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バイロンの命日に

2005年04月19日 23:30

byronwestall.jpg

【On this day I complete my thirty-sixth year.】
            Written by Ld.Byron in 1824

'Tis time the heart should be unmoved,
Since others it hath ceased to move:
Yet, though I cannot be beloved,
Still let me love!

My days are in the yellow leaf;
The flowers and fruits of love are gone;
The worm, the canker, and the grief
Are mine alone!

The fire that on my bosom preys
Is lone as some volcanic isle;
No torch is kindled at its blaze--
A funeral pile.

The hope, the fear, the jealous care,
The exalted portion of the pain
And power of love, I cannot share,
But wear the chain.

But 'tis not thus--and 'tis not here--
Such thoughts should shake my soul nor now,
Where glory decks the hero's bier,
Or binds his brow.

The sword, the banner, and the field,
Glory and Greece, around me see!
The Spartan, borne upon his shield,
Was not more free.

Awake! (not Greece--she is awake!)
Awake, my spirit! Think through whom
Thy life-blood tracks its parent lake,
And then strike home!

Tread those reviving passions down,
Unworthy manhood!--unto thee
Indifferent should the smile or frown
Of beauty be.

If thou regrett'st thy youth, why live?
The land of honourable death
Is here:--up to the field, and give
Away thy breath!

Seek out--less often sought than found--
A soldier's grave, for thee the best;
Then look around, and choose thy ground,
And take thy rest.

【この日、三十六歳を終わる】

いまは、この胸をさわがすときでない
すでに人の胸をさわがさぬ身となったのだ。
しかし、人が私を愛することはなくとも
なお私を愛しつづけさせよ!

私の日々は、黄ばんだ朽葉につつまれ
愛恋の花々も実も落ちていった。
木々を食いあらす虫さながらに
憂愁のみが私のものである。

わが胸を焼きつくす火こそ
いずこかの火の島のようにさびしい。
その焔に、一本の導きの炬火も燃えず
そこに積まれたのは埋葬のたき木だ。

希望、恐怖、熱狂的な執念
高貴な苦悩、愛の魔力
それらすべてが、私からうしなわれ
身に負うのは、やだ鉄鎖である。

しかし、このように、この地において
いま、もの思いに心を奪われるべきではない。
この地こそ、栄光は英雄の柩にかがやき
この額にかざるにふさわしいところだ。

私のめぐりに見るのは
剣、旗、戦場、そして栄光とギリシアとである。
自らの楯に乗って帰ってきたスパルタ人も
かくも自由ではなかったのだ。

めざめよ!(すでにめざめたギリシアにいうのではない)
わが魂よ、めざめよ! 思ってもみよ、「何びと」を経て
わが生命の血が、その源に泉から流れてきたかと
そして、ましぐらにその源へもどれよ。

ふがいない、わが壮年の日々よ
またしてもよみがえる情熱の火を踏みにじれ
美しいものの微笑にも、ひそめた面にも
いまは心をとどむべきではない。

青春を悔いるならば、なにゆえに命永らえるか
栄光の死をとぐべき国がここにある
起って、戦場に馳せてゆき
おまえの生命をささげつくせ。

求めずして見出されることの多いものだが、
兵士の墳墓こそ、おまえに最善のものだ
はるかに見わたし、ふさわしい地をえらび
大いなる憩いにつけ。
    (阿部知二訳、新潮文庫『バイロン詩集』、1951) 


返歌 by Shallot Barbarina

悲しい眼をした 悪魔が一人
春の美園に 舞い降りた
 芥子は震える 桜は凍る
 赤き椿も 枯れ果てる
ドライアイスの 情熱を向けて
悪魔は美園に 舞い降りた
 色艶やかな 花花はみな
 涙ながらに 息絶えた




本日はバイロン卿の命日で御座いました。
春だというのに、冬の貴人がどこまでも春を引きとめるのですね。
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