田村正樹展 at アートスペース羅針盤

2007年04月08日 01:43

田村正樹さんの作品

 昨年10月上旬にひょんなことから田村正樹さんの作品に触れる機会を得まして、今回アートスペース羅針盤にて個展を開催なさるということで、実は正月からだいぶ楽しみにしておりました。今日はそのご報告です。

ここで、一応復習しておくと、以前お話を伺ったとき、
①和紙の持ち味を大切にしている。和紙の風合いが生かしたいので、全部を自分の形に切り取らない。和紙の持っているものの力を少し借りて、自分の世界を作りたい。
②いろいろな角度で見たり、光の加減によって、少しずつ違ったものに見える作品を作りたい。
③和紙や日本画の絵の具独特の垂らしこみや風あいを素にして、季節感を出して作品を仕上げたい。
ということを仰っていたので、今回はこの三点に注目してレビューを書いてみます。
 まず、入り口を入って左側にある作品が、個人的には一番お気に入りになりました☆ 雲に覆われた断崖のような、その断崖も錆びついた鉄のような、暖かい血の通った土のような、閉塞感を感じる意識の世界。フワーッと包まれるような感覚なのです。大きい作品なので、それこそ東京都現代美術館なんかに飾ったら、とっても素敵な空間になりそうで、その光景を見てみたい気もしました。切り取られない和紙は、柔らかな風合いを醸し出していて、湿度を帯びた肌寒さを眼に感じさせてくれます。
 案内状の葉書に使われていた『061223』は、反対に鋭い痛みを伴うような驟雨に似た白さと錆びついた「斬馬刀」のように大きい石か鉄で出来た刀… (あ、「斬馬刀」は『るろうに剣心』に出てくる大きな刀です。)ともかく痛々しい心がどこからか感じられる作品でした。深い心の闇、でも真っ黒にならないところが田村さんの作品の良さですね♪

 実は羅針盤の事務所に3点素敵な作品たちが隠れていまして、それを明るいところに出すと、少し違った表情を見せてくれるんですね。サスガです♪そのうち、本当は少し大きめの作品が特に素敵だったのですが、少し大きいのでお値段も少し大きかったのです。最も小さい作品で、須弥山に太陽と月とが雲の上をくるくる廻っているようなゆったりとした作品がありまして、気に入ってしまったので、思わず買ってしまいました(爆)。

 また8月に都内で個展があるみたいなので、今からまたとっても楽しみにしてます♪
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