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Coleridge:"Kubla Khan"ほか@イギリス・ロマン派講座

2009年06月21日 15:12

4月の新宿09の11

毎年5月末から6月上旬にかけて開催されているイギリス・ロマン派学会主催の「イギリス・ロマン派講座」にはここ数年律儀に顔を出しているのですが、今年は怠け心が頭をもたげ、3回あったうちの最後の1回だけ行くことにしました。

2009年6月20日、テーマは、①Coleridge:"Kubla Khan"――その解釈とマルコ・ポーロとの関連 ②イギリス・ロマン派とStatuesqueness(Ⅱ)。①は専修大学教授の道家先生が、②は早稲田大学の西山先生がお話されました。

西山先生のお話は、実はもう随分たくさん聞いてきましたが、忘れられないのがテニスンのシャーロット姫についてのお話と、キーツの「つれなき美女」についてのお話。以来、先生のお話はなるべく機会を逸しないようにしてます。。。いつだったか、笠原先生とのコンボのときは、一日が異様に充実していたような記憶があります。

①コールリッジ「クブラ・カーン」の解釈
テクスト読後感→なんだかいろーんなことを書きすぎてて、イメージがまとまってないような気がしました。。。でも、道家先生のこの作品に対する解釈は面白かったです。
で、「クブラ・カーン あるいは夢の中の光景、「断片」」について。
(1)想像力説の実践
 コールリッジの言及している第1次想像力は、実際にあるものを組み合わせて別世界を創りあげる力のこと。現実に存在しないから価値がないというのではなく、芸術家はないものを創造してそれに価値を与える。
(2)作品創造のプロセスと理想の芸術
 作品中の<川>が想像力の源泉。心の中でうずまいていて、これが泉のように噴出する。噴出したものが、<宮殿>(=創造)であり、<乙女>(=詩神/インスピレーション)である。
  c.f.ワーズワス「いい詩は力強い感情の自発的な噴出物だ」
(3)Paradise(コールリッジが独自のものを作り出そうとした)
 ミルトンの『失楽園』の影響は勿論大きいが、それ以外にもサウジーの「破壊者サラバ」や『パーチェス旅行記』に掲載されたマルコ・ポーロの記事などの影響を受け、それらをパッチワークするようにして生み出された楽園が、コールリッジの「クブラ・カーン」じゃないかという指摘。

「クブラ・カーン」は『失楽園』のような大傑作ではなく、「断片」にすぎないけれど、かけている部分を読み手が想像することで完全なものにし、永遠性を示す一要素となっている。だから、「断片」ということが大切なんだそうです。

②イギリス・ロマン派とStatuesqueness(Ⅱ)
前回(昨年6月14日)の「イギリス・ロマン派とStatuesqueness 」に引き続いての講演。前回は先生のお話が凄すぎて時間内に収まりきらなかったのが残念だったのですが、今回はそれを先生が意識されてのご講演となりました。
で。……結論は、19世紀初頭のエルギン・マーブルズ(エルギン興という人が財をはたいてギリシアから彫刻を買い取ってイギリスにもって帰ってきた、その古代の彫刻や遺産など)の欠片は、欠片から全体を想像するという<想像力>がロマン派の作品に影響を与える要素の主軸となっていった…ということだったと思うのです。……が。すいませんsn
一生懸命メモとったんですが……自分の頭が足りないばっかりに、整理し切れませんでした…汗
でも、ペインナイトの「湯からあがるヴィーナス像」にまつわるお話とか、バイロンの『ハロルド』第4編とギリシアの剣闘士の彫刻の関連性のお話とか、「精神と完璧な容姿の融合/結合」という審美眼のお話とか、ゲーテが彫刻の模造品に感激した話とか、かなりワクワク聴いていたんです。><; でも、でもっ、…T-T;; 頭が足りなくてっ…><; 本当にすいません><;

先生方にお願いです。
特に、京都大学とか東京大学とか、名だたる大学で教鞭を採られている先生方に、特に。
どうか、公開講座のときは、足りない子もいるので、もうちょっとゆっくり、わかりやすくお話してくださいっ><; m(_ _;;)m

総じて、とっても興味深いお話がいっぱい詰まった一日でした☆

対訳 コウルリッジ詩集―イギリス詩人選〈7〉 (岩波文庫)対訳 コウルリッジ詩集―イギリス詩人選〈7〉 (岩波文庫)
(2002/01)
コウルリッジ

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