空の羊

2008年01月21日 02:14

正月の東京4

【空の羊】   西条八十 作

黄金の小鈴を
頸にさげ
唖の羊は
群れ過ぐる。

昨日も今日も
夕月の
さむきひかりの
丘の上。

ありし日
君とうち仰ぎ
青き花のみ
咲きみちし、

空はろばろと
わかれては
悲しき姿の
ゆきかよふ。

ちぎれて消ゆる
雲なれば
また逢ふ牧は
知らねども、

こよひも寂し
鈴鳴らし
空の羊ぞ
群れ過ぐる。
注)
黄金:きん
頸:くび
夕月:ゆふづき
姿:かげ


西条八十(さいじょう・やそ、1892-1970)は、去年Nursery Rhymeの本をごちゃごちゃ読んでいたときに、
鷲津名都江『マザーグースと日本人』(吉川弘文館)で出てきて、初めて知った名前でした。
伝承童謡の日本語訳としては、美的表現第一だから「イマイチ」のような書かれ方をしていましたが、
個人的にはかなり好きなオーラを出しまくってる訳だったので、好感を抱きました。
本日、『中原中也研究』第12号を読んでおりましたら、この前Bevilleさんの訳に出た富永太郎と一緒に、
西条八十が出てきたので、ピックアップ。
チョット時間があったら図書館ででも読んでみたい詩人です~♪⊿*・ω・*Ь


≪参考文献≫
マザーグースと日本人 (歴史文化ライブラリー)マザーグースと日本人 (歴史文化ライブラリー)
(2001/10)
鷲津 名都江

商品詳細を見る


『中原中也研究』第12号(2007年8月31日発行)
中原中也記念館 発行
「中原中也研究」編集委員会編 \2000-

西条八十詩集 (ハルキ文庫)西条八十詩集 (ハルキ文庫)
(2004/03)
西条 八十

商品詳細を見る


関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://sousleau.blog5.fc2.com/tb.php/419-16e7f142
    この記事へのトラックバック


    Articles