スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

fade

2007年08月20日 01:06

夏の森の幻3

花のない広大な牧草地には、燃え立つ八月の太陽に照らされ、燦然と輝くエメラルドの都があった。

花のない極地の海には、燃え立つ八月の太陽に照らされ、崩れゆく氷の都があった。

氷の都の路地の奥、数千年生きた少女の心臓には、一匹の緋色の金魚が棲んでいた。少女の髪は黒く、瞳は真夏の炎に揺れていた。

緋色の金魚は見た、崩れゆく氷の都の外、
遠く輝くエメラルドの光を。
そしてそれは思った、あの燦然と輝く都には、
永遠の夏があるのだと。

そして八月の太陽は、氷の都を滅ぼした。
白熊は棲家を失い、珊瑚は色を失った。

秋になって、エメラルドの都の浜辺には
翡翠の金魚が打ちあげられていた。
もはや氷の都のことなど、人々は誰も知らなかった。
関連記事


コメント

  1. イーゲル | URL | -

    イイですね~。幻想的且つ退廃的。
    >氷の都
    涼しそう……良いなあ。現在進行形で暑いので
    地方の遊園地のマイナス36℃の世界とかそういうアトラクションを体験したいです。

  2. Shallot B. | URL | GosGM5ns

    氷の都

    イーゲルさん☆
    コメント有難う御座います♪

    本当に、立秋を過ぎてから毎日暑いですね~…^^;
    マイナス36度はキツイっス(笑)
    でも、洞窟の奥深くに入って、
    ツララとか見ながら地球の天然クーラーは体験してみたいかも・・・?

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://sousleau.blog5.fc2.com/tb.php/359-8eed1057
この記事へのトラックバック


Articles


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。