おまえの首領の三日月刀を抜け。
鼓手よ! おまえの警鼓が<戦>の約束を与えんだ。
<山々>よ、俺らが岸へと降りてくるのを見ろ、
そして勝者としての俺たちをみろ、そうでなければ、見なくていいぜ!
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友愛の手

2010年02月21日 20:34



【チャイルドハロルドの巡礼】第2編より、67連-69連
    バイロン作  Shallot B.訳

67
周りはまったく荒廃し、暗闇に包まれていたとき、
はからずも一度風が逆巻き、スリの険阻な岸辺へと
船が押し遣られてしまったのだ。
上陸するのは危険だったが、船に逗留するのはもっと危険だった。
けれど、裏切りが潜んでいるかもしれない場所を信用するのはどうかと思い、
しばらくの間、船乗りたちは逗留に耐えた。だが、彼らはついに、
ヨーロッパ人にもトルコ人にも同様に嫌悪をもよおす人々が
いま一度昔の殺戮行為に及ぶかもしれないという思いを抱えながら
岸へと乗り出したのだ。

68
取り越し苦労ってもんだ! スリの人々は船乗りたちに歓迎の手を差し伸べ、
岩を越え、危険な沼地を通り過ぎて、彼らの手を引いた。
穏やかな物腰ではないけれど、優雅な奴隷よりも親切で、
薪に火を焼べ、濡れた服を絞ってやり、
杯を満たし、煌々と灯りを燈し、
食事を並べた。つつましかったが、これが彼らのすべてだった。
このような行為は、稀有な博愛の刻印を残す。
疲れ切ったひとを休ませること、悲嘆にくれるひとを慰めること。
こんなことがより幸せなひとに教えを説き、少なくとも悪人を辱める。

69
ハロルドがついにこの山国を去ろうと腰を上げたとき、
徒党を組んだ略奪者たちが、半ば道を塞ぎこみ
段平刀と剣で、周辺地域を
荒らしまわることが起こった。
そこで彼は、アカルナニアの広大な森を抜けるため、
充分に戦の訓練をし、重労働で日焼けした
信頼できる一群を雇った。
そして初めて、アヘロオス川の流れを目の当たりにして、
更にむこうの川岸から、エトリアの原野を眺めたのだ。
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ひもじさ(『地獄の季節』「錯乱Ⅱ」)

2010年02月14日 14:27

うさこ100214

【『地獄の季節』「錯乱Ⅱ」抄】
作 A.ランボー/訳 Shallot B.

ひもじさ

僕がひもじいとしたら 食べたいものは
ほんの土くれ、石ころばかり
いつも食べてるものといったら
空気と岩と、炭と鉄

ひもじさよ 回れ ひもじさよ 食め
音の糠の 牧草地
昼顔の 鮮やかな毒を
吸い寄せろ

喰らえ 砕かれた砂利を
教会の古い小石を
いにしえの 大洪水の砂利を
灰鼠色の谷に 散らばったパンを

―――――

餌食の鳥の 綺麗な羽を
吐き出しながら
葉群で狼が吠えていた
奴みたいに 俺はこの身を磨り減らす

サラダ菜も フルーツも
もう収穫を 待つばっかり
なのに垣根の蜘蛛ときたら
菫の花しか 口にしない

眠りたい! 怒りたい!
ソロモン王の供犠台で
泡が鉄錆の上に流れ出し
セドロンの流れへと熔けてゆく

ついに、おお 幸福よ、おお 理性よ、私は本当は黒い空から、紺碧色を引き剥がした。そして「自然」の煌きの黄金の閃光となって生きたのだ。
(ランボー『地獄の季節』「錯乱Ⅱ」より抜粋)
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West Beirut

2010年02月10日 17:52

ちょっと昔、アラブ映画祭で見た『West Beirut』。すごーく印象深くて衝撃的な映画で、感想を書いたはずなのだけど、gooのサービス停止で消失。でも、はろるどくんの記事でそれがよく分かります☆(人任せ?)

このまえ、「ムアッジン」について調べていたとき、たまたまyoutubeで映画を発見!
いずれもうちょっと時間がとれるようになったら見直そうと思って、コレクトしました☆
英語字幕が助かります(汗)
DVD化されないかな~。

























イスラムの豪奢に囲まれて

2010年02月08日 02:13

【チャイルドハロルドの巡礼】第2編より、60連-66連
    バイロン作  Shallot B.訳

60
ちょうどラマダンの断食の季節で、
ひねもす苦行は保たれた。
しかし、なかなか沈まない夕日の時刻が過ぎると、
浮かれ騒ぎと大饗宴が再び息を吹き返したのだ。
いまや、すべてが忙しなく、頭数だけの召使が
屋内にあふれんばかりの食事を整え、並べた。
広い回廊は、無駄に作られているようだけれど、
部屋からはひっきりなしに食器の触れる音がした。
と、小姓と奴隷がたえず出入りを繰り返していた。

61
ここには、女の声がまったくない。隔離され、
監視され、布で覆われ、そして移動するのもほとんど許されず、
人格も精神もある男に捧げ、
檻のなかに飼い慣らされて、解放されたいとも望まない。
というのも、ご主人様の愛において不幸ではなく、
母親としてもっとも優しい世話することにめいっぱいの喜びを感じていて、
(素晴らしい世話のかずかずだ! ほかのどんな感情にも勝るものだ!)
まったく、自分のお腹を痛めた子供、決して乳離れしない子供を
快く育てていて、――決して卑しい感情を挟むことがないからだ。

62
大理石を敷き詰めた宮殿には、
中央から澱みなく流れる泉が湧き、
泉の泡が心地よい新鮮な空気を撒いていて、
そして、柔らかく快い寝椅子は静寂に包まれていた。
その宮殿に、戦闘と災禍の男・アリが横たわっていた。
老いた尊顔に、
<優穏>が優美な光りを投げかけるのだが、
彼の影に潜む、恥辱にまみれた行為の形跡は、
その風貌には見あたらない。

63
あの白く長い鬚が、<若者>の情熱に
似つかわしくないことはない。
愛は老齢に勝る――と、ハーフィズは言い切ったし、
アナクレオンもそう歌い、それは本当だ。
でも、慈悲の優しい声を嘲笑う罪が、
すべての人に似合わない、老人にはもっとも似合わない罪が、
虎の牙で彼に傷痕を残した。
そして生涯を通じて、血で血を洗う、
流血で始まった生は、血塗られた行為に生を終える。

64
耳にも目にも新しいたくさんのものに囲まれて、
ハロルドはここで疲れた足を休め、
そして周りのイスラムの豪奢に見入った。
しかしそれも束の間、飽和した<威厳>が
都会の喧騒から隠遁した、極上の隠れ家に、
<富>と<華美>の広々とした邸宅に、飽きてしまった。
それがもう少し素朴だったら、本当に快かったのになぁ。
でも、<平穏>は人工楽園を毛嫌いしているし、
<快楽>は、<虚栄>と手をとりあっていて、両者の興趣を損なってしまう。

65
アルバニアの民は獰猛だ、でも奴らに美徳がないってわけじゃない、
連中の美徳が熟れていなかっただけのことだ。
奴らの背中を見た敵があるか?
<戦闘>の責め苦にこれほどよく耐えてる奴がほかにいるか?
厄介で困難な状況の先行き不透明な時にあって、
地理的な要塞が奴らよりもしっかり護ってくれることはない。
奴らの憤怒はすっげえよ!! しかも奴らの友情ときたら確かなもんで、
<感謝>や<勇猛>が血を流せと命じるならば、
頭目が目指すところならどこへでも、迷わず突き進む。

66
貴公子ハロルドは、首領の塔で、
彼らが栄光と成功の戦いへと馳せ参じるのを見た。
そして、その後、悪い男たちが激しく苦しむ
あの悲しむべき時間、彼らの勢力下にあって、
しばらくの間、自ら窮地の犠牲者となった。
しかし、これらの男はハロルドをその屋根の下に匿ってやった。
彼らが無骨者でなければ彼は元気にならなかったし、
同国人の輩であれば彼を避けていただろう。
人の情けが試されるとき、証を立てられる者の、なんと少ないことだろうか!
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ムアッジンの声が響く…

2010年02月07日 18:08

ムガル人

【チャイルドハロルドの巡礼】第2編より、56連-59連
    バイロン作  Shallot B.訳

56
ハロルドは聖なる後宮の静かな塔を通り過ぎた。
そして大きく広すぎる門の下で、
其処此処にその高い地位を誇示している
首長の権力の館を見た。
ふたつとない華麗さの中心に、専制者は坐っていた。
忙しない支度に宮殿は揺れていた。
奴隷、宦官、兵士、客人、そして僧侶が侍している。
内観は宮殿、外観は要塞。
ここにはすべての国の人々が集うようだ。

57
豪奢に粉飾され、武具を備え付けられた待機中の馬と、
たくさんの軍需品が、階下の広い中庭を取り囲んでいた。
階上では、異国の人々の一団が、回廊に魅力を添えていた。
そしてときおり、よく響くこの場所の扉を抜けて、
いくぶん高めの帽子をかぶった韃靼人が、馬を駆って去って行った。
トルコ人、ギリシア人、アルバニア人、そしてムーア人、
ここでは彩とりどりの衣装に身を包み、人々が入り混じる。
そのとき、低く戦いを告げる太鼓の音が一日の終わりを告げたのだった。

58
頭に布を巻きつけて、装飾の施された銃を持ち、
膝丈まである長いコートを着た粗暴なアルバニア人。
そして目に美しい金色刺繍の施された衣服と、
紅のスカーフを身につけたマケドニアの男たち。
恐怖の帽子と段平刀を持つデリー人。
陽気で従順なギリシア人。
色黒いヌビア人の宦官。
辺り一面を支配し、あまりに強すぎて優しくなれず、
滅多に口の利けない鬚を生やしたトルコ人。

59
これらの人々が顕著に混じり合っている。時が巡り変化する、
混在する風景に目をやりながら、集って横になっている者がある。
献身に身をかがめる敬虔なイスラム教徒の者もいる。
煙草を吸う者もあれば、遊ぶ者も見受けられる。
ここには誇らしげに大地を踏みしめるアルバニア人もいる。
ここでは、半ば囁くように、ギリシア人が話すのも聞こえてくる。
聞け! 寺院から聞こえる夜の厳かな音を、
礼拝の時刻を告げるムアッジンの声がイスラムの光塔を揺るがすのだ。
「アッラーのほかに神はいない! 祈りを捧げる人々よ、聞け! 神は偉大なり!」
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