戦争

2004年07月23日 01:28

 子供のころ、ある種の空が、僕のものを視る力を研ぎ澄ませてくれた。全ての特性が僕の顔つきに含みを持たせている。いくつかの現象が起こった。――現在、瞬間という永遠の時間の屈折と数学的無限が、奇妙な子供っぽさと途方もない愛情によって大切にされてきた全市民的成功を僕が被ってきたこの世界から、僕を追い立てる。――権力と武力、まったく予測もつかない論理の、一つの『戦争』ってヤツを僕は想う。
 そいつは音楽のワンフレーズと同じくらい、簡単なものなんだ。
<Guerreについて>
 詩編Illuminationに含まれている作品。
 先日、某美術館での展覧会で、社会的なテーマの映像の作品があったのだが、その作品の音声が連呼していた。ま、いわゆる現代の米軍主導の戦争のニュースを流していたのだろう。(映像には表れていなかった。)
 このRimbaudの作品のGuerreの意味は、自己意識と世の中の意識の違いから、それまで自分を飲み込んでいた、偏見漬けにしていた世界に、自分がいられなくなって追い立てられる、という意味であると解釈できる。
 世の中の俗人とは違った視点からモノを見ることの出来る人は、そうたくさんいるわけではないが、Rimbaudも世の中にかなりの矛盾を感じて自らをそこから追放する人たちの、一人だったのだろう。偏見やきめつけで出来上がっている世界からの脱却は、つまり一つの戦争なのかもしれない。
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