魅惑の(?)17-19世紀フランス絵画展

2005年05月05日 20:57

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 損保ジャパン東郷青児美術館(新宿)で7月15日まで開催されている『魅惑の17-19世紀フランス絵画展』に行ってきました。ドラクロワさんが好きなShallotとしては、是非ともドラクロワさんの『室内のアルジェの女性たち』をみなくっちゃ!ということだったのです。以前どこかで見たバイロンをモチーフにしたドラクロワさんの絵画に感化された覚えがあるので、その感動をもう一度!という気持ちだったんですが、今回のドラクロワさんは、普通に「サスガ!」という感じでした。
 それよりも、いくつか驚いた作品がありました。
 まず、フランソワ=グザヴィエ・ファーブルの『アベルの死』。アベルの肌の美しさと、画面全体のデカさに驚きました。――アベルって、これ死体なんだよね??死体なのに肌がめっちゃキレイで、思わず触りたくなってしまうような質感でした☆(/オイ)髪の毛もくるくる指で巻いちゃいたい。(爆)
 次に、アレクサンドル・ルイ・マリー・テオドール・リシャールの『ポーの町と城の眺め』。二次的な感動ですが、当時このほとりにバイロンが立って詩を詠んでいたのだなぁと思うと、どことなく感動的でした。
 フレデリック・アンセルム・ロッタンの『かすかな記憶』――この展覧会の中で、最も美しく、その幽玄さが素晴らしかったです。今にも亡びてしまいそうな女性の面差し、画面全体の真っ白な色彩、象徴的な白薔薇…。記憶の中にしか存在していない幻の光景。目に見えるものが生きているものなら、目に見えない実体の無いものは死者――ゆえにこの薔薇も、女性も、もはや死んでしまっている。この女性との遭遇はもはや記憶の中でしかありえないのか――悲しみさえも湧いてこない、幻夢ではないでしょうか?
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