2014春までの読書その3(中世ヨーロッパ)

2014年03月29日 21:59

やっぱぁ、西洋の中世関連が面白すぎる…
読めば読むほど面白く…
ヤハリ道を誤った感があり…
そしてもしドラえもんが来てくれたら、お願いすることは、
池上俊一と岡田温司と池上英洋と黒川正剛と
金沢百枝と千足伸行と宮下規久朗の授業を受けさせてほしい、と。
…こんな大学の授業カリキュラムがあったら…!><


アダムとイヴ - 語り継がれる「中心の神話」 (中公新書)アダムとイヴ - 語り継がれる「中心の神話」 (中公新書)
(2012/10/24)
岡田 温司

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そうそう、ずいぶん前に読んだ『マグダラのマリア』の著者岡田温司に、去年の年末からドはまりしてます!


キリストの身体―血と肉と愛の傷 (中公新書)キリストの身体―血と肉と愛の傷 (中公新書)
(2009/05)
岡田 温司

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この本、めっちゃ面白かった!>▽<
おかげで『アダムとイヴ』の内容をすっかり忘れてしまうほど…(汗)
聖体パンが突然生肉に変化してしゃべりだしたり…あたりまでは「中世奇跡あるある」だと感じたけど、
さすがに、翼6本のキリストさんが空からやってきてビーム光線を傷口から発した時にはどうしようかと思った(笑)
あんまりインパクト強すぎて、周囲の人に喋りまくりました…
聞いてくれたみなさん、ありがとう! 優しさに感謝☆


正統と異端 - ヨーロッパ精神の底流 (中公文庫)正統と異端 - ヨーロッパ精神の底流 (中公文庫)
(2013/04/23)
堀米 庸三

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これは、すっごい内容がかたくてかたくて、草加煎餅よりきびしかったけど、
読んでためになったには違いないです。一気に「異端」の理由を整理できました。


死と復活: 「狂気の母」の図像から読むキリスト教 (筑摩選書)死と復活: 「狂気の母」の図像から読むキリスト教 (筑摩選書)
(2014/02/12)
池上 英洋

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これも面白かった! キーワードは、キリスト、オシリス、デュオニュソス、洗礼者ヨハネ。
やっぱ、キリストさんの血と肉がすごすぎます… スーパーマン…(ぇ)


最近、周囲の学生(中学~大学)向け教材にキリストさんが登場するとやたらにテンションあがるんですけど…
『聖☆おにいさん』みたいな扱いになってきてるんですが…(汗)
一時期ルシファーとか福音書のヨハネくんが出てくるとウキウキしてたのと感じが似てるんですが…

2014春までの読書その2(西洋文学他)

2014年03月28日 20:05

この記事、自分の読書がいかに雑種かが…
でも捨てられない文学脳…
お金にならない文学脳…orz


アラビアンナイト  バートン版 千夜一夜物語拾遺 (角川ソフィア文庫)アラビアンナイト バートン版 千夜一夜物語拾遺 (角川ソフィア文庫)
(2013/10/25)
大場 正史

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アラジンの話も面白かったけど、
アリババの話で出てくる召使のおねえちゃんの機転が利きすぎててカッコ良かった!


太宰治集 哀蚊―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)太宰治集 哀蚊―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)
(2009/08/10)
太宰 治

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浦島太郎にでてくる情景描写がいいですね。中国の故事にちなんだお話もグッド。


見えない都市 (河出文庫)見えない都市 (河出文庫)
(2003/07)
イタロ カルヴィーノ

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我々の日常送っている生活をデフォルメするとこんな感じなのかな。
ヤハリ「死と都市」のところに私のアンテナが反応しました。


ひとさらい (光文社古典新訳文庫)ひとさらい (光文社古典新訳文庫)
(2013/11/08)
ジュール シュペルヴィエル

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以前に同シリーズから出ている『海に住む少女』を読んで電車乗り過ごした覚えがあるくらいだったので、
本屋さんで即買い&即日読み終えてしまいました。
うん、やはり小説の中にとどめておきたいよね、こういうお話は!^^;


どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)
(1995/10/16)
ジャック ロンドン

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好景気なイギリスのロンドン、その足下に広がる過酷な人々の生活。
まるでいつかの時代のどこかにもあてはまるような気がして、他人ごとではありませんでした。
ジャックの、この貧しい人々の生活環境は、人間の虐殺にあてはまるというメッセージが忘れられません。


ゴドーを待ちながら (白水Uブックス)ゴドーを待ちながら (白水Uブックス)
(2013/06/18)
サミュエル ベケット

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ずっと記憶の片隅にあって、きになっていたので本屋で即買いしました。
フランスの哲学ぅ~って感じ(^^;)で、でも、これが人間の人生の縮図なんだなぁと痛感。
神様を、あるいは何か希望とか期待とかそんなものを待ちながら、地上を這いずり回る。
ハムレットに通じる抽象度の高いメッセージが込められていたように思いました。

2014春までの読書その1(ヒロシマ関連)

2014年03月27日 21:41

久しぶりに、読み終えた書物を…
前回の記事が峠三吉の詩集で終わっているので、その続きってことで、
ヒロシマの原爆関係資料で読破したものを2冊。


父と暮せば (新潮文庫)父と暮せば (新潮文庫)
(2001/01/30)
井上 ひさし

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パルバースによる英訳も読破しました。最後は電車の中で泣いてしまった(汗)


広島第二県女二年西組―原爆で死んだ級友たち (ちくま文庫)広島第二県女二年西組―原爆で死んだ級友たち (ちくま文庫)
(1988/06)
関 千枝子

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ものすごく生々しくて、悲惨で、彼女たちひとりひとりの存在をかみしめながら徹夜で読んでしまった一冊。
原爆むごさがひとしお伝わりました。


井上ひさしの『全芝居』から、「少年口伝隊一九四五」も読みました。
こちらは、その直後の台風にまで触れています。
井上が比治山を愛していたんだなぁと思うと、なんだか胸がいっぱいになりました。

峠三吉『原爆詩集』読了

2014年03月01日 19:55

原爆詩集 (平和文庫)原爆詩集 (平和文庫)
(2010/07/01)
峠 三吉

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ひょんなことから、急遽読むことになり…

1945年8月6日、広島に投下された原子爆弾のもたらした惨劇。
これまではティーンエイジの頃、教科書に載っていたいくつかの詩しか知らなくて、
しかもこれらの詩が表そうとしている内容を想像するだけの補足知識もなく、
ただ恐ろしい気味の悪い世界くらいにしか認識できていませんでした。
ところが、原爆投下直後の広島の状況をいろいろと調べるにつれて、
それがどれほど非人道的で、凄惨な殺戮兵器だったのかが
この歳になってようやく認識できるようになりました。

引用するには、あまりにも言葉が重く……

峠三吉は、18歳で肺結核と診断され、28歳で原爆被災。
34歳の時に『原爆詩集』をまとめ、36歳没。
ランボーと同じ年齢で亡くなっているんですね。

詩人を理解するうえで、世の中の動きはとても重要で、
読者と同様に、いろんな出来事に影響されながら詩を書いている。
でも、峠にとって、あの夏の出来事は、あまりにも衝撃的すぎる…

いろいろな死者の描き方を、中世から現代まで、いろいろな詩作品で見てきたけれど、
この詩の中にでてくる死者たちは、あまりにも現実味を帯びていて、
でも、ただの感情的な読解では、あまりにも申し訳ない。
こんなにも凄惨な描写だからこそ、
できるだけ感情を排して読みとらなくてはいけないのかもしれません。


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