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Tintern Abbey

2005年03月06日 00:52

5年が過ぎ去った。5つの夏が、5つの長い冬を
引き摺りながら! そして再び僕には聞こえる、
心地よい、遥か遠くの囁き声が、
山の泉から流転してくる。――今再び
僕は高く聳える断崖を見詰めている、
その崖が自然のまま手つかずの風景に、
更に深く遮断された思索を、確かにさせる。そして崖は
天空の静寂にその光景を結びつけるのだ。
此処、この仄暗い楓の木陰で、
僕が横になる日が来たのだ、そして眺めているのは
田舎の小さな家が建つ土地、果樹園の木立。
この季節では、果樹園の果実は熟れていないので、
森や雑木林の合間にあっても、その中に埋没しているのだ、
あるいは、果実は青や淡い色なので
自然の緑の風景を掻き乱すこともない。今再び僕が見るのは、
これら垣根の並び、いや、殆ど垣根ではない、伸び放題の
木の小さな列が荒れ果て連なっているもの。これらの長閑な耕地が、
まさにその扉まで緑に染まっている。やがて煙の冠が
立ち昇る、静寂の中を、木々の間から、
朧げな形で。見えないこともない、
家のない森の彷徨える住人たちの煙や、
あるいは隠者が独り、火の傍で座っている洞穴からの煙、
そのように。


 Wordsworthのめっちゃ有名な作品、Tintern Abbeyの1行目から22行目までの訳です。昨年の秋頃に訳したのですが、いかがでしょうか…。
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    【秋晴れ】 written by ato

    Ah 秋晴れ深呼吸する身も心も爽快だ寝転んで天を仰ぐ海の色が見える空は穏やかな顔をし 美しいものを探している空と目が合う捻じられた心臓がゆっくりと戻る人間に拘わり過ぎていた心が解かれる引き裂かれていたものが修復される針の穴のように狭くなった心を広げもう一度



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