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焦げた魂の灰からは

2005年12月04日 00:47

1
私の魂、まっくろです――ああ! けれどなんとか耐えられる、
聞こえる竪琴、激しく掻き鳴る。
それからおまえの優しい指から、散らばる、散らばる、
私の耳へと、溶けてゆきます、呟きが。
この心の内、願いが愛しいものならば、
あの音色にもう一度、魅力を授けてみせましょう。
この瞳の内、涙が潜んでいるならば、
涙は溢れて迸り、私の脳が焼け焦げるのを、止めてくれることでしょう。

2
けれど、その旋律が、深く、熱く、狂おしければ、
おまえの歓喜の音なぞは、いっそ無くしてしまいましょう。
私はおまえに言うのです、吟遊詩人よ、私は泣き濡れなくてはならぬ、
そうしなければ、この重たい心は、破れて裂けてしまうでしょう。
なぜって、それは、これまで悲しみによって、抱きかかえられてきたのですから、
永い眠らぬ静寂に、じりじり痛みをこらえてきたのですから。
そして今、辛酸を嘗めて、運命づけられていることは、――すぐに壊れてしまうこと、
――そうでなければ、歌を紡ぐことなのです。
<Shallotのコメント>
 原題「My Soul Is Dark」。1815年出版に出版された詩集『Hebrew Melodies』の中の一篇。
 さすがに、この詩集に収められているだけのことはあるなぁ~って、バイロンの凄さを実感できる作品でした…。泣くことが哀しみや苦しみを癒してくれる、涙の大切さ。辛酸を嘗めて(to know the worst)、すぐに壊れて(=死んで)しまうことか、歌を紡ぐことか。二者択一。
 萩原朔太郎が、「詩は心の記録だ」と言っていたけれど、これは、そんなバイロンの心を垣間見ることの出来る一葉なのかなぁ、と思ってしまいました…。
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