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姉への恋心(1)

2007年12月10日 13:32

鎌倉晩秋1(3)

【オーガスタへ】 ロード・バイロン
            1816年4月12日金曜日
1.
まわりすべてがわびしく暗く、
「理性」はなかば光を閉ざし――
「希望」はただもう消えゆく火花を散らすだけ、
かえって僕の寂しい道を、誤り導いたとき。

2.
心の深い闇夜のうちに、
 心の裏の争いのうちに、
優しすぎると思われるのが怖くて
 弱いひとは絶望し――冷たいひとは去りゆくとき。

3.
「運命」が変わり――「愛」が遠くに逃げたとき、
 「憎しみ」の矢々が絶え間なく疾く飛び交ったとき、
あなたは天へと昇り最後まで沈まない
 たったひとつの星だった。

4.
あぁ! その途切れぬ光に幸あれ!
 それは天使の瞳のように僕を見て、
ずっと近くで優しく輝きながら、
 僕と夜との間に立っていた。

5.
そして僕らのうえへ雲がやってきて
 あなたの光を覆っては暗めくしようとすると、
清らに拡がる優しい炎、
 すべての闇をふり払った。

6.
あなたの心がまだ僕の心に棲まわって
 立ち向かうもの、耐えるものなど、どうか教えてくれますように――
あなたの優しいひとことのなかに
 世の中の冷たい非難よりもグッとくる何かがあるから。

7.
あなたは立ってた、美しい樹の立つように、
 それはなおも倒れずに、しかしたおやかに撓んでた、
なおも深いまごころをもち、
 その大枝を石碑のうえに揺すってた。

8.
風が引き裂き――天が雨を迸らせるかもしれなかったのに、
 けれどそこにあなたはいたんだ――そしてなお
嵐のひどいさなかにも、心を尽してくれたものだ、
 泣き濡れたあなたの葉を僕のうえに落とすため。

9.
しかし、どんな運命が僕を襲っても、
 あなたとあなたの運命に枯朽を知らせたりはしない。
陽光に満ちた天は優しいひとに、
 ――そして誰よりもまずあなたに報いてくれるだろう。

10.
それから天は妨げられた愛の絆を毀してしまうだろうけれど、
 ――あなたの絆は毀れぬだろう。
あなたの心は感じるだろうが――動じることはないだろう、
 あなたの魂は情け深くも揺らぎはしないだろう。

11.
すべてが失われても、――絆も心も魂も、
 あなたの中には認められ、なお揺らいではいないのだ――
そしてまだ、ひとつの胸が信じられるものであれば、
 地上は砂漠ではない――この僕にとってさえもね。
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