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マンフレッドの魂は…① (第三幕第四場)

2005年07月24日 00:34

いよいよ劇詩『Manfred』の訳も大詰め。最後の山場である精霊との対峙場面です。前回の瞑想の直後、彼の夢想をさえぎるように、僧院長が再登場し、マンフレッドを説得しようと試みますが、彼らの目前には既に最後の精霊が出現しようとしています…!今週と来週はこの最後の場面を訳します。
   ☆   ♪   ♪   ♪   ☆

[マンフレッド]
そこを見て下さい。何が見えますか?

[僧院長]
何も。

[マンフレッド]
そこを見て下さい、と申し上げているのです。
しっかりとね。――それで、何が見えたか教えて下さい。

[僧院長]
身の毛の弥立つようなものが、――しかし、私は恐れませんぞ。
浅黒く、恐ろしい姿が、まるで地獄の神のように
大地から這い上がってくるのが見えます、
ブルカに覆われた奴の顔、憤怒の煙を身に纏った姿。
奴は私とあなたの間に立っています。――
しかし、私はこやつを恐れはしない。

[マンフレッド]
あなたには理由がない――彼はあなたに危害を加えることはないでしょう。しかし、彼の姿はあなたの老いた四肢を痺れさせてしまうほどのショックを与えかねない。だから言っているんです。お下がりなさい。

[僧院長]
だから私はお答えしておるのです。
決して退かぬ――こやつと戦うまでは――
こやつ、ここで何をしておるのだ?

[マンフレッド]
何故――いや――彼がここで何をするのかだって?
俺は彼に来いだなんて頼んじゃいないぜ。
――奴は招かれざる客ってわけです。

[僧院長]
あぁ! 困った御方だ! こんな客人と、何をしなくてはならなかったのだ、あなたは! 私はあなたのなさろうとしていることが恐ろしい。何故にこやつはあなたを見詰め、あなたもこやつを見詰めておられるのか? あぁ! こやつめ、覆いを外した。奴の額には雷の焼け痕が刻まれている。その眼からは地獄の不滅が現れて、ギラギラと輝いている――
立ち去れ!

[マンフレッド]
告げてくれ――おまえの使命は何だ?
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