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死への反抗

2008年02月16日 23:26

夏の残骸

 いや、いや、今、俺は死に反抗する。事業は、俺の誇りには、あんまり安手の代物らしい。俺がこの世に裏切るとも、結句、束の間の責苦だらう。いよいよとなつたら、手當り次第摑みかゝつてやる、……

  (小林秀雄譯『ランボオ詩集』(創元ライブラリ)、p. 66.)


ランボーの『地獄の季節』の一節、「閃光」より小林訳でお送りしました~(笑)
宇佐美斉訳では、

「いや、違う! 私は今、死に反抗しているのだ! 労働などは、私の自尊心を満たすのには取るに足らないようだ。この世の掟に対するわが違背も、短すぎる責め苦なのだろう。最後の土壇場には、右に、左にと襲いかかってもやろうが……」

とあります。以下、原文。

Non! non! à présent je me révolte contre la mort! Le travail paraît trop léger à mon orgueil: ma trahison au monde serait un supplice trop court. Au dernier moment, j'attaquerais à droite, à gauche...

 個人的な話。
 なんとなく、この前の論文への有難い御指摘が、まるで銃を持った人間に虐殺される犬のような気持ちで、せめて噛み付いてやろうと思うのに、自分の知識と過ちがあんまりにも致命的で、傷のひとつもつけられないような心地なんで、悔しいんです。
 教授は、確かに、偉い。私なんて足元にも及ばない。でも、ランボーのこんな気持ちが、きっと私の気持ちと同じように思えるんです。
 「世の中に対する違背」、「責め苦」、「手當り次第摑みかゝつてやる」……
 心意気の問題。

 駄目な子でも、今まで「因習的に」あった何かに革命をもたらしたい。
 ただ無駄死にするくらいなら、少しでも「摑みかかって」やりたい。

 それが「不可能」だとわかっていても――『地獄の季節』の語り手は、少なくとも、私に革命をもたらしています(笑)
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