2006年05月31日 13:08

la miroir de Pompei

わたしはあなたの泣くのを見ました
それは酷く煌いて
光の茨のようでした

夏のゆうぐれ 緑門が
固く固く閉ざされて
小さな籠のようでした

それはもう夙に 過ぎてしまったあの日の記憶
あれからわたしは土の深くに

わたしの上には毒気を帯びた
野苺のような風がざわめき

雪のかけらのようでした
あれは雪ではありません
地の奥深くより 空へと湧いた 重たい憧憬

今はもうわたしはあなたを映さない
わたしの眼はすでに曇り
あなたの涙は焦げついて
今はもう 失われたあなたの土塊を
思い出すのも ままならぬのです
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