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マンフレッドの魂は…② (第三幕第四場)

2005年07月30日 00:35

[マンフレッド]
告げてくれ――おまえの使命は何だ?

[精霊]
行きましょう!

[僧院長]
おまえは何者だ、得体の知れぬ奴よ? 答えろ!――申せ!

[精霊]
この人間の守護霊です。
――行きましょう! もういい頃でしょう。

[マンフレッド]
何もかも覚悟の上だ、
だが俺を呼びつけるような力はゴメンだぜ。
誰がおまえをここに来させた?

[精霊]
すぐにわかりますよ。――さぁ、行きましょう!

[マンフレッド]
俺はおまえなんかよりも、遥かに強大な物の怪たちに
命令してきたし、おまえの主人たちとも戦ってきたんだぞ。
ここから立ち去るがいい!!

[精霊]
人間よ! 時は来たのです――さっさとしなさい!
そう言ってるでしょう。

[マンフレッド]
俺の命が終わりを告げるってことは知っていたし、解ってるさ、
けど、おまえみたいな奴に
俺の魂を渡すようなメにはあいたくない。
去るがいい! 俺は生き様に相応しい死に様を迎えるのさ――
独りでな。

[精霊]
それならば私も仲間たちを召喚しなくてはいけませんね。
――出でよ!

[僧院長]
立ち去れ! 邪まな物の怪どもめ!
――立ち去れと言っておるんだ、
――聖なる神の力が在るところには、おぬしの力も無力なものだ、
ゆえに私は御名によっておぬしに命ずる――

[精霊]
御老人よ! 我らは我ら自身のことも、我らの使命も、
あなたの職務も存じております。
つまらぬことにあなたの聖なる御言葉を無駄になさらぬように。
無駄なことでございます。この人はもはや失われたのです。
もう一度私は彼に勧告します――さぁ、急いで!

[マンフレッド]
俺はおまえを拒むぜ、――とは言うものの、
魂が衰えていく気がするけどな。でも、俺は拒むんだ、おまえを。
俺は決して退かないぜ、おまえに侮蔑を囁くだけの
息の続くうちはね――たとえ精霊であっても
取っ組み合うだけのタフさのあるうちはね。
おまえの奪うつもりのものは、バラバラ死体になるぜ。
今週で全部書き終わるかと思ったのですが、最終場面は来週へと持ち越すことにしました…マンフレッドを地獄に引きずりだそうとする自称「守護霊」の精霊と、決してそれに応じようとしないマンフレッド。マンフレッドのタフさは最終場面において完全に顕在化しますね。「自意識の悲劇」な~んてよく言われるけれど、この「守護霊」だって、マンフレッド本人の鏡には違いないんですよね。この物語が最後の最後まで、マンフレッド本人との対峙による決闘に終わるってことなのでしょうか…?
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