コロセウムに寄せる瞑想② (stzs.130-131)

2005年04月03日 00:23

(『チャイルドハロルドの巡礼』第四巻から)

あぁ<時>よ! 死人を美しくするもの、
廃墟を飾るもの、こころが血飛沫くと慰めてくれるもの、
そしてただただ癒してくれるもの。――
<時>! 僕らの判断が間違っていれば正すもの、
真実と愛の試験官――ただ一人の哲人、
だって彼以外はみんな詭弁家だから、
遅れてもゼッタイになくならない蓄積――
<時>よ、仇を討つ者よ!
あなたに僕は自分の手と瞳を向けますから、
その蓄積から僕にお恵みをクダサイ。

あなたがより優れた侘しさで、社と寺院を創り出した、
この残骸のまんなかに、
あなたの壮大な生贄のまんなかに、僕の残骸が、
少ないけれど宿命に満ちた、歳月の残骸があるんだよ。――
もし僕があんまりノボセてるって見えるんなら、
僕の言い分なんて聞かなくっていいさ。けど、もしも冷静に、
僕はラッキーなことに、僕さえ踏み潰せない憎悪に対して
誇りを持ち続けてるとするならば、お願いだから、
こころの中までガンジガラメにしないで欲しいよ。
――ヤツラを嘆かせてやんなくちゃね。
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