スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベルギー象徴派展

2005年05月08日 22:43

trinite.jpg

 渋谷東急本店横、Bunkamuraザ・ミュージアムで、6月12日まで開催されている『ベルギー象徴派展』に行ってきました。タイトルからしてShallotを大いに惹きつける展覧会。チョットうきうきでした!
 まず。岩波文庫から出ているサド侯爵の『恋の罪』がさりげなくお気に入りで、現在筑摩文庫の『ロートレアモン全集』を拝読中(もちろんかなり夢中。)で、言うまでも無くバイロン大好きっ子で、…そんなShallotですから、今回の展覧会に出品されていた多くの「悪魔的絵画」は、決して嫌いなはずがないのです。ただ、今回はそれはちょっと横に置いておいて、稚拙ながら、私が新たに発見した素敵なことを書こうかと思います。
      *      *      *
 最初に、グザヴィエ・メルリさんの作品の中から、『わが家の玄関』。漆黒の闇がそこまで迫っていて、バルビュスの『地獄』の中に出てきそうな雰囲気が、とても好きな感じでした。また、『扉』は、デジャヴュのような錯覚をおこさせてくれました…。子供の頃、どこかでこんな光景を見たような気がするんだけどな…。光の具合のせいでしょうか?
 オルフェウス伝説にまつわる作品は二つありましたが、私はポール・デュボワさんの『最後のくちづけ』(彫刻)の美しさにすっかり魅せられてしまいました。大理石の彫像がこんなにも美しいと思えたのは、多分初めてですね…。彫像ってあんまりよく鑑賞できなかったんですが、こればっかりは本当に、素晴らしいと思います。
 レオン・フレデリックさんの『聖三位一体』は、大きい画面に、神様と天使がいっぱい描かれていて、特に足元の蛇やキリストの首には息を呑まざるを得ない。それでも、最も切なかったのが、三番目の女の子の絵でした。涙をいっぱいに頬に落としながら、緋色のリボンを頭に巻きつけて、真っ白な(純潔の象徴?)服を身に纏って、蛇を踏みつけて花園を追われている…?大きくなったら堕天使にもなりそうな雰囲気さえ感じました。(Shallotってばテキトー解釈…/汗)
 この展覧会でもっとも眼を瞠ったのは、パステル画の数々でした…。フェルナン・クノップフさんの『フランドルの思い出―運河』『ブリュージュの思い出―ベギン会修道院の入り口』『ブリュージュ―教会またはブリュージュ聖母教会の内部』『フォッセの橋』など、パステルという画材がこんなにも美しい絵画を描出できるんだ!と驚きました。でも、最も素晴らしかったのは、『ブリュージュにて―ブリュージュのたたずまい、愛の湖』。言葉が見当りません…。ヨーロッパのどことなく暖かく、どことなく冷たい夕闇の景色。紙とパステルの質感が素晴らしいです…。こんな素晴らしいパステル画材を、私は今までに見たことがなかったのです。でも、感動はこれで終わりではなかった。この作品と同じぐらい感銘を受けたのが、ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンクさんの『夜の効果』!薄明かりの中に見えているのは月、そして木の影を強調するように対照的な光を放つ家々の窓。人影はないけれど、確かに人は存在している。暖かな光の中に…。
 ヌンクさんの作品ではもう一つ、『爛れた森』という(Shallotがいかにも好きそうなタイトル!)ものがありました…雪解けの水が森の樹々の根元に溢れ出している光景は、ヨーロッパの絵本にはよく見られますが、この陰湿で哀れな森は、春を謳歌することもなく、腐り果ててゆくのでしょうか…?
<La Porte>   Written by Shallot Barbarina

埃だらけの窓硝子抜けて
春の夕暮れ 赤茶けた光
子供の頃に 見た夢が
鏡の向こうで 凍りついてる

あれは確か 父の仕事場
あれは確か 祖父の書斎

黙ったままの 黒電話
タイプライタアの音と
ハイライトの煙が燻ゆる
黄色いランプに 立ち昇る

茶色の氷砂糖が入った壷に
あふれ出してた 甘い夢
あれは父の仕事場だったろうか
あれは祖父の書斎だったろうか
関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://sousleau.blog5.fc2.com/tb.php/24-1e14b190
    この記事へのトラックバック

    「ベルギー象徴派展」 Bunkamuraザ・ミュージアム 5/7

    Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷区道玄坂)「ベルギー象徴派展」4/15~6/12こんにちは。先日、Bunkamuraザ・ミュージアムで「ベルギー象徴派展」を見てきました。期待以上の素晴らしい展覧会でした。惹かれた作品はたくさんありました。まずは、ロップスの「魔性の女たち」



    Articles


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。