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志賀高原9首

2008年08月13日 18:48

高原の紫
【志賀高原 9首】

川縁に 咲く花小さく ひめやかに 
   涼しい風に 揺られて笑う

夕暮れの 畳の上に 横たわる
   変わりし母の 夢のかけらが

わがままは 若さがゆえに それぞれの
   思いからまる 十五の夜なり

憧れる 男〈ひと〉はそこに 仲良しの
   男〈ひと〉はそばに 青春の夜

露天風呂 ものまねの芸が 笑い呼ぶ
   強さ 優しさ オン・ザ・ステージ

初めての 二晩徹夜で 眠りこけ
   朝の食堂 美人台無し

東京の 親友思う ここかしこ
   彼女がいたらと 仮定法過去

夏の日の 蒼深き空よ 悲しみよ
   濃い影落とす 緑の葉明よ

ぬばたまの 闇の深くに 飛び交うは
   頼りなき蛍か 太郎の未来〈ゆめ〉か



志賀高原まひる
9首書いてみましたが、一番のお気に入りは最後の「ぬばたま~」かな。
実は「ぬばたま~」から書き始めたのですが、思い入れが強かったので
最後にもってきました。

仲良しのKくんは受験生。旅の最後の晩に、4人で蛍を見ました。
暗い闇の深くで、頼りない蛍の光が明滅していました。
見上げれば星空。都会育ちのKくんは、18歳になって初めて
蛍を見ました。ふと、小さな声でこう言うのです。

「将来どうなっているか、本当に不安なんだ……
来年どうなるか、とかじゃなくて、これからどうなっていくのか……」

現代っ子のKくん。何になろうとかどうしたいとかいう野心はまったくありません。
ただ、漠然と普通に生きたい。
高原の宵闇は、肌寒い空気を川べりにはおりながら、木の影で蛍を呼んでいます。
蛍はおぼつかない様子で、ふらふらと水を求めて飛び交っています。

遠い宿の明かりが私たちに帰るように促すので、後ろ髪を引かれながら宿へと戻りました。
その夜、彼らは楽しそうに夜更けまで勉強をしていました。本当に、大笑いしながら…
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