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記憶

2006年05月03日 22:13

新緑の幻想

  【記憶】
          バイロン作

おしまいだ!――夢に見たのさ、
未来がもはや望みで輝くことはないと、
  俺の幸せな日々など殆ど無いと。――
不運の冷たい突風に凍え、
人生の夜明けはかき曇る。
  愛よ、望みよ、喜びよ、みんなサヨナラ!
  記憶さえもまとめてサヨナラできたらなぁ!
 記憶だけは、愛や希望や喜びと一緒にサヨナラすることができない。未来が輝かないってことを認識しながら、生きている限り自分をわすれることができない。自分という存在だけが呆然と真っ暗闇の中に浮かび上がっているのです。
 バイロンの自我意識が、こんな若い頃の断片的な詩にもあったなんて、チョット驚きでした。Manfredの自我意識は、ここに源流を持っていたんですね。
 「記憶」(Remembrance)は、自分が常に目覚め、自己を認識し続けること、自分の脳に刻まれた過去から自己を認識することへとつながっているようです。未来も希望も愛も歓喜も、何もかもを喪失して、自己だけがまざまざと横たわっている認識。どんなふうに自分の存在を受け止めたらいいのか、18歳のバイロンは、糸口をグランドツアーに見出したのかもしれません…。
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