『The Kite』(『ラミアの白い凧』)

2005年04月24日 23:27

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 国際交流基金フォーラムで行われていたアラブ映画祭2005。何故か平日に上映するものが多くて残念だったけれど、ま、最近マイブームのレバノン映画がまた見れたので、今日はそのお話。
 有刺鉄線が張り巡らされたレバノンとイスラエルの国境地帯、ゴラン高原の村。少女ラミアは、弟たちと凧をあげているところから物語りは始まる。村の長老会議でイスラエル側の従兄のところへ嫁ぐことが決定され、彼女は歩きにくいウェディングドレスをたくし上げて向こう側へと続く道を歩く。(この過程でメガホンを使って向こう側へとやりとりをする叔母と母。だが、おおっぴらに聞こえてしまうため、イスラエル側の警備兵の見張台にも聞こえてしまう。「ラミア」という少女の存在は、こうしてイスラエル警備兵の知るところとなる。彼は、アラブ人だが、イスラエル軍の兵士。Shallot的には、かなり美景のお兄さんだと思ったナ…☆)だが、嫁ぎ先の旦那は彼女には指一本触れることなく、お互いの食わず嫌いに結果は終わり、離婚という運びに。この離婚をまたメガホンで遣り取りする時、彼女は警備兵のお兄さんの存在を知ることに。惹かれ合いながらも、結局彼女は再びレバノンの村へともと来た道を戻ってゆく。そして…。
 ストーリー的には、コミカルな反面、彼らの置かれている時事的状況が前面に描き出され、個人的な感情は殆どなきに等しい。
 Shallotは、警備兵のお兄さんがカッコよかったので、終始ご機嫌だったが、イスラムの女性たちの境遇が雑誌で取り上げられる現在にあって、西洋的価値概念が念頭にあることを認識しつつ言えば、イスラムの女性たちは改めて苦しい立場に置かれていると認めざるを得ない。彼女たちの人間的権利義務は、先進諸国と比較するならば、明らかに剥奪されているし、女性蔑視の存在も認めざるを得ない。この映画を鑑賞する上で、一つの鍵になるのは、この問題提起かもしれない。


2003年製作/80分/カラー/レバノン/35ミリ(パンフレットより)
監督 Randa Chahal Sabbag
出演 Flavia Behara, Maher Bsaibes, Randa Asmar,
   Renee Dick, Julia Kassar 他


 この映画の詳しい情報は、以下のサイトに記載されておりました。もしよろしければご参照クダサイ☆

【英語】
http://www.filmfestdc.org/series/filmSummary.asp?docID=1762
【フランス語】
http://www.cbo-boxoffice.com/page000.php3?Xnumitem=110&inc=fichemov.php3&fid=5722

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    「ラミアの白い凧」 国際交流基金フォーラム アラブ映画祭2005 4/24

    国際交流基金フォーラム(港区赤坂)「ラミアの白い凧」(2003年/レバノン/ランダ・シャハル・サッバーグ監督)4/24(アラブ映画祭2005)こんにちは。赤坂の国際交流基金フォーラムで「ラミアの白い凧」という映画を見てきました。4月14日から24日にかけて同フォーラムで開催



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