『死者の誘い』読了

2016年03月27日 00:36

ウォルター・デ・ラ・メア『死者の誘い』(田中西二郎 訳)創元推理文庫、1984

死者の誘い表紙

お正月明けに、用事ついでに、コレド室町1にあるタロー書房をふらふらしているときのこと。

創元推理文庫のコーナーに、見たことのない、
そして気になっていた作家ウォルター・デ・ラ・メアの本がポロっと置いてあるのを発見。
もはや運命。即購入。

物語の冒頭は、それほど驚くような描写も様子もないのだけれど、
徐々に、事態の深刻さが浮き彫りになっていく。

主人公ローフォードの思考を通して、我々がみんな持っている、自分の「顔」が、
日常生活にとって、どれほどのアイデンティティであり、どれほど有用か、そして
別の「人生」にとっては、どれほど重要でないかを突きつけられる。

最後は、なんだかホッとするような終わり方。でも、ローフォードはこのあと日常を取り戻せるのかなぁ…
オープン・エンディングなのかな?

デ・ラ・メアの名前は、以前マザーグースのことを調べていたときに出てきたことがあって、
ずっと読んでみたかったのです。
できれば、他の作品も見てみたい(欲しい)なぁ。


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