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二匹の仔猫

2009年05月17日 18:30

4月の新宿09の5

仔猫が二匹、座っていました。一匹は灰色、もう一匹は白猫でした。
二匹はどこへ行くのも一緒でした。

ある午後、二匹は古い家の軒先に座っていました。
降りしきる驟雨は、細くまっすぐに流れ落ちる灰色猫の毛並みのように輝いていました。
そんな雨の中、二人の眼には打たれ続ける芙蓉の大輪の花が映っていたのです。
白い猫は言いました。
「あんなに大きな花でさえも、雨にあんなに打たれなくっちゃいけないんだね。」
灰色猫は見ているうちにだんだん芙蓉の花が気の毒になってきました。
雨の降る前は、真っ白に光り輝いていたのに、
今では跳ね上がる泥に染みをつけられ、薄絹のような花びらもすっかり萎れていたのです。

ある夕暮れ、二匹は町を流れる小さな川の土手にちょこんと座っていました。
空は青から紫苑の花の色へと美しいグラデーションに輝いていて、
そこを白猫の毛なみのようにふわふわとした柔らかで繊毛雲が流れていくのでした。
灰色の猫は言いました。
「最近じゃあ、陽の神様は何をやってもうまくいかない。」
白猫は太陽が大好きでした。しかし、
きらきらと何も気にせずに強い西日を投げかけている太陽は、
最近では地球を温めすぎるとか、
砂漠を拡大化させるとか、
アスファルトを照り返させすぎるとか、
責められる所以のないことで、もういろいろな文句を言われすぎていたのです。

二匹の猫は、ただもうどうしようもなく、広い広い空の下で、のんびりとあくびをしました。
やがて、どこかの家の台所から、美味しい焼き鳥と焼き魚の匂いがしてきました。
二匹は顔を見合わせてにっこりと微笑むと、立ち昇る夕月に向かって、
ちょこちょこと歩いていきました。

   おしまい


ひさびさに、書けました~!!一応、詩的散文……のつもり☆

この週末は体調不良により疲労困憊。
なんだかぐったりしてました……。宿題もままならず~。
というわけで、今週はツケが平日にいっぱい廻ってきそうです~
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