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嵐の午後

2011年08月31日 18:55

early summer2011no2

嵐の午後

遠い昔の記憶をたどる
父の車でドライブしたこと
空港へ 遠い海のむこうから来たひとを迎えに
あの午後も ひどい雨で
せわしなく動いていたワイパー
右へ行ったり 左へ行ったり

今日も
あの日のような嵐の午後
気持ちが不安定に
右へ 左へ

あのころの私
何か変わってしまったかしら
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phantom

2011年08月27日 00:10

early summer2011no1

when did I lose?
  I don't know!

when did I die?
I don't know!

when did I float?
  I don't know!

a voiceless shout

2011年08月27日 00:00

violets2011no5

It was a voiceless shout, which drove me down the world:
It was a valuable affection, which made me mad:

I didn't want to be like this:
I am too miserable.

湖と山と森の王<愛>

2011年08月13日 21:07

志賀高原のお馬さん2011

【チャイルドハロルドの巡礼】第3編より、99-104連
    バイロン作  Shallot B.訳

99
クララン! 麗しいクララン! 深い<愛>の誕生の地よ!
おまえの大気は情熱的な<思い>の吐息。
おまえの樹は<愛>に根を張る。
氷河のうえの雪は<愛>の彩。
そして愛情をこめて眠る陽の光で
薔薇の淡色へと雪が染められるのを、<斜陽>は見ている。
岩々は、不朽の岩山は、ここで<愛>について語る。
誘惑する詐欺師<希望>を使って、
<魂>を掻き乱し突き刺すこの世の衝撃から逃れる場所を、
<愛>は岩々のなかに求めたのだ、と。

100
クラランよ! 不滅の<愛>の、美しい足がおまえの小径を踏みしめる。
階(きざはし)が続いている玉座へと、
<愛>はのぼってゆくのだ。
そこでは、<神>が<生>と<光>へ拡がっている。
そして、ただ峰々のうえや、
ただ静かな洞窟や森のなかに輝くのではない。
花のうえ、その眼は瞬き、
その優しい夏の息吹はそよぐ。
その息吹の柔らかな力は、いちばん酷いときの嵐の強さをも凌ぐ。

101
黒樅の樹々から葡萄畑に至るまで、ここではすべてが<愛>のもの。
梢に影をなす黒樅の樹々、
そこで<愛>の耳を傾ける奔流の唸り声。
岸辺へと降りてゆく緑の小径に勾配をつける葡萄畑、
恭しい<湖>は<愛>に出会い、崇め、
囁きながらその御脚に口づけする。
古木に覆われた<森>は、老いては幹を白くして、
軽やかな葉は、若いときと同じように喜び、昔立っていた場所に立ち、
その賑わしい閑地を、<愛>に差し出すのだ。

102
蜂と鳥、妖精の姿や彩られた大勢で賑わしい閑地、
彼らは<愛>をことばよりも甘美な調べで崇め、
そして、恐れを知らず、活気溢れて
無邪気に陽気な翼を広げる。迸る湧き水、
貴やかな泉が落ち、揺すれる枝々がたわみ、
<美>をすぐに思い浮かべさせる蕾――
こういったものは、ここで拡がり、まじわりあい、
<愛>によってつくられる。
ひとつの大いなる目的を手にするために。

103
愛を知らないひとは、ここでその教えを乞い、
感情を心意気に変える。
優しい神秘を知るものはさらに愛するだろう。
というのも、これは<愛>の隠れ家で、ひとの虚しい嘆きや、
この世の無駄なことは<愛>から遠く追いやられてしまった。
というのも、進むか死ぬか、それが<愛>の性質だからだ。
じっとしてはいられずに、朽ちるか、
はたまた不滅の光をまとい、
永遠を生きる限りない祝福へと育つか、どちらかだ!

104
ルソーが愛情いっぱいにして、この場所を選んだのは、
フィクションのためじゃなく、
<情熱>が<理性>の純粋なものにあてがった光景だと
わかったからだ。若い<愛>は<こころ>の帯をほどき、
美しさで清めたのもこの地だった。
人里はなれた、素晴らしい、奥深く、
耳にするにも、目にするにも、美しいところ。
ここは、ローヌ河が寝椅子に横たわり、
アルプス山脈が玉座を頂いているところ。
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夏の読書

2011年08月05日 15:10

昨日までけっこう涼しかっただけに、今日はあつ~ぃ…
年に何度もない、ひっさしぶりのぐーたらな休日。(やることは山積ですが、目にはいらないことにして/ェ)
生来、こっちのほうが性に合ってるんで、ふと学生時代を想起してアルカイックな気持ちになったり…。

4月中旬以降、昨日まで読んだものをまとめてご紹介。



西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇 (講談社学術文庫)西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇 (講談社学術文庫)
(2008/07/10)
不明

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いろいろな不思議な現象を、中世の物知りな老人の語り口で、断片的に語られるものをまとめた書物。
86章(「ラミアと夜の精霊」168-175頁)には、「ラミア」と呼ばれる悪霊について書かれています。
他にも、18章(「地獄の門の幻視」)、85章(「ラミア、ドンクスそして幽霊」)、93章(「夜の空想的幻視についての見解」)、99章(「かつて妻だった女を殺した死者」)、103章(「ある乙女に現れ、驚異を物語り、知らせる死者」)など、幻想系には必要不可欠な悪霊や死者たちなど、中世の人々がどのように異界と交流していたのかがわかりました。



神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)
(2007/04/12)
ディーノ ブッツァーティ

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とにかく、めちゃめちゃ面白い!
最初の「天地創造」でめっさ笑いました。
神様はこの世のデザイナー☆ そして人間はとんでもない発想の天使が生み出した賭けの産物だったのね(笑)
同じような、ニヒルな笑いを誘うのが、「聖人たち」、「秘密兵器」(←これはちょっとSTAR TREKのTOSを想起しちゃった!)、
「天国からの脱落」、「一九八〇年の教訓」、そして「神を見た犬」。
ぞっとするような、恐ろしい場面展開が続くのが、「七階」、「呪われた背広」(←いずれにしても、人間が存在する過程で他者と関わり、まったく知らない人間の死に責任があるという思いは、ボーヴォワール『他人の血』との共通認識なのかもしれません)、「病院というところ」、「戦艦《死》」。病院を舞台にしたものは、やはり怖かったです。
人間社会にニヒルな嘲笑と本当に大切なものを教えてくれるような、素敵な一冊です。



魔女〈上〉 (岩波文庫)魔女〈上〉 (岩波文庫)
(2004/10/15)
ミシュレ

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随分前に、ランボーのブリュネルという凄くて偉い学者先生の書いた研究書に出てきて、読みたかったもの。
まだ下巻は読んでるところですが、上巻は6月上旬に2週間で夢中になって読みました。古代ギリシア・ローマの神々をはじめ、古代のあらゆる神々がキリスト教教会によって否定され、悪魔とされた後も、中世初期においては精霊や神として、森を初めとする自然界に息づいていました。同時に、コミュニティの周縁に棲む女性をとりまく環境のなかで、妖精たちも家々に住み着き、人間と共存していました。
それが中世中期以降、悪魔となり、周縁の女性たちは魔女となって、やがて怪物のような扱いを受けるようになります。
自然生薬や毒を扱い、あらゆる恋を支援してきた魔女。
領主の権力や教会の規定に圧せられてきた農奴たちの悲惨。
精霊たちは時代を下るにつれて悪魔となり、人々の心の隙間に入り込む。
歴史書でありながら、この書物には二人の時代を超えた女性がストーリーの登場人物として描かれています。
前に読んだ『ノディエ幻想短編集』のトリルビーは、妖精だった、つまり悪魔なわけですね。



明日香の王女 1 (プリンセスコミックス)明日香の王女 1 (プリンセスコミックス)
(1992/03)
河村 恵利

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本当は、6月12日に更新したかった…!><;
入鹿の命日キャンペーン。『明日香の皇女』1-9巻再読です。まともに全巻読み通したのは、多分高校生のとき以来。
いろいろ新鮮でした(笑) 特に、私の妄想の原点を見た感じで
とりあえず入鹿カッコよすぎ(爆)



夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)
(1971/07)
シェイクスピア

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夏の夜の夢  シェイクスピア全集 〔12〕 白水Uブックス夏の夜の夢 シェイクスピア全集 〔12〕 白水Uブックス
(1983/01)
ウィリアム・シェイクスピア

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福田さんの訳(新潮文庫)は再読。小田島さんのは初めてです。
必要に迫られて、福田さんのは2回読み返しました。
ぶっちゃけ、小田島さんのが巧いです。ちゃんと、行末に韻を踏んでいるところと、五七調にまとめてるところは流石だなと思いました。
個人的に、松岡さんの訳を読んでみたいなー☆
で、何度も読まなきゃならないのは面白くないので、大学受験まっさかりの、例年にないほど真面目な(=あまり笑ってくれない)高校生たちのまえで、ライサンダーとディミトリアスとヘレナとハーミアのバタバタ劇のところを朗読してみました。
ヘレナの「私をあなたの犬にして!」と、「あんたなんかお人形じゃないの!」のところは、爆笑でした!(成功!)



ジャック・ロンドン幻想短編傑作集ジャック・ロンドン幻想短編傑作集
(2008/10)
ジャック ロンドン

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収録作品:「夜の精」「赤い球体」「コックリ占い板」「古代のアルゴスのように」「水の子」
個人的には「夜の精」と「古代のアルゴスのように」が好きです!
読んでいて、北米の大自然が頭の中に広がります。アメリカ文学の強みだと思います!
実はジャック・ロンドンを読み始めたきっかけは、STAR TREK(The Next Generation)の126-127話 "Time's Arrow" 「タイム・スリップ・エイリアン」で出てきたジャック・ロンドンが可愛かった(←おばさん目線)&魅力的だったので、読んでみようかとなりまして、2月に「野生の呼び声」を手に取った次第。
夭折の作家という意味でもまたホの字にレの字。
この書物でも、「夜の精」における北米大陸の森林の描写は本当に美しい!
精神面という意味でNative Americanに生まれたかった自分は、まったく感動してしまいました。

そして、閃光というテーマに沿えば、「赤い球体」における以下の描写が印象的でした。

[…]菌類や腐った肉の発する燐光や暗い夜に飛ぶ蛍、あるいは山火事や燃え立つククイノキの堅実の炎も見たことがある。しかし、その炎や閃光や白熱光はそれらが火炎を発したり、パッと燃え上がったり、白熱光を発したりしてしまったあとは、一体なんだったのだろう。これが答えである。記憶、すでに終わってしまったもの、ただの記憶である。成し遂げられた恋愛、忘れられた祝宴、欲望の幻影でしかなかった欲望。めらめらと燃え、炎のように揺らぎ、胸を焦がしながらも苦痛を軽減させ満足感を達成することができなかったこと、こういったことのようなものなのだ。昨日あった欲求なんてどうでもいいだろう。ハンターが射止めそこなった野生の豚の焼いた肉? 若い男が知る前に結婚もせず、死んでしまった娘のようなもの?(「赤い球体」47-48頁)

まったくランボーの「閃光」や「オフィーリア」に通じるものを感じました。
しばらくジャック・ロンドンブームは続きそうです☆(来年の年賀状決定か…?)



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