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リア王シリーズ⑨ゴネリルのラブレター。

2005年12月19日 00:39

 第四幕第六場、刺客オズワルドを倒してほっと一息の、エドガーの台詞。
  *   *   *
 ポケットを探ってみよう。奴の言っていた手紙ってのは、役に立つかもしれない。こいつは死んだ。残念なのは、奴が死刑執行人の手にかからなかったことだ。さてと。失礼しますね、封蝋さん。それから礼儀さん、僕を責めないでください。敵の懐を知るためには、我々は心臓を切り開くことさえもやってのけるだろう。封を開けることくらい、合法だよな。
 [手紙を読む。]私たちが取り交わした誓いは、覚えておきましょうね。あなたにはアイツを切り裂く機会がたくさんあります。もしあなたにその気があるのなら、時も場所も充分に恵まれます。もしアイツが勝者として戻ってきたりしたら、もう何もかも水の泡だわ。そうなったら、私は囚われの身、アイツのベッドにつながれてしまう。私にあてがわれた厭わしい生温さから、どうかあなたがその労力の代償に、アイツに代わって占領してちょうだいね。
   あなたの――妻、そう言わせて――
            愛情をこめたしもべである、ゴネリルより。
あぁ、女性の慾って、なんて果てないんだ!
彼女の誠実な御夫君への陰謀だ。
しかもとって代わるのが僕の弟だなんて!
<ここまでのあらすじ>
 乞食になりすまして難を逃れていたエドガーだが、予期せず眼を失った父と再会した。父は自らの命を絶つために、飛び降り自殺をするため、ドーヴァーの断崖絶壁を目指す。父の手を引き、ドーヴァー近くの平地へとやってきた。父グロスターは、そこを断崖絶壁と言われ、飛び降りるが、平地のため、死ぬはずも無い。エドガーはグロスターに「あんたは絶壁から飛び降りたのに、生きている」と、今度は別人を装い、近づき、忍耐を説く。しかし、そこでエドガーと父グロスターは、花々を身に着けた狂ったリアと遭遇。リアは愛娘コーディリアの軍勢によって捕獲・保護される。リアと兵士たちの出て行った後、リーガンの刺客でありゴネリルの召使オズワルドがエドガーの前に立ちはだかる。
 オズワルドは、ゴネリルのラブレターを携えていた。しかも、グロスター暗殺はリーガンの命令。エドガーと対戦し、敗北、息をひきとる。
 オズワルドの懐からゴネリルのラブレターを得たエドガーは、父の手をとり、再び宿をめざす。
   *   *   *   *   *
<Shallotのコメント>
 以前紹介したゴネリルさんのエドマンドくんへの愛をテーマにした、もうひとつの欠かせないシーン。本人たちは出てこないのに、とてもとてもリアル。ゴネリルさんってば、かなりエドマンドくんに御執心の様子。
 さりげなく、気に入っているのは、エドガーのラブリーなところ――つまり、「封蝋さん、許してちょうだい。」「礼儀さん、見なかったことにしてちょうだい。」とか、「よりによって、俺の弟かよ!」とか。なかなかドキドキしてる様子が可愛らしいです♪
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