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ミルトン『失楽園』(下)読了

2009年06月11日 01:03

4月の新宿09の10

失楽園 下    岩波文庫 赤 206-3失楽園 下  岩波文庫 赤 206-3
(1981/01)
ミルトン

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この詩(物語)のなかで、いちばん人間臭かったのはアダムやイヴじゃなくてサタンだったっていうオチですね(笑)。

ここには、山、谷、川、森、野原がある、いや、陸があり、海がある、森の茂っている岸辺、岩場、洞穴、洞窟がある、――それらが次々に快い変化を示している! だがそのどこにも、わたしは己の住処も隠れ家も見出すことができない。周りの楽しい光景を見れば見るほど、内なる苦悩に苛まれる、――苛立たしいほど自分から懸け離れたものに囲まれている感じだ。」(91頁より抜粋。)

なんだかバイロンのハロルドの一節やマンフレッドの懊悩を聞いているような感じ。
これが(マリオ・プラーツの言うところの)サタニックヒーローの原型なのね…。

サタンがドラゴンに変貌を遂げるところは正直ちょっと怖かったけれど、こうして『神曲』(地獄篇)のラストに出てきたルシフェルになったなら納得。個人的にはサタン、「罪」、「死」の三者の描写に夢中になって読みふけりました。

擬人化っていう手法、本当に興味深いですね。
ちょっと夏休みにゆっくり調べられたらいいなぁ…(願望)。
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