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夜更けの波音

2008年05月04日 01:43

晩春雨歌3

夜気なまぬるくたちこめて
窓辺に置かれたチューリップ
そのはなびらがばらばらと
ほどけて桟に落ちました
立ってすがれたその花は
何も思うこともなく
遠く浜辺のできごとを
じっと見つめているのでした

浜辺では
数え切れないヒルガオが
いよいよ絢爛咲き誇り
広げたばかりの羽を持つ
蝶々を競い誘います
いろとりどりの蝶々が
ヒルガオの顔にとまっては
飛び とまっては 飛び
ゆらゆら揺られているのでした

ひとつの黒い揚羽蝶
それはそれは愛らしい
頬をあからめたヒルガオに
とまろうとした そのときに
遠くの窓を 見上げたのです

暗闇を泳ぐ柔らな雲が
月に照らされゆったりと
ゆったりと流れて行くのです

あたりは真っ暗になって
何も見えなかったので
それは薄桃色の優しい花に
そっととまりくちづけしました

窓辺に眠るおばあちゃん
額に深く皺を刻み
幸せな夢を見ています
それは みんな遠い昔
遙か遠ぃぃ青の底

――チューリップは
窓から見える波の音
眼に熱く焼きつけて
ひらたい腕をそっと伸ばして
さいごのひとつのはなびらを
ぼたりと黙って落としました
紅く 紅く
紅く染めて
(注)
眼:まなこ


2008年3月15日(土)から5月6日(火・祝)まで東京都写真美術館(恵比寿)で開催している、
マリオ・ジャコメッリ展へ行ってきました。そのなかで、最後のほうに展示されていた
おばあちゃんの写真があります。
深い皺を額に刻んだおばあちゃんが、ホスピスで眠っている写真です。

最近、(ロー・ティーンエイジャーも子供に含めて)15歳未満の子供との接触が苦手です。
今までのように接すると、どうやら向こうがかなり警戒するようになりました。
年齢が三十路に突入したせいもあるのでしょうか、16歳以上の若者とはなんとかうまく
やっていけてるのですが、…(汗)

というわけで、少し「優しいおばあちゃん」を「演じる」ことにしました。暗中模索ですが、
肩凝り・腰痛・体力虚弱(走ると早々に息切れする)・聴力老化(30代の音波も聞こえない)など
いろいろ身体的には立派におばあちゃんの域です。とても実年齢とは一致していません。
ちょうどいいのかもしれません(笑)

すべてを超越したおばあちゃん。
何ものにも動じないおばあちゃん。
でないと、イヤなおばさんになっちゃうから。それはイヤ…(涙目)

写真美術館で見たおばあちゃんのように、すべてを乗り越えてこそたどりつける境地。
まだまだ修行が足りないけれど、あんなふうなおばあちゃんになれたら…

まっ、「孫」には弱いかも(笑)
展覧会、旦那さん(おじいちゃん)とのツーショットの写真も素敵でした☆
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