「狩野派誕生」展@大倉集古館

2007年05月21日 01:20

たんゆう

「狩野派」っていうと、どことなく線がごっつい感じがして、実はあんまり興味がなかった、というか、日本画の中ではあんまり好きなほうではなかったのですが、今回機会がありまして、大倉集古館に行ってきました。

 上図の狩野探幽の「瀟湘八景図巻」は、抽象画もビックリです*^-^*抽象画、特に抽象の日本画が大好きな私としては、これは本当に驚かされました。Amazingです☆ ザオ・ウーキーにも匹敵すると言っては言いすぎでしょうか? 画面が小さいのと水墨画のぶんだけ、あれほどの心の揺さぶりはありませんが、モノクロの域を超えています。某生々流転の巻物もメじゃありません(爆)

 今回の展覧会でいちばん気に入ったのは、狩野興以の「月下猿猴図」です☆ 「猿猴捉月」(猿が水中の映った月影を取ろうとして、枝が折れ、溺れ死んだ。転じて、身の程知らずの望みを持ったばかりに、却って失敗すること。)という故事にちなんでいるそうですが、それなら何故このお猿さんはホンモノの月に手を伸ばしているのでしょうか? 実はこの絵を見たとき、ランボオのとある詩が頭をぐるぐるしていたんです☆
ランボオの『地獄の季節』から「言葉の錬金術Ⅱ」の第二節を。
でも届かなかった…!

鳥やら 羊やら 村娘たちは遠く
僕は何を飲んでいた? 榛の木々にぐるり囲まれ
躑躅の中で膝ついて
午後のぬるいみどりの靄に包まれて

若い河の流れから 僕は何を飲めたのか?
声なき楡 花なき芝草 曇り空!
愛しい小屋は遠く この黄瓢から飲んだもの
汗をかかせる黄金のリキュール

僕はモーテルの胡散臭い看板を真似た
――嵐が空を追い払いに来た。 くれがたには
森の水は無垢な砂の上で消えた
神風が沼に雹を叩きつけてた

泣きながら、僕は黄金を見ていた――でも飲めなかった。――
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