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ハロルドの初恋

2008年08月15日 20:39

志賀高原くれがた
【チャイルドハロルドの巡礼】第1編より、5連と6連
        バイロン作  Shallot B.訳
5
なぜって、奴は罪悪の長い迷宮を駆け抜けてきたのさ。
罪を犯したときも贖いもしなかった。
愛していたのはたったひとりだったのに、たくさん女を誑しこんだ。
そして、あぁ! 愛したひとは、奴のものにはならなかった。
幸せな女だ! 奴のキスときたら、どんなに貞淑なものだって
汚しちまうんだからさ、逃れられてよかったよ。
奴はきっと、すぐに卑猥な悦びを求め、彼女の魅力を棄て去って、
財布の穴を埋めるために、彼女の美しい土地をだめにして、
穏やかな家庭の安らぎを神妙に味わうことさえなかっただろうね。

6
そして今、貴公子ハロルドは心底嫌気が差していて、
酒盛り連中から逃れたかった。
欝な涙が流れ出したときも、
プライドが眼の中で涙を凍らせたんだと言われている。
奴はひとり、虚しくあれこれ想いながら、さまよい歩き、
生れた土地から出て行って、
海を越えて灼熱の風に吹かれようと決めた。
快楽に麻痺して、ほとんど悲嘆を求めてさえいた。
そして見慣れた景色を変えるためなら、死者の国さえ求めただろう。


志賀高原黄花1
「灼熱の風」の部分は、「scorching climes」という英語なのですが、
直訳すると「焼け焦げるような国」。 それがたとえトルコやインドへ行こうという思いであっても、
どことなくランボーの「地獄」のようなイメージを思い出してしまいます。
「灼熱」のイメージは間違いなく「地獄」。地理的なものであれ、
こういう表現には敏感になってしまいます~☆
以下、原典。(今回[注]は勘弁してください/汗)


V.

For he through Sin’s long labyrinth had run,
Nor made atonement when he did amiss,
Had sighed to many, though he loved but one,
And that loved one, alas, could ne’er be his.
Ah, happy she! to ’scape from him whose kiss
Had been pollution unto aught so chaste;
Who soon had left her charms for vulgar bliss,
And spoiled her goodly lands to gild his waste,
Nor calm domestic peace had ever deigned to taste.

VI.

And now Childe Harold was sore sick at heart,
And from his fellow bacchanals would flee;
’Tis said, at times the sullen tear would start,
But pride congealed the drop within his e’e:
Apart he stalked in joyless reverie,
And from his native land resolved to go,
And visit scorching climes beyond the sea;
With pleasure drugged, he almost longed for woe,
And e’en for change of scene would seek the shades below.
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