夜想

2008年06月22日 23:58

red roses

【夜想】 エミリー・ブロンテ 作

ひねもす私は働いた、痛みもなしに
学びの黄金の採掘場で――
けれど今また暮れがたに
柔らに差しこむ月明かり。

大地には雪は見えず
風にも波にも霜は見えない――
このうえもなく優しい音色で
南の風吹き、凍った墓をうち崩した。

さ夜ふけて、冬の絶え果ててゆくのを目にし
ここらあたりを彷徨うことは、心愉しいことなのだ、
夏の空ほど暖かく、
夏の陽射しのような心持ち。

ああ、どうか今私を優しく揺する
平静を私が失くしませんように。
時間がわが若い顔を変え
歳月がわが額に影を落とすのだとしても。

私にも、みなさまにもあてはまること、
どうか今までどおり健やかに、
情熱の呼び声から遠く離れ、
私に潜む激情を抑えることができますように。


注)
黄金:「きん」
凍った:「こごった」


原典は以下の通り。

All day I've toiled, but not with pain

All day I've toiled, but not with pain,
In learning's golden mine-
And now at eventide again
The moonbeams softly shine.

There is no snow upon the ground,
No frost on wind or wave-
The south wind blew with gentlest ground
And broke their icy grave,

'Tis sweet to wander here at night
To watch the winter die,
With heart as summer sunshine light
And warm as summer's sky.

Oh, may I never lose the peace
That lulls me gently now,
Though time should change my youthful face
And years should shade my brow.

True to myself and true to all
May I be healthful still,
And turn away from passion's call
And curb my own wild will.

[Undated]


ずっと「更新しなくちゃ~><」と思いながら、更新する内容を見つけられずに
今日に至ってしまいました(汗) ブログの記事ネタ探して三千里……とは言わないけれど、
本棚から積読になっていたエミリー・ブロンテの詩集を引っ張り出しまして。。。
以前アマゾンで購入したのですが、チョットめくって本棚の隅っこで捨てられていました(汗)
エミリー・ブロンテって、『嵐が丘』ばっかりが有名ですが、詩もやっぱりよいです~。

とりあえず、最初の1ページをば。

Poems Of Solitude (Hesperus Classics - Poetry)Poems Of Solitude (Hesperus Classics - Poetry)
(2004/11/30)
Emily Bronte

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