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失われた冬

2006年12月27日 01:43

真夜中の列車の車窓から
線香花火が ちりっ ちりっ と過ぎ去って
あたりいちめん 真っ白な霧が ぼぅっとひかり
白い森 樹々の枝には 雪がかぶさり
もう光は あってないようなもの

   奇妙に生温い空気
   額に汗が滲む

ふと遠い空に拡がっている
真っ白な丘が
――海が近い ほの暗い海の底が
綿雪を散りばめたような 線香花火が ちりっ ちりっ と
綿雪を散りばめたような 真っ白な 丘

もう 雪は幻のよう
今夜は 暑い夏のよう
この世は 冬を忘れてしまって
もう雪は遠い過去の幻

では あの丘の白は何?

  白詰草の群生
  白亜の雪の結晶の床に眠る
  緑色の薄幕のような額
  頬が 薄紅色に染まり
  あなたは 消えた春を待ってる
  白詰草の群生する床に
  隠れた一輪のちいさな花

嵐がきて
冬が失われたことを告げる雷神
その髪の 金色の美しい揺らめきが
すべてを眠らせる
 
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