スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ロマン派の神様たち

2006年05月14日 21:15

万緑の夢

ロマン派の時代には、科学が発達して、宗教観や自然観も随分変わったらしい。今までは、聖書の神様が上のほうにいて、人は死んだら魂になって、上のほう(=天国)へ行くんだって信じられてた。でも、科学が発達して、どうやら上のほうに神様はいないってことになった。天体の運動は無意識的なもので、神様が動かしてるんじゃないとか、天体は神様の特別な素材で出来ているってことだったのが、どうやら地上とおんなじ構成物質だってことがわかってきた。自然も、二つに分けられていた、天国のすぐ下に在るはずの桃源郷的自然、つまりエデンの園と、自然的自然、つまり人間を脅かす自然であり、地上であったものに分かれていたんだけど、この2つの境界線もだいぶ曖昧になった。だって、上にいるはずの神様だけじゃなく、どうやら古代的な万物に宿っている精霊みたいな存在が、地上にはうようよしてて、それが神様かもしれないって話になった。んで、地下には勿論地獄とか冥府とかいわれる世界があって、そこには異教の神様たちが――つまり、聖書の神様によって追放された神様たち――がいるはずだった。前に書いたように、人間が死んだら、天国に行くんじゃなくなってきたってことは、肉体と万物に宿っているはずの精霊たちと似た存在の魂は、地下に降りていくことになったらしい。
バイロンには、河をモチーフにした作品がいくつかあるのだけど、河を遡るときの描写って、途中はなんだかエデンの園って言うか、桃源郷みたいにキラキラステキな自然の描写がいっぱいある。例えば、『チャイルドハロルドの巡礼』3巻のライン河。でも、逆に地下へ降りていく、つまり死んで冥府へと下っていく河や、主人公を異教の神様たちのところへもっていくものもある。例えば、『マンフレッド』の2幕。死んだ恋人のアスタルテに会いたくて、異教の神様たちのところへ行くんだよね~。
ロマン派の時代の価値観というか、神様の考え方にピッタリ合ってたんだね。やっぱりまさに時代の人だったってことか? ちなみに、お友達のシェリーくんは、自然の中にいっぱいいる精霊たちを認めて、自ら無神論を唱えたみたいだけど…。
神様。地下世界、冥府、地獄。死の世界、死の都市。

どーなんでしょー?

バイロン詩集 バイロン詩集
阿部 知二、バイロン 他 (1951/01)
新潮社
この商品の詳細を見る
関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://sousleau.blog5.fc2.com/tb.php/240-0935b775
    この記事へのトラックバック


    Articles


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。