フォークナーの『嫉妬』を読んで。

2005年07月10日 22:05

 新潮文庫の、『フォークナー短編集』、全部は立ち読みできないので、最初の『嫉妬』だけざーっと立ち読みしてみました。物凄いストーリー展開の速いこと…。
 紋切り型で言うのを恐れなければ、いかにも古き時代の、新教臭いアメリカを感じてしまいました…。でも、そこから生じる「タブー」とそれに対する接触(誤解から想像された年上の男の頭の中での接触)から、人間の理性の枠組みを逸脱し、ついに自分を破綻に追い込んでしまう「黒い感情」の恐ろしさ…恐ろしさと同時に、人間臭さも感じました。
 私の知っている、極めて偏狭なフランスの小説や物語では、「タブー」への接触から逸脱していく人間像も、少し違ったもののように感じます。お国柄なのかもしれませんが、男女間関係の破綻って、自分たちの個人的で自己本位な感情のズレから、破綻していくような作品が、多い・・・ような。もう少し宗教(特にキリスト教の在り方)から個人の内面へと迫る過程がどんなふうに違うのかを考えてみたくなりました。
 最後に、この『嫉妬』という作品を紹介して下さった、イーゲルさんに心からお礼を申し上げます☆
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コメント

  1. イーゲル | URL | -

    オセロー

    『嫉妬』を読まれたのですね。薦めたくせにあまり
    フォークナーが好きでなかったりする不届き者…。
    『八月の光』は読んだものの、ジョー・クリスマスの
    境遇の悲惨さとリーナ・グローブのあっけらかんとした愚直さしか覚えておらず、他の登場人物に関する記憶が抜け落ちている気が(気ではない)。
    夏なので(?)『マクベス』を再読しようかと思っていましたが、Shallot・Bさんの『オセロー』の記述を読んで興味が湧いたので『オセロー』に挑戦してみようかと思います。

  2. Shallot B. | URL | GosGM5ns

    Othello☆

     イーゲルさん、コメントありがとうございます☆*^-^* 『Othello』は、キャラから入る私としては、Cassioの間抜けっぷりと美形っぷりがかなり好きな雰囲気でしたが、流石にDesdemonaのラストシーンは、涙が出るほど切ないっス…(涙)あとはIagoの怪物とも言い得るほどの二面的な性格。Shakespeareの腕の見せ所って感じなのです。Othelloは、いつもかなりごっつい黒人の男性ということになってますが、個人的にはレゲエ風の細身の黒肌お兄さんって感じで想定したりしてます…。(何事もヴィジュアルから入る邪道な読みっぷりのShallotでした☆(エヘ☆*^-^*)

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