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Genesis

2008年08月03日 13:58

Genesis
(田村正樹さんの絵画『Genesis』に寄せる歌)

Ⅰ nothing

天から降り注いでは
はねあがる光玉
砕け散る個体
ぼろぼろと

降りしきる雨の
はねあげる泥濘
剥げ落ちる個体
ぼろぼろと

闇の奥深く
霧と雲の合間で
消滅する自意識
ついえたのは 野心

混沌の奥深く
濁流にのまれ
降りしきる雨の
遠く はるかに

Ⅱ something

遠く はるかに
隆起する山影が浮かぶ
霧と雲の
むこう

ああ 雨があがる
渦を巻く濁流の
深みから湧き上がる
何か

やがて濁流は
硬い硬い岩盤に衝突し
砕けて
ばらばらと

泥濘の破片のいくつかから
生れてくる光の粒子
崩落した見果てぬ夢の
残骸から横溢する光よ

あかく ひとすじ ふたすじと
女《め》の神さまの 頬 伝い
流れて落ちる涙は
あかく

Ⅲ 

さて
真夏の画廊の一室
誰もいない真っ白な空間で
クーラーの低い声が歌う

一枚の絵画の 音のない世界に
轟々と叫び続ける瀑布
滅びてしまいそうな
地球の片隅でのできごと
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