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コロセウムに寄せる瞑想⑧ (stzs.143-145)

2005年05月21日 00:29

廃墟――だけどなんて廃墟だ! その塊で防壁や屋敷、
市街の半分ほどにもなる大通りは出来ていた。
そして時折、巨大な残骸を通り過ぎて、
あなたは略奪された品があったはずの場所に驚くだろう。
なるほど、略奪されたのか、それとも取り除かれただけなのか?
あぁ! 巨大な建造物の構造に近づくと、
時が経つにつれて、崩れ落ちているのがわかる。
それは陽の光には耐えられないだろう、
というのも、陽の光の流れはあまりにも
歳月や人を奪い去ってしまうから。

這い出づる月が、最も高い門の上へと立ち昇り、
穏やかにとどまっているとき、
星が時の裂け目の向こう側に瞬いているとき、
そして柔らな夜風が、気流に沿って、
ハゲた皇帝シーザーの頭に載った月桂冠みたいに
灰色の壁を着飾らせている花の森を揺らめかせるとき。
光が眩しすぎず、麗らかに輝いているとき、
そのとき、この魔法のドームに死者たちを呼び醒ますのさ。
英雄たちはこの場所を踏みしめてきた――
あなたの踏みつけてるのが、彼らの塵だということさ。

「コロセウムの立つ間、ローマは立っているだろう。
コロセウムの崩れ落ちるとき、ローマも崩壊するだろう。
そしてローマが崩壊するとき、――世界が。」
我々の故郷からこうして巡礼者たちは、この巨大な壁を越えて、
われらが「古代」と呼んできたサクソン時代に物語る。
そして三つの滅びるはずのものは、まだ、
しっかりと礎の上に在って、ちっとも変わってなんかない。
ローマとその廃墟が、修復の技術を経て、
世界は拡がり続けて、盗賊の一つの広大な巣穴か、
あなたの望むものか、そんなものになっていくのだろうね。
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