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2006詩神を呼ぶ美術展 BEST10

2006年12月31日 04:00

今年も色々行ったな~。。。
旅系が多かったのは気のせいかなァ。。。*^-^*
楽しかったな♪

というわけで、『2006詩神を呼ぶ美術展BEST10』で御座います☆

1位 『川瀬巴水展』(ニューオータニ美術館、8月下旬)
  この展覧会の前に、千葉市美術館で海をテーマにした展覧会をやっていて、そのとき「巴水さんって素敵な版画家なんだナァ~☆」って思ったのだけど、それから間もなくこの展覧会を知って、ホント行ってよかったァ~~☆☆ってドキドキでした。
 巴水さんの蒼は、驚くほど透明で、新橋の雨の夜を描いた版画は、とてもとても涙が湧き上がってくるような感覚を覚えました…。大正から昭和にかけての浪漫的な情景を、あのえもいえない灰色と青で描き出すその審美性には目を瞠るものがあります。室生犀星の短編小説を思い出しつつ、太宰の世界を描きつつ、じっくりじ~んと楽しめた展覧会でした☆
2位 『ゲルハルト・リヒター展』(川村記念美術館、1月下旬)
 黄色い薔薇が忘れられません。チューリップの芯のような物体を描いた美しい絵画がわすれられません…。大型の絵画を十二分に飾り、空間的にもかなり嬉しかった展覧会でした。林檎の木の小道を描いたもの、人間の内面を描いたようなもの。。。素晴らしかったです♪

3位 『ポンペイの輝き』(Bunkamura ザ・ミュージアム、5月下旬)
 全てが一瞬に崩れ去ったものの美しさは、消えてしまった人たちには失礼かもしれません。しかしながら、そこを敢えて私には廃墟の美と同質の美しさが感じられてなりませんでした。「この鏡に映っていた美しい人は、あの火山灰に埋もれてしまったとき、その若さを永遠に喪ってしまったのだ、階段で息絶えた人は、どんな夢を描いて生きていたのか、それを半ばにして消えてしまって、今になってその姿をこの世に蘇らせている…」悲しみと絶望、そしてグロテスクな程に美しい命の輝きを見た気がしました…
 
4位 『コレクション 20年の熱情2 時代を超える個性』
               (静岡県立美術館、9月上旬)
 夏のPetit旅行中美術館体験その2。若冲が中心になって作成されたとするタイル画の構図と大きさにびっくり。かなり面白い展覧会だったと思います。なんだか若冲な一年間で、三の丸でも動植彩画が公開されたりプライスコレクションがあったりと、本当に素晴らしい若冲ワールドな1年でしたが、私はこの一年若冲の作品を沢山見て、でもやっぱりこれがいちばん印象に残っています。
 なんかね、右の屏風の牛と鹿の首がめちゃカッコよかったのと、左の屏風の雉の眼光があまりに鋭く美しくって、鳥たちも生き生きと世界を楽しんでいる感じがして、本当にいい感じです。若冲の鶏さんたちはありえないポオズをとっていて、どれも興味深いのですが、そこを敢えて鹿と牛のカッコよさに惚れたってことで、コレを選びます♪

5位 『ダリ芸術のルーツ』(諸橋近代美術館、8月上旬)
 若冲と同様、今年1年世間を騒がせた画家の一人に、ダリが挙げられると思います。上野の森美術館でも拝見しましたが、正直あの美術館では普通に楽しめた感だけで、いわゆる「これは!!」という感覚は持てませんでした。
 私にとってのダリは、やっぱり諸橋近代美術館で見た彫刻群と絵画が面白かったです。美術館の雰囲気もあるんでしょうが、あれだけの数の彫刻を一気に鑑賞するってのはやっぱり滅多にあることじゃなし、ダリの面白さが存分に味わえた感もあり、かなり得した感じですね。仕事の都合で行ったので、いつも一緒に鑑賞してくれる相方がいなくて残念でしたが、その分仕事仲間で一緒に鑑賞してくれたSくんとTくんとHimeちゃんに感謝です☆

6位 『赤と黒の芸術 楽茶碗』(三井記念美術館、10月上旬)
 茶碗見てランボーの詩を思い浮かべるとは思わなかった…(笑)茶碗見て熱いものがこみあげてくるとは…想定の範囲外です(爆)ホント凄かったっス☆

7位 『生誕120年 藤田嗣治展』(東京国立近代美術館、4月中旬)
 白いものよりも、鮮やかな色合いのもののほうが、藤田の人間味が大いに味わえたような気がするのは私だけでしょうか? 琉球の女性を描いた絵画や、南米の絵画などが印象深かったですね。
 
8位 『アフリカ・リミックス』(森美術館、8月)
 1月に映画『Hotel Rwanda』を見た印象が全然抜けなくて、この展覧会を見た時は本当に切なかったです。自分が全く日常的にかかわりのない世界とはいえ、同じ地球上で起きている現実、しかもそれに対してなんの関わりも持てないことが逆に辛辣でした。作品の多くはやはり内戦を連想させるものが多く、小銃や血文字など、戦場臭さが抜けません。これが現実に起こっていて、しかも中にはニヒリズム的にアメリカや先進国を揶揄したものが含まれていて、ここまでくるともう本当に言葉が出てきませんでした。読後感ならぬ会場を出た直後は、嗚咽というか、悲しみというか、暗い気持ちだったことを覚えています。

9位  荒木経惟『東京人生』(江戸東京博物館、12月上旬)
 アラーキーおじさんの作品って、どこか女性向じゃないところがあって、あんまり好きになれなかったんですが、亡くなった奥さんや、普通の身の回りの人たちを撮影した写真群には、物凄い人間味があって、好感を持ちました。奥様との最後の一瞬を撮影した手と手を握り合った病院の言葉にならない思いが秘められた写真や、チロ(猫)を撮った愛らしい写真は、大きく胸が鼓動を打ちました。…猫嫌いなんですが、チロは可愛いと思ってしまった自分。

10位 『Bamboo Bank(松本秋則展)』(BankART 1929、7月)
 最後に、夢心地だったこの展覧会です。
 雨音、水滴の音、幸せな音楽会に招待されたような、最高のHealing Exibisionでした☆ 個人的に、かなりお気に入りだったんで、10位にしてみたんですが…どうでしょうか?

 精神的にしんどかった去年に較べて、今年は随分とりまく状況が好転した1年でしたので、鑑賞した作品に対してもかなり肯定的に捉えることができたではないかと思います。いい意味でも悪い意味でも「大人になってしまった」感がいっぱいで、ガキ臭い「切なさ・激昂」を少しでも大切にしたい今日この頃。20代後半ともなると、「諦め」とか「妥協」とかに甘んじてしまって、理想を掲げながらも近づけるかどうか微妙。
 去年のビュフェ、今年の巴水。来年はどんな画家に出会えるかしら?
楽しみです☆☆☆

 では、良いお年をお迎えクダサイ☆
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コメント

  1. Tak | URL | JalddpaA

    大晦日

    こんにちは。

    ベスト10拝見させていただきました。
    10位の『Bamboo Bank(松本秋則展)』は
    ノーチェックでした。感想読ませていただくと
    観ておけば!の念が。。。

    TBさせていただきました。
    よいお年をお迎え下さい。

  2. Shallot B. | URL | GosGM5ns

    御無沙汰しております☆

    Takさん、本当に御無沙汰しております☆

    先の二月にご一緒させて頂きました、『鵜飼美紀+辻和美 -光のかけら- 』(群馬県立館林美術館)も、12位でした☆とっても素敵な美術館でしたよね~☆^-^☆実は諸橋の美術館も雰囲気があんな感じで、雰囲気勝ちみたいな感じがありました(爆)
    『Bamboo Bank(松本秋則展)』は、夏の疲れを癒してもらった感全開で、空間(インスタレーション)だけでなく聴覚にも訴えられた素敵な展覧会でしたので、最後迷ったのですが、10位で入れてしまいました☆

    今年も宜しくお願い致します☆


  3. イーゲル | URL | -

    あけましておめでとうございます。

    ポンペイ展が気になりました。ゴーティエの『ポンペイ夜話』という作品が好きなもので。
    ダリも好きなので諸橋近代美術館へも足を運んでみたいですね。

    それでは、今年もよろしくお願いします。

  4. Shallot B. | URL | GosGM5ns

    イーゲルさんだ♪

    こんばんは~~☆*^ー^*

    >ポンペイ展
    すご~く暗い感じの後味だったんですが、
    とても美しい展覧会だったので…☆☆☆

    >ダリ
    お好きなら、きっと諸橋近代美術館はとてもとてもビンゴだと思います☆☆
    彫刻が特に多いので、そこは注目十分だと思うのですが、
    絵画も「トリニテ」の作品がこれまためっちゃ素敵でした☆
    美術館を取り囲んでいる雰囲気やら池やらも素晴らしくって…
    是非是非いらしってください☆

    こちらこそ、今年もどうぞ宜しくお願い致します☆

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2006年 展覧会ベスト10

戌年も残すところあと数日。年賀状も昨日やっと書き終え投函。(猪の図柄って難しいですね)大掃除も終えたので今年のベスト10でも。。。っと思ったのですが、難しい。毎年頭悩ませます。「だいたい展覧会行き過ぎているのよ!」と横から大変尤もなご意見をかみさんから下賜



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