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マンフレッドの独り言②(Act1.Sc.2.ll.30-56)

2005年01月23日 00:16

翼を持った天の使いよ、おまえは雲を貫いて、
幸せに天へと高く飛んでゆくね、
だけど俺にそんなにまで近づいて降りてくるのも解るよ――
俺はおまえの餌食になって、鷲の子たちが喰い尽くしてくれるだろう。
おまえは俺の眼が届かないところへ行ってしまった。
だけど、おまえの眼は下の方へ、前のほうへ、上のほうへと
パノラマビジョンで見抜くんだね。――美しいなぁ!
この目に見える世界はみんな、なんて素敵なんだろう!
自然のはたらきそれ自体も、なんて眩いんだ!
なのに俺たち、自らこの世の支配者を語っている俺たち、
塵と神のアイノコの、沈むにも舞い上がるにも
適さない俺たちは、その混じりあった特質で
対立するものとの争いを引き起こし、
堕落とウヌボレの息をするんだ、
死という運命が優勢になるまで、
低俗な野望と崇高な意志を求めて戦いながら、
人間は――自身についてものを言うことがないし、
お互いに信じあうなんてこともないんだ。あぁ!音が、
山の牧歌の自然な旋律――   [遠くに羊飼いの笛の音]
だってここでは族長制の時代が
羊飼いの神話になっていないんだから――自由な空気の中では、
のんびりぶらついている群れの鈴の音と、笛が混じりあった。
俺の心があの木魂を飲み干せたらいいのに。
――あぁ、俺が、美しい音の姿のない精霊だったなら、
自然のままの声、生きている旋律、
肉体のない喜びだったなら――生まれるのも死ぬのも、
自ら生み出す楽しい音色と共に在れるのに!
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