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ハロルドの出立理由

2008年08月15日 20:45

志賀高原黄花2
【チャイルドハロルドの巡礼】第1編より、7連と8連
        バイロン作  Shallot B.訳
7
奴は親父の館を出た。
その館はだだっ広くて風格のある建物だった。
ひどく古かったが、ただ崩れ落ちそうなだけでなく、
薄汚れた回廊にはそれぞれ強い柱が支えていた。
修道院の円蓋よ! 悪徳に使われるなんて、なんて運命!
かつて迷信が巣食っていたところに
今は淫らな女のコたちが歌って笑ってると知られていた。
だから、もしも昔の話が本当で、聖者たちを中傷するんでなければ、
修道士たちはまた自分らの時代が来たんだと思うのかもしれない。

8
でも時々、狂おしいほどの狂喜の雰囲気にありながら
変な激痛が貴公子ハロルドの額をよぎったものだ。
それはまるで致命的な争いの記憶や
萎えた情熱が低く沈んでゆくように。
でもこのことは誰も知らなかったし、たぶん気にもしなかった。
だって奴は悲しみを口にすることでホッとするような
あけっぴろげでやぼったい心根の持ち主ではなかったし、
抑えられないこの悲しみが何であれ、
相談したり慰めたりしてくれる友達をほしいとも思わなかった。


志賀高原不穏な空
な~んとなくサドちっくな部分が7連に。
でも、8連はバイロンらしい、素敵な孤独の描写です~
以下原典。(注は御容赦~)


VII.

The Childe departed from his father’s hall;
It was a vast and venerable pile;
So old, it seemèd only not to fall,
Yet strength was pillared in each massy aisle.
Monastic dome! condemned to uses vile!
Where superstition once had made her den,
Now Paphian girls were known to sing and smile;
And monks might deem their time was come agen,
If ancient tales say true, nor wrong these holy men.

VIII.

Yet ofttimes in his maddest mirthful mood,
Strange pangs would flash along Childe Harold’s brow,
As if the memory of some deadly feud
Or disappointed passion lurked below:
But this none knew, nor haply cared to know;
For his was not that open, artless soul
That feels relief by bidding sorrow flow;
Nor sought he friend to counsel or condole,
Whate’er this grief mote be, which he could not control.
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