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海の上のハロルド

2008年08月15日 21:05

志賀高原ストライプ1
【チャイルドハロルドの巡礼】第1編より、11連と12連
        バイロン作  Shallot B.訳
11
館も、故郷も、財産も、土地も、
長らく奴の若い情欲を満たしてきた女たち、
隠者にして聖者を名乗る者でさえもグラつかせちまうような、
大きな青い瞳で綺麗な金髪と白い雪のような手をした
奴が大いに味わった女たちも、
どれも高い酒で溢れかえるゴブレットも、
豪奢へと誘うものをみんな
奴はためらいもなく置き去りにしたのさ、海を越えて
異教の地へと横断し、赤道を渡るそのために。

12
順風満帆、軽やかな片雲の風が吹いている。
生まれ故郷から漂泊させるのを喜んでいるようだ。
あっという間に視界からは白亜の岸壁がかすんでしまい、
すぐに取り巻いている泡へと消え入ってしまった。
そしてそれから、奴め、放浪したいと願ったことを
後悔していたかもしれないが、胸のなかでは
思想が静寂に包まれて眠っていたし、悔やみの一言だって
口をついたりはしなかった。他の連中は座ったまま泣きぬれて、
無神経なそよ風に吹かれて、しくしく嘆き続けていた。


志賀高原ストライプ2
ここで二回も自分の欲望を達成するために利用した女性たちについての言及
(「情欲を満たしてきた女たち」、「大いに味わった女たち」)があります~…
バイロンさんっ!!*><*破廉恥なっ!!(笑)
サドもびっくり~♪ 所詮時代の枠から出られなかった男ですよ(笑)
その辺がランボーとの差かもねー
なんかね。男性の目でしか女性を描けてないのかもしれないね。……
それでいて、そんなバイロンさんが、結構好きだったりしますが(笑)

以下、原典と注です~


(原典)
XI.

His house, his home, his heritage, his lands,
The laughing dames in whom he did delight,
Whose large blue eyes, fair locks, and snowy hands,
Might shake the saintship of an anchorite,
And long had fed his youthful appetite;
His goblets brimmed with every costly wine,
And all that mote to luxury invite,
Without a sigh he left to cross the brine,
And traverse Paynim shores, and pass earth’s central line.

XII.

The sails were filled, and fair the light winds blew
As glad to waft him from his native home;
And fast the white rocks faded from his view,
And soon were lost in circumambient foam;
And then, it may be, of his wish to roam
Repented he, but in his bosom slept
The silent thought, nor from his lips did come
One word of wail, whilst others sate and wept,
And to the reckless gales unmanly moaning kept.

(注)
heritage: 「財産」
delight in~: 「~を大いに楽しむ」。サディステックな意味合いを含む。
the Saintship: 「聖人、聖徒」
an Anchorite: 「隠者、隠遁者」
mote: =may
brine: =the sea
traverse: 「横断する、越える」
Paynim: 「異教徒の」
shore: 「岸辺、国」
Earth’s central line: 「赤道」。バイロンはインドへ向かうつもりだったらしい。
waft: 「~を漂わせる」
circumambient: 「周囲の、取り巻く」
repent of~: 「~を悔やむ」
sate: =sat
whilst: =while
gale: 「そよ風」
unmanly: 「男らしくない;臆病(おくびょう)な, ひきょうな, めめしい, 柔弱な」
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