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クールダウン

2007年08月26日 14:36

夏の森の幻4

 相変わらず以前のぼくだ、すなわちひどく退屈した男、我ながらほとほとうんざりする人間だ。この脳に他人の考えを、魂に他人の感情を、肉体に他人の苦痛や快感を、入れてみたいと願ったが駄目だった。――ぼくは己に繋がれた囚人だ。脱獄の可能性はない。囚人は脱走を望んでいる。壁は喜んで崩れ、扉という扉も難なく開いて彼を通すはずだ。それなのに、いかなる運命の悪戯か、壁石はびくともせず、その閂もしっかりと金具に収まったままだ。わが家に人を迎え入れることも無理なら、人の家を訪ねることもできない。訪問したりされたりの交際を知らず、群衆の中に居ても独り寂しく孤立している。
(テオドール・ゴーチエ著・井村実名子訳『モーパン嬢(上)』岩波文庫)
 鉄条網&バリケード張りなおし中。Bon Joviが「It's my life」を叫んでいる。早くもとにもどらなきゃ。「群衆の中に居ても独り寂しく孤立してい」られるようにならないと…。どうせ自我からは逃れられないのだから。自分の中に潜むどす黒い感情、羨望、高慢、色欲、憤怒、怠惰… 七つの大罪からは逃れられまい。人を巻き込んではいけない。早く元にもどらなきゃ。大好きな子たちのために。自分の理想の姿のために…
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