ユトリロ展@千葉県立美術館

2007年07月27日 13:38

千葉県美モンマルトル(ユトリロ)

 千葉県立美術館で、祖父の好きだったユトリロの展覧会があるというので、相方に連れて行ってもらいました。ユトリロの絵画を見るといつも、亡くなった祖父がユトリロの何が好きだったのだろうかという、答えの出ない思いにとりつかれます。

千葉県美モンマルトルのアベス広場

 戦前のパリの空気を読み込んだ絵は、さしづめ祖父の青春時代を描いているようです。私は、ユトリロの白い絵画が好きです。雪の日の絵はどれも素敵で、特に絵の具がいっぱい塗りこめられているものは、雪の湿った重みと、パリの冬の空気が絵の中できらきら光っているように見えます。ユトリロの絵画に出てくる人物は、現代の私の目にはレトロ感がたっぷり伺えるのですが、カワイイものもおおくって、あの時代のシャネルがどうしてファッション改革と評価されたかがよくわかります。なんか、あったかい。

千葉県美クリスマスのもみの木

 薄いワインの澄んだ色は、微かな記憶に残っている解説の文句では、ユトリロの奥さんが(けちって)ワインを薄めて飲ませた、みたいなことが書いてあったように思うのですが、この絵の中では薄いワインがむしろ「美の脆さの一表現」のようにも見えるのです。

 祖父はユトリロの何を好きだったのか――今はもう訊くことのできない問いかけですが、あの頃のパリには、ユトリロの描いたような空気が漂っていたのかもしれません。
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